連盟本部合宿日記

2003年 3月9日(日)〜14日(金)の連盟本部合宿の日記です。



四回生 小林 悠馬

今回の連盟本部合宿のテーマは「挑戦」でしたが、自分にとってはまさに、「中拳士参段への挑戦」でした。中拳士参段の学科試験には、いつもの記述問題に加えて、急所の位置を暗記する問題があります。僕は正直言うと、移動日までこの暗記に全く手を付けていませんでした・・・。同じく中拳士参段を受験する山内君は「ほぼ完璧っす!」とか言ってるし・・・。内心ヒヤヒヤしながらも、「まあなんとかなるっか!」と軽い気持ちで電車にゆられて爆睡していました・・・。ところが宿に到着していざ本気で暗記していくと、メッチャ難しい!!頭部と胸部はなんとか暗記できたけど、腕部と脚部が難しい!!見たこともない漢字に加えて知らない名前ばっかり・・・。ところが結局、「今夜は徹夜だ〜!」とか言いながら張り切って布団にもぐると、そのまま気付くと朝になってました・・・。こんなに切羽詰ったのは高校の期末テスト勉強以来な気がしました。昇格考試当日、学科試験直前まで暗記して、なんとかのりきることができました。そして僕の挑戦は無事成功して、中拳士参段になることができました!しかも、あこがれの荒井会長から直接手渡しで允可状をいただいて、とてもうれしかったです。今回で大学での本部合宿は最後だったのですが、いい思い出になりました。これからもず〜っと少林寺拳法を続けて、日々精進していきます!



三回生 宇都宮 菜々

今回の本部合宿は初日に二段試験を受けるということもあり、行く前から気合がはいりまくりでした。入部した頃は二段というと雲の上の存在であり、はたして私なんかにとれるのだろうかと思っていたのですが、気が付けば受験する身になっており、はたしてこんな実力で受験していいのかどうかと思いつつ、その不安を消すために練習してきました。さて、今回宿泊した「ちぐさ」ですが、とても親切でやさしいおばさんにお世話をしていただき会話もはずみ楽しい合宿となりました。もう少しお風呂にゆっくり入れればよかったんですけど・・・。今回の合宿は風邪に始まり風邪に終わりました。初日の二段試験は風邪をひきつつも体調はよく万全で受けれたのですが,二日目あたりから雲行きが怪しくなり、三日目四日目には38℃をこす熱がでてダウンしてしまいました。一人むなしく(二階には同じくダウンした藤岡もいましたが)寒い部屋で寝ているとおばさんがお昼に温かいうどんを運んできてくれました。おばさんの優しさを感じたぶん二日目に食べた讃岐うどん金賞の店のうどんよりもおいしかったです。最終日には無事二段を允可されほっとしました。今年からはいよいよ幹部になりいろいろ忙しくなりますが、二段にふさわしい実力をつけるべくこれからも練習に励もうと思います。




三回生 大島 充稔

今回の合宿は大変有意義なものとなりました。昇段試験は受けませんでしたが、今までわからなかったことがいろいろ理解できました。他大学の人たちと練習することによって、いろいろなことが発見できました。また、本部のすばらしい先生方に直接指導していただくことで、気づかなかったことに気づきました。
 もうすぐ、新一回生が入部してきます。そして幹部になります。これから大変になりますが今回の合宿の成果を糧にがんばっていきたいと思います。少し文が短いと思いますが時間がないのでこれで終わります。



三回生 細井 直宏

 波瀾万丈の連盟本部合宿が終了しました。今年もとても有意義な時間が過ごせたと思います。今年も(ほとんどの人が書いてると思いますが)旅館はハズレ?という年でありました。去年の平野屋より悪いことはあるまい、とタカをくくっていたのですが。看板を見て入り口が分からんことも、「家じゃん!!」と叫びそうになったことも、風呂が一度に二人しか入れないことも、もうすべてが初めての経験で、とても新鮮(?)に思えました。この3つめが非常にマズい・・・・・・本山ではすべて終了した後、自由に練習並びに先生に質問する機会があるのですが、風呂の時間の影響で何も出来ませんでした・・・・・・。この一点と、部屋(家?)の埃っぽさによって、自分の中では恐ろしいことに去年の平野屋の方がちょっと良かったかな・・・・と思ってしまうのでした。管理人のおばさんはとてもいい人だったのですが。旅館のことはこのくらいにしまして、合宿では練習終わってから時間がないのがわかったのでとにかくずーずーしいと自分でも思うくらい先生に聞きにいきました。そのおかげで、少林寺拳法の技術がまた少しわかったような気がします。特に最終日にはすごい先生がたくさんいらっしゃって、たくさん聞くことが出来たのがとても楽しかったです。こういう先生に好きなだけ聞く機会が月に一度くらいあれば、とてもうれしいです。来年は、旅館の風呂の大きさに気をつけつつ、もっと楽しい合宿になることに期待します。



三回生 松浦 明良 

今年は初段になって本部にやってきたが、本部の初段の部でやった技はほとんどが級拳士の技であった。改めて基本になる技の大切さを痛感することができた。また今回の連盟本部合宿で最も印象的であったのは本部の職員の先生方の話が面白く教え方が上手いこだ。技の原理や倒す方向などを笑いを交えながら説明し、しかもわかりやすい。ああゆう指導方法とても勉強になった。さて今回の宿について、日に日に鼻や目がやられ体調が悪くなる感じで、西原・藤岡・宇都宮が熱で寝込んだ。そしてとてもしんどそうな顔をした大島が最終日に「これ以上いたら死んでしまう」と言わせるようなそんな感じの宿でした。終わり。



二回生 岩村 淳一

 初めて本部へ行きましたが、いろんな大学の人が来ていて、とても刺激になりました。
級別に別れると、茶帯は二人だけのため、他の学校と比べるとたいへん寂しかったのを覚えています。
はやくみんなをぐいぐい引っ張っていくパワーと勢いと、思いやりのある一回生にいっぱい入ってきてもらいたい。
あと、とあるお好み焼きやで行われたオープン参加の学連委員主催の親睦会に参加させてもらった。
関西やら九州やら関東やらの学連委員長さんや、他校の少林寺拳士たちとたのしく話しながらすごせて、ほんとうにこういう同じ武道を学ぶものとして、もともと他人だった人たちがすぐに打ち溶け合えるのはすばらしいなと思いました。
人生、一生が勉強であり、修行ですね。少林寺拳法を学ぶにあたり、心技体を練磨し、妥協なく充実した人生を送りたいし、これからも一生懸命やっていくつもりです。

来年は後輩たちと本部に行くのが楽しみである。山内君は体かなり張ってました。やはり、男はやるときにはやる男じゃないと価値が無いとあえて言い切ります。流石お笑い局長でした。
これからもみんなでこの部を盛り上げていきましょう!



二回生 尾野 哲矢

三月九日〜十四日に連盟本部合宿がありました。ここで、「初めての本部は…」といきたいところですが、その昔に岡山県民という特権(?)を利用して、本部には何度か(鏡開き・達磨祭・初段受験)行ったことがあるため、初本部の感想は他の同回生に譲ろうと思います(書いてるのかな?)。
という訳で、初日は移動日。長旅の果てにたどり着いた宿は…、民家でした、本当に。とりあえず、宿の感想としては、「何故か鼻炎に悩まされ続ける、何故か普通の風呂場に浴槽が二つ、食事はいいかな?」というのが大体の感想であります。
二日目、昇格孝試。今回は試験が無いため見学でした。以上。
三日目〜最終日。さあ、(自分にとって)ここからが本番。今年度のテーマは「挑戦」であった。この合宿中に何か目標を定め、それに挑戦していこうと考えた。とはいっても、時間は限られている。あれもこれもと考えたんでは結局何も得られないと思ったので、足元をもう一度固めなおしたい、と考えた。という訳で見習い・三級の部へ…、というわけにもいかないので、二段以上の部へ。午前中は剛法、午後は柔法というメニュー。剛法においては、基本的な技から入り、そこから受けの角度処理・運用法における戦術組成を行いました。意外と普段触れない方面だったので新鮮でした。角度処理は、意外とおろそかになってしまうので特に力を入れました。これをうまくできるようにすれば、受けの際に痛い思いばかりしなくてすむ筈です。これからもぜひとも考えていきたいものです。柔法においては、メインは外し・崩し・落しという三大要素でした。あと受身も少々…。柔法で相手を制する根幹に触れていったため、大変有意義でありました。あ、あと、新井会長に切小手をかけていただいたのにも感動を覚えました。そして、本部の先生方をはじめとする、ご指導をいただいた先生方の技術、指導方法にも感動しきりでありました。
今回の合宿で、様々なものを得て帰って来たような気がします。これからの目標としては、その持って帰って来たものを失くすことなく、一つでも多く自分のものにしていきたいと思います。そして、一日も早く、「脱・なんちゃって二段」をしたいと思います。
最後になりましたが、最終日前日の夜に、Y内君の臨時収入でささやかな飲み会が行われました。その時に、一部でフィーバーした言葉を記して終えたいと思います。その言葉とは…
「○ツ&○モ」であります。



二回生 杉村 美菜

 3月9日から14日迄、少林寺の本部のある香川県の多度津町での合宿に行った。さて、私はこの合宿に参加するにあたって「今年1年の総括と来年のための準備」を一つの目標にしていた。今、合宿を終えて、その目標への達成度を考えてみると、「理想にはまだまだ遠いが、まあ少しは成長したのではないかな?」といったところだ。技術面では、本部の方々の指導により新しい発見があった反面、己の未熟さを実感しまだまだ課題は多いと痛感した。だから来年こそはもっと成長したい、そう思うようになった。そして精神面では、もっと不安がある。「来年、私が二回生になり、新入生が入ってきたとき、上手く教えることができるだろうか?」今でも不安は大きい。だが、合宿で練習したり、いろいろな人の話を聞いたりしているうちに、「不安でもやらなければならない。上手くできるかどうかを気にする前に、まず精一杯やってみよう。」と少しは前向きに考えるようになってきた。だから本部で吸収してきたもの(知識・技術・考え等)を糧に、これからも頑張って生きたいと思う。
 このように、心身ともに私に何らかの変化を与えてくれた合宿は私にとって貴重な体験となったと思う。・・・ところで、この合宿で、一つやり残したことがある。それは何かというと、・・・・・讃岐うどんを食べ損ねたということである。せっかく楽しみにしてたのに・・・。来年こそは、とささやかな決心をしているが・・・。しかし、友人にその話をしたら、「あんた、香川まで何しに行っとったん?」と言われてしまった。いや、だから、少林寺の合宿やって・・・。



二回生 山内 辰朗

 こんにちは。同志社大学体育会少林寺拳法部は2002年度も3月10日〜3月14日の日程で香川県多度津町の連盟本部で行われた連盟本部合宿に参加しました。
 私は、13年ほど少林寺拳法を続けてきましたが、本部に行くのは始めてでした。だからどのような所かワクワクしていましたが、同回生の○野(経験者)は以前行ったことがあるらしく、横でやたら自慢げに話していました。「なんだよ、岡山が近かっただけじゃねぇかよ。」と思いながら、ぶち壊しになった気分を必死に建て直しながら、一路本部へ向かいました。
 そして、なんとか多度津駅に到着。しかし、本部の前に今回我々がお世話になる旅館「ちぐさ」に到着しました。(当たり前か…)しかし、到着したはずなのに、入り口が見当たりません。看板はあるのに、明らかに民家っぽい建物。主将が電話をして確認すると、その民家っぽい建物の中からおばちゃんが出てきました。ちょっと心配になりながら、部屋へ行くと、結構レトロな(?)感じの旅館でしたが、私は住んでみなければ、まだ分からないと思って他の方々のような発言は控えました。しかし、となりに風邪をひかれた方が寝られていたせいか、原因は不明なのですが、合宿に来てから、つまり「ちぐさ」に泊まりだしてから、明らかに体調が優れませんでした。部屋がほこりっぽかったような気もします。そして、なによりに問題は風呂。なぜ、一つの浴室に二つの浴槽があるのか?別の表現をすると、なぜ浴室を二つにしないのか?意味が分かりませんでした。さらに、ただでさえ不便なのに、大学を二つ泊めるなと思いました。どう考えても23時までに両大学入り終えるのは無理です。
 と、ここまで少し今回の旅館に対する不満をぶっちゃけてしまったような気がします。しかし、私は本当に「ちぐさ」に感謝の気持ちでいっぱいなのです。朝、夕ともにおかわりし放題のおいしい御飯は食べ盛りの私には何物にも変えがたい喜びでした。そして、23時以降に風呂に入る我々を優しく(?)見守ってくださったおばちゃんにも、感謝の気持ちで一杯です。この場を借りて、お礼を言いたいと思います。
 さて、いよいよ合宿について書きたいと思います。その前に今回の合宿には残念なことがありました。牧野さんが病気のために、合宿に参加できなかったことです。今回、三段取得に向け、共に練習し、下手くそな私の面倒を見てくださり、どうにか試験合格レベルまで引き上げてくださったのに、病気だなんて、神様は何を考えておられるのでしょう。分かりません。そして何より、毒舌を生かして、場を盛り上げられる方が、欠席ということが痛かったです。そこで、この合宿中は、私がその役目を果たせれば、少しでも大御所の抜けた穴を埋めることが出来ればと思い、精力的に(?)に動いたつもりではありましたが、やはり役不足で、牧野さんの存在の大きさを痛感した次第でありました。牧野さん、どうか早く良くなってください。
 しかし、力不足であったとは言え、今回の合宿において私は全体的に体を張っていたかなぁと思います。その中でも、合宿三日目は自分自身やりすぎだったかなぁと思います。昼食前の連絡のとき、いきなり「同志社大学山内拳士」と呼ばれました。私は何が起こったかわからず、とりあえず返事をしました。「全員の前で、名指しで呼ばれるなんて、どうしたのだろう?もしかして、学科落ちてたりして?」と気が遠くなりそうでした。そして連絡終了後、本部職員の所へ行ってみると、「親戚の方が見えられてますんで、昼食終了後、受付の方までおいでください」と言われました。「誰だ。合宿中に訪ねてくる親戚は?まったくいい迷惑だ」と思いながら昼食終了後、受付に向かいました。すると、記憶にないおじさんがソファーに座っていて、私を見るなり「辰朗君!」と言って立ち上がり手を振ってきました。話を聞いてみると、私の大おじさん(祖父の兄弟)の方で、現在高松市に住んでいて、祖母から私のことを聞き、訪ねたそうでした。そして、その方はすばらしい方で、「お土産でも買いなさい」と言って大金(私にとっては…)をくださり、帰って行きました。少し恥ずかしい思いもしましたが、おかげで最終日前夜ささやかな飲み会を開催することが出来ました。この場を借りて、感謝、感謝。他にも、色々な事(食事後の後片付けの際の返事など)で体を張りました。そして、N原先輩の「歯ブラシ事件」のことなど書きたいことはたくさんあるのですが、締切に間に合うかどうか心配なので、これらの思い出は心の中にしまっておきます。
 さて、そろそろ本題に入りたいと思います。私は今回の合宿で自信も得ましたし、刺激も受けて、ヤル気が充満してきました。というのが正直な感想です。自信を得たというのは、昇段試験の時に、私は練習してきたことを、そのままやったつもりでした。しかし試験官の方からほめられたりして、同志社の技術レベルは高いのだなぁと思いました。だから、これからも高いレベルの技術を追求し、同志社の名に恥じない拳士になろうと思いました。普通ならそこで天狗になってしまいそうなところですが、残念ながら(?)なれませんでした。なぜなら、本部職員、学生指導員の先生方の技術の素晴らしさ、さらに他大学の実力ある拳士の姿を目の当りにしては、天狗になれるはずもありません。私などまだまだ未熟者なのだから、もっともっと練習して来年、再来年には他人に刺激を与えられるぐらいの実力を身に付けようと決意した次第であります。
 幸いなことに、私はまだ一回生で四月から二回生であり、まだまだ大学で拳法を修行することができます。時間を無駄に使うことのないよう、日々目標を持って精進を続け、確かな自信を持って自己を確立し、自他共楽の理想郷の実現のために努力できる人間になろうと、帰りのマリンライナーの中で瀬戸内海を眺めながら心に誓いました。
 さらば本部よ、また会う日まで!