本部合宿

2006年 3月5日(日)〜10日(金)の連盟本部合宿の日記です。


三回生 大石 陽子

今回の本部合宿では、私は昇段試験を受けませんでした。三段を受ける自信も技術も持ち合わせていませんでしたし、受けたいという気持ちさえも全くありませんでした。正直、本部に行く直前の私は、毎度のことですが、とても病んでいました。しかし、今年の本部合宿が私にとって、今までで一番楽しく、充実していたように思います。今回の本部日記は、本部合宿後の私の日記をそのまま抜粋させていただきます。

 3月13日 (前略) 合宿に行って本当に良かった。本当に本当に良かった。小林さん(禅林学園)にも会えたし、久しぶりにときめいたし良かった。何か色々感じることが多かった。一番良かったのは、同回生の良さが再認識出来たこと。皆ほんまにイイ奴だ。すごい落ち着くし、安心出来るし、癒されるし、すごい好きやわ。大事な人らやと思う。少林寺拳法自体の良さもわかったし、良かった。本部に行くと、少林寺拳法を選んでほんまに良かったと毎年感じる。この気持ちを忘れないでいよう。後輩らは、皆、少林寺拳法が楽しいみたいやし良かった。楽しいと感じられていたら、一応安心や。本部ってすごい。行って良かったと思えること自体、初めてやし。ほんまに良かった。

 来年後輩の皆が、今年の私と同じように良かったと感じられることを祈ってます。


三回生 大上 裕司

今年で本部合宿も大学生活で最後になってしまいました。今から振り返ると、一年目は本当に精神的な面で先輩方から多くのことを学ばせてきました。そして今年は、幹部として戻ってきて、改めて、当たり前だけど大事な事を再確認する事ができました。
まずは合宿の個人的感想からします。まず今回は技術以上に、少林寺拳法の精神を学んだ合宿でした。この合宿では、学連紹介の時間に、各大学の主将が自ら率先して、雰囲気を盛り上げてくれて、改めて、多くの影響のある人間が集まれば、大きなことができると感じました。そのことを気づかせてくれた少林寺の部内・部外の仲間には感謝しています。その他にも、今回の合宿では、何かにつけて、本当に少林寺拳法の教えは、物事の核心を深く、端的に表していることを実感し、改めて、続けていて良かったと思いました。次に反省ですが、技術面からすると、剛法系の技に関しては、ある程度体で再現できたのですが、柔法系に関しては、まだまだ土台が緩いと思いました。その他としては、元来の不器用さからせっかくの部内での交流を図る絶好の機会でしたが、十分に生かしきれたとは言えないことが反省です。ただ一つ思うのは、交流は、言葉の数や、一方だけが話すのではなく、お互いがお互いを知ろうとし、本気で向き合わなければ、進まないものだと改めて再確認しました。
最後に合宿を通して、部全体について、気づいた事があるので書きます。僕の個人的見解ですが、今、我が部には「形式化」が進んでいるのではないかと思います。それは、「体育会」としても「少林寺拳法」としてもです。それは、道場でできている、挨拶、集団行動、気配りが、一度道場から離れるとできていないということが合宿を通して、垣間見る事ができました。つまり、体の芯まで染み込んでいないということです。それは全体的に言えることだと思います。僕らにとって何が変わる少林寺か、変わらない少林寺かを、学年なんか関係なく、一人一人がもう一度考えるべき時期だと思います。 最後になりましたが、お世話になった本部の先生方、トキワ荘の皆様、今年も学ぶ事の多い合宿をおくる事ができ、本当にありがとうございました。


三回生 加度 幸拓

 いよいよ今年で三度目、大学生活最後の本部合宿。私にとって最初の恐怖・最大の難関学科試験、夜中の1時まで勉強する破目になりましたが、例年より落ち着いて臨めました。急所の位置を覚えるのがかなり楽しかったです。三回のH本君は事前に、K柳君は小器用!?に試験勉強をしていたのは流石です。T岡拳士はお通じのツボとか言って「百会」をグリグリされてました。他にも、喜々として三回生の勉強を邪魔するS村君や墓穴掘りまくってるM田君など、個性豊かな三回生は本部合宿でも健在です。
 実技試験は、超激しい基本・組演武・抽出・乱捕、どれもかなりの緊張感の中での挑戦になりました。試験後驚いたのは、時計を見てみると2時間強のあいだ試験を受けていたこと。本気で4、50分程だと感じてました。もう一度試験を受けてもいい程(言いすぎか・・・?)に集中力が高まってたことにビックリ、同時にそんな時にしか発揮できない自分の集中力にガッカリの妙な心境でした。
 では本題、本部での練習で感じたことですが、今年の合宿、技術云々について何か新しいことを習ったというより、少林寺拳法について、少林寺拳法を学ぶ拳士とはどんなものかについて、あらためて伝えようとしていたことを感じました。練習では、私たちが今まで習得してきたことから、その中で見落としてきたこと、少し見方を変えれば、自分なりの発見と進歩といくつもう出会うことができることを教えていただきました。
 本部日記についてはこんな感じですかね。んん〜、これで終わっては短いか。少し話し外れますが、本部日記について思ったこと書いておきましょう。春合宿・夏合宿・本部合宿、同志社には3つの合宿がありますが、この本部合宿だけは、本部日記と称して部員全員に日記を書いていただき公表させていただきます。何ででしょうね?
 自分の考えを文字にまとめることは自分のためになりますし、大切かな。でも日記というのは他人に見せる必要なんて無いはずでし、自分の記録を公表する。部員の皆さんはなんで本部日記を書いたんでしょうか?書くように言われて、仕方なくですかね?
 本部合宿は、部員それぞれが各段各級に分かれて練習しますし、同じ道場でも先生が違えばやっぱり手に入れるものは変わってくるから情報交換のための日記かな?。あるいは、本部の職員・禅林や他大学の拳士と交流でき、新たな人間関係や技術を得ることができる特別な合宿だから、でしょうかね?いやいや、そんなこと言ったら春合宿や夏合宿にだって他の合宿にはない特色ってのがあるはずです。春夏日記書かないといけなくなりますよ!
 今回、みんなの本部日記を編集してて、一年度の締めである3月という時期、本部合宿が与えてくれる刺激、自分の立場の変化、そういうものが合わさって、皆さんの1年間の中で一番自分に変化を起こす起爆剤みたいなもの、それが本部合宿という名の一週間だったんじゃないかな〜?と思いました。で、人に読ませるためにものを書くのはかなり頭使いますから、そういう自分自身・状況・ものの見方や考え方の変化に気付く材料として本部日記はあるんじゃないかと感じます。
 日記書いた後は、皆さん他の人の本部日記を読んでくださいね。みんないいこと書いてます。相手の考えを理解しようとする努力が「自他共楽」の第一歩ですよね。


三回生 紀野 良輔

 春合宿、夏合宿、そして本部合宿と、この同志社大学体育会少林寺拳法部には、一年間を通して三つの合宿があるが、この本部合宿が、一番自分と、そして部と真剣に向き合うことのできる合宿だと私は思っている。
 昨年、初めて本部合宿に参加した私は、この本部合宿を通して、自分がどのように部に関わっていくべきなのか、もっと言うと、どのように部に貢献していくべきなのかということを考えた。いや、考えなければならなかった。特に昨年は、いよいよ幹部ということもあり、それこそが、合宿の課題であった。後輩たちも、この合宿を通して、何か一つでもこの部に関して真剣に考えることができたなら、意義のあるものとなったのではなかろうか。
 私は、今回は三回生ということもあり、部への貢献はもちろんだが、本部で少林寺拳法をどのように学び、いかに次の代に還元していくかが、私の課題だった。
 まず技術に関しては、ただ技を決められた手順に従ってやることではなく、相手を「実」から「虚」の状態にすることの重要性を身をもって知ることができた。これまでは、自分が相手に技をかけることばかりに意識がとられていたが、そもそも少林寺拳法は組手主体を掲げているのだから、自分一人で相手に技をかけてやろうと思ってはダメだということに、今さらだが気づかされた。相手を技がかかりやすい状態にしてから取り組むことで、それまでとは比べ物にならないほど技の切れが良くなった。相手を虚にする、これが私が本部合宿を通して学んだことであり、今後の課題だ。
 続いて、部、後輩に向けてだが、これは私が以前首座の時にも話したことなのだが、これから次の学年にステップアップする皆には何事にも受身にならないでほしい。特に一回生は、今回の合宿を通じ、受身では何も得ることができないし、ただ与えられた仕事に満足して向上心を失っては、周囲の信頼を得ることなどできないということを知ったはずだ。このことは、もちろん私自身に対しての課題でもある。
 以上が、この合宿を通して私が学んだことであり、後輩に伝えたかったことである。合宿で苦しいことや大きな壁を感じた者もいるはずだ。是非、その時の辛さを忘れないでほしい。その辛さを乗り越えることこそが、この体育会少林寺拳法部の醍醐味なのだと私は思うのだ。
ずいぶん偉そうなことばかり言ってしまったが、これで私の本部日記を終わることにさせていただく。
結手


三回生 畔柳 達彦

 三回目の、そして最後の本部合宿へ。今年はついに三段を受験するということで、例年になく移動中は学科で頭が一杯だった。試験に関しては、相変わらず緊張して技は失敗だらけであったが、結果は合格でひと安心であった。
さて合宿の練習では、ミーティングでも言ったが新たな発見は無かった。というのはどのように技の掛けるにしても、やっていること、用いる理法は同じであり、結局技の根底に流れているのは「基本」だと感じたからだ。その意味で再認識が収穫であったと思う。もっとも、どの理法を主として技を行うかは教えて頂いた先生方や禅林学園の方ひとりひとりによって違いはあったので、具体的な理法運用方法のネタ集めが出来てとても勉強になった。そして何よりも禅林学園の方々は教え方が上手く、勉強になると同時に単純に楽しかった。今までもそうだが、私にとって本部合宿は少林寺拳法を学ぶというより、奥深さと楽しさを改めて感じる場であったように感じる。今後も剛法柔法、あるいは演武と運用法と断片的に考えるのではなく、少林寺拳法の基本を大切にして修練に励みたい。木を見ず森を見ながら、コツコツと土に養分を与えるのである。
 さて一方拳法以外の部分で本合宿を振り返ると、ただただ不安と焦りに翻弄されっぱなしだった。将来をかけたこの時期は殆どの大学生が陥る状態だろう。ただ私には、今までクラブで自分なりの考えを持って活動した自信、そして自分の周りには多くの仲間がいるという安心感があった。もしこれがなければ、私はとっくに潰れていたかもしれない。時代が変わり人が替われば、組織形態も活動も変わる。これはしょうがない、というよりそうあるべきものだ。しかしその根底に流れる基本的精神は変えてはならない。こうして考えると同志社大学少林寺拳法部は、まさしく少林寺拳法の要素を生かしている気がしてくる。
 全ての部員が自己の中に柱をつくり、集まった柱を基に何かを成し遂げ、仲間と共にあることの喜びを感じられる。今後もそんな集団であり続けて欲しいと思う。と他人事のように書いてみたが、まだ43代が建てている家は完成に至っていない。階段が急だったり厳しい面も多いが、その床下には暖かい空気が流れている。そんな家を建てるため、ガンガン釘を打っていこうと思いながら将来を左右する勉強をカリカリと、そんな今日この頃である。


三回生 杉村 雄亮

 時が流れるのは早いもので、最後の本部合宿となってしまった。思えば、一回生の時の合宿は精神的にかなりのキツいものであった。しかし、この経験がなければ我々43代の現在は無かったと言っても過言ではないと思う。そして二回生の時の合宿。この年は、禅林学園の方々との出会いが一番大きかったように思う。別に自分自身に慢心していたわけではなかったが、技術的に相当大きな影響を受けた。なのでこの年は、ザ禅林という一言に尽きると思う。この様に、一年間の締め括りとして約一週間の日程で行う本部合宿は、私に少なからず影響を及ぼすものであった。そして三回生として、幹部としての本部合宿は・・・・・
まず期待していたのは、去年お世話になった禅林の方々にお会いできるのではないかというものであった。残念ながらそれは叶わなかったが、本年度参加されていた禅林の方々も親切な人ばかりでいろいろと教えて頂いた。特に去年聞くことが出来なかった、乱捕りについても聞くことが出来たので大変有意義な時間を過ごせたと思う。ただもう一度藤井体術だけは肌で感じてみたかったと思う。また学連紹介の時間には、去年の関西学生新人大会男子三段以上の部で最優秀を取った、大阪産業大学一回生の池田君と演武をさせて頂いた。彼と演武をしていると、久しぶりに自分が押されるという感覚を抱いた。一回生でこれだけ動けるということで、私としては非常に刺激を受けた。彼は少し生意気な感じもするが、人間としては自分の4つ下とは思えないぐらい良くできている(まぁ私が言うのもおかしな話であるが・・・)と思ったし、なんかだんだんと可愛い後輩のようにも感じれた。このように彼との演武は、また新しい何かを私に与えてくれた様に感じる。この様な場を提供してくれた、我らが関西学連副委員長大上に感謝すると共に、二構成と言われたのに四構成(六つやる気ではあったが・・・)やった事について謝罪したい。
 と私の事ばかり書いてきたが、後輩諸君はどうだったのだろうか。私が感じたところとすれば、楽しく、また自ら技術を吸収しようとしている者が多かったように思う。これは非常に重要なことだと思う。楽しくやるのは勿論の事ながら、やはり自ら吸収しようという意欲、これは自らを向上させていく上ではなくてはならないものだと私は感じる。確かに言われた事を着実にこなして行くことも重要であろう。しかし受身になり過ぎたら、自分で考えて物事を進めていかなくなると私は思うのである。これは少林寺拳法に限らず、社会にでてからもそう、全ての事に当てはまるのではないかと感じる。なので、自ら吸収しようとしていた後輩が多かったのは、私としては非常に嬉しく思う。これからもその意識を持って頑張っていってもらえたら幸いである。
 私達43代にとって最後の本部合宿、13人それぞれ思うところはあったと思う。私個人はいろいろ学ぶこともあったし、かけがえのないモノを手に入れれたと思う。他の幹部諸君も良いカタチで終われてたら、私も嬉しい。最後になったが、本部合宿全日程が大きなアクシデントもなく終了できて何よりであった。


三回生 武内 健

 私は、今回の本部日記を作成するにあたり、以下二点を中心にまとめたいと思う。
 一点目は、本部合宿そのものである。今回の合宿は、非常に楽しいものであった。本部職員や指導員の方の技術の素晴らしさはもとより、彼等の少林寺拳法に懸ける熱い気持ちが、本当によく伝わってくる一週間であった。連日の疲労が溜まっている私も、彼等の姿に後押しされ、自然と体が動いていたことを今でも覚えている(笑顔つきで!)。また、主将という立場として本部合宿を振り返ってみると、非常に意義のあった時間を過ごせたのではないかと思う。現在のクラブ状況を踏まえた上で、解決しなければならないいくつかの問題に関しては、ある程度方向を定められたと実感している(良かった!)。
 二点目は、主将として全部員に思うことである。たとえ、どんな困難に直面したとしても前向きに取り組み、常に爽やかに生き続けて欲しい。そしてこの社会を、「清らかに、タフに生き抜ける優しさと強さ」をあわせ持った人物であって欲しいと、切に願っている。  最後になりましたが、本部職員や指導員の方々、そして宿舎の皆さん、本当に有難うございました。三回目にして初めて私は、心の底から楽しかったと言える本部合宿を終えられたと思います(皆に感謝!)。


三回生 寺岡 綾

 今回の合宿では「柔軟」とはどういう事なのか考えさせられた。
@体の柔らかさ
A技の柔らかさ
B心の柔らかさ

@体操・柔軟をやる際に一番前にいた私は先生に「君は柔らかいからもっとこうしてみなさい」と言われた。その通りにやってみると激しく痛かったが、自分がもっと柔らかくなれる事・現状維持では成長しないという事を思い知った。

A待ちにまった禅林の方々との練習。その柔らかさは想像を絶していた。まるでこちらに抵抗させない柔法の掛け方には感動すら覚えた。また剛法も体に無理がないよう行っていたが、突かれた瞬間激しい衝撃が体を襲った。「力のいらない少林寺拳法」を改めて思った。

B誰にでも何にでも柔軟である事。但し、決して流されるのではなく自分の考えを持った上で物事を考える。これが一番難しい事だと思う。人は1人1人全く違う。これは当たり前に分かってるようで、実感していない事の一つではないだろうか。人は同じ年、同じ月、同じ日の同じ時間に生まれても、一歩踏み出したその方向が違うだけで全く異なる人生を歩んでいくのだ。だから自分と他人は違って当たり前、同じ意見でもその背景にあるものは全く違うのだ。だから「話す」という行為が大切になってくる。色々な話しをする中でその人の背景にあるものがぼんやりと見えてきて、その人の事がわかるようになってくる。
しかし人の事を聞く前に、まずは自分から話さなければ相手は心を開き辛いだろう。その為には自分の考えている事を頭の中で整理し、伝えなければならない。普段から何かしら考えて行動をしていないと、この行為は非常に難しい。
自分を持った上でお互いを分かり合い、認め合えれば最強ではないかと私は考える。勿論誤解やすれ違いは時として生じるが、そのまま放っておかずきっちり納得いくまで話す事が出来れば、円満解決とまではいかずともお互いが何を思っているかは分かる筈である。
何だか堅苦しい話になっているような気がするが、これは本当に日常的なものだと思う。 私は今回の合宿で違う大学の(可愛い)女の子と友達になった。就活で東京に行った時にお茶してカラオケ行く位気の合う子だった。本部合宿に行かなかったらきっと一生出会わなかった人だ。 その子と私は考え方の点で似ている所が多々あった。しかし、深く話していくに連れて、その生きてきた背景の違いも同時に知った。違うから悪いのではなく、違うから認め合わなければお互いが理解する事は難しい。
本部で感じた沢山のこと、それを生かすも殺すも自分次第なのである。そのまま忘れてしまうのではなく、次にどう生かし、また行動に移すかで変わってくる。常に柔軟な自分でありたいと思う。


三回生 仲村 博史

 ついに本部日記の季節がやってきました。早いものでもう学生生活最後の本部日記となるわけです。今年は去年の反省を活かし自分なりのテーマを持って合宿に取り組みました。それはズバリ「拳法」の動きを身につけるということです。つまり余計な力や動きを極力省き理に適った体の使い方をするということです。本部職員や禅林学園の学生といったつわものが集まるこの本部合宿にはまさにうってつけのテーマだと思います。(もちろん一週間程度でできるわけありませんが・・・)実際に本部職員の永安先生と前で組ましてもらいましたし、また禅林の方と練習中に組ましてもらい、少しでも「拳法」の要素を盗もうと取り組みました。回りの人のレベルの高さに驚愕しつつも自分なりに密度の濃い時間を過ごせたとおもいます。
 さて、今年は少林寺拳士としてだけではなく、幹部として合宿に参加した側面があります。そこで幹部としての自分なりに感じた事を書いておこうとおもいます。
 この合宿で自分なりに必死に取り組み失敗も数多くしてきた幹部の仕事もひと段落します。方向音痴で去年は焦りまくっていた引率も今では若干の余裕を持ってできるようになりました。
 丁度去年の今頃から始めたこの仕事を振り返ると、二つの事を得ました。それはどんなに不得意できついことでも投げ出さずに取り組めば必ず成長するということ。そして取り組むのなら積極的に自分から取り組んだほうが得るものが多いということです。ここで難しいのは先に述べた二つめの「自ら」という点です。ついつい人間は弱いので甘えてしまいます。考えることを放棄して行動しないことが多々あります。誰に言われることなく自ら考え、行動する。これは今年の連盟が打ち出した合宿のテーマと共通する事だと思います。決して慢心することなくその想いを伝えようとする本部の方の姿勢を見て、いかに自分が幹部として「伝える」という作業をサボっていたか練習初日に思い知らされました。「なにをいまさら」と思う人も多いと思いますが、幹部や先輩になるということは自らを律して部の活動に取り組む必要がでてきます。上になればなるほど誰も怒ってはくれません。このことを本部日記を通じて伝えようと考えていました。1、2回生のみなさんは新学期になるまでにぜひこのテーマについて考えてみて下さい。
 少し本部合宿日記の趣旨から外れてしまいましたがいつもふざけたことばかりでまともなことを書かないので勘弁して欲しいと思います。長々と書いてしまいましたがこれで僕の本部日記を終わろうかと思います。

P,S H中へ 合宿中も伝えましたが君の寝顔はやはりおなか一杯です。


三回生 橋本 隆亮

本部合宿も今回で三回目となりました。毎年、定番の宿についてはがっつり書いていますが、おそらくみんながみんな書いていることなので今回は省きます。あ、一つだけ。風呂のお湯はりをセルフサービスにするのはどうかと…
 今回資格別練習では二段以上の部に参加しました。ここで学んだものは、技の練習の仕方について。今まで新しい技を覚える際は、まず技の形を覚えて、あとはひたすら数をかけるといったやり方で練習してきました。そこで考えていたことと言えば、せいぜい「どうやったらかかるのか」といったものでしょう。こうやったらかかる、こうした方がかかりやすい、という風に結果を見据えてやっていました。別にこれが間違いではありませんが、今回の合宿ではこれとはまた別の発想で、技がかかる原因、つまり「どうしてかかるのか」をじっくり考えました。担当の先生が日常使っているもの(鍵、サランラップの芯等)を使って説明してくれたのでわかりやすかったです。このように別の角度から技を見てみるのも結構おもしろいですし、練習の一つかなぁと思いました。
 自主練の時間は、ひたすら木村先生の下で練習しました。一回生の本部合宿で出会って以来、気づけばいつも木村先生に技を聞きに行ってました。錬成道場で先生と目が合ったとき、先生の方から声をかけていただき、かつ名前を覚えてくださっていました。いい出会いだと思います。先生には主に力の抜き方を教わりました。簡単なようで実は難しくこれまではさっぱりだったんですが、この要領でI本に切小手がかかったんでちょっとは上達したかなぁと勝手に自負しています。  学年の変わり目ということで、それぞれ思い思いの合宿になったと思います。一回のときは怒られっぱなしで泣きながらの合宿でした。先輩になるという事を再認識させられました。二回のときは幹部の話が多く不安を感じた合宿でした。幹部として自分にできることは何なのかを必死で考えました。今年はラスト本部合宿でした。もう来るかわからないんでとりあえず得られるもんは全て得てきました。


二回生 畑中 峻

今年も行ってきました、本部合宿。出発前にはとても気になる宿ですが今回は…建物うんぬんより多度津という土地に泊まれたコトに意味があったのではないでしょうか(お風呂をもう少し近代化してもらえればさらに良い宿になるでしょう)。さて、合宿の感想ですが今年は他のどの合宿より睡眠という部分が充実した合宿となりました。そのため本部では様々な指導員の方々や他大学の拳士たちと心身の向上に励めたと思います。もう来るコトはないのかな、と思うと寂しくなるような、そんないい合宿でした。


二回生 林 亜裕子

3回目の本部合宿。私は就職活動のため無理を言って、3日目から参加させてもらった。 私は家にいて、今頃みんなは本部で頑張っているんだなあと思うと、不思議なもので、あれほど嫌だった本部に、早く行きたくて体がむずむずした。
 3日目の夕方、宿に辿り着くなり私はすぐ道着に着替え、自転車を借りて本部に向かった。道に迷いながらやっと本部に辿り着き、練成道場に元気そうな仲間たちを発見したときは、本当に嬉しかった。
 今回の合宿も、また新たな発見がたくさんあった。永安先生のリズム体操は、悔しいけれど楽しくて仕方なかったし、それに一生懸命汗を流す3回生を見るのはもっと楽しかった。
 私がこの合宿で一番嬉しかったのは、1回生や2回生が、本当に少林寺拳法の技を楽しんでくれていたこと。自分の過去の本部合宿を振り返ると、私は泣いてばかりだった。みんなは多分、自分でしっかり考えながら練習しいるから、楽しいと感じるのだと思うし、本当にそれが一番だと思う。そしてがむしゃらに突っ走ってほしい。
 私は今回の合宿を、自分の少林寺拳法や将来について考える時間にしようと思っていた。自分の少林寺拳法に最近、疑問を感じていた私は、今回の合宿でその解決の糸口が見つかったように思う。禅林学園の方には、大石と共に随分お世話になった。二段になった私が目指す少林寺拳法に、少しずつ近づけたらと思う。
 今回私は、3年目にして初めて鈍行で帰った。尼崎から、同志社前方面の班長に昇格した私は、後輩を引き連れ、色々と話しながら帰った。これが鈍行の醍醐味なのかなと思った。同志社前止まりの電車だったので、おせっかいな私は三山木までは私の父の車に乗せて送り届けた。良い思い出になった。
 最後に、昇級、昇段試験に合格したみんな、本当におめでとう。女の子も、苦しみながらもよく頑張ったと思う。そして、今回もネガティブな私を支えてくれた同回生のみんな、本当にありがとう。みんなお疲れ様!


二回生 松田 重彦

さて、今年も五泊六日の本部合宿に行って来ました。去年は不覚にも明け方の四時まで試験対策のため先輩のお世話になるという大変な迷惑をかけてしまい、かつそのまま体調を崩してしまったという苦い思い出が思い出される(悲)  「最後くらい早く寝るぞ!」と誓い家を出ましたが、結局夜中の2時半就寝となりました。ほとんど成長してません。 しかし、今年は体調を保つため秘密兵器を持っていきました。その名も「ニ〇ニク卵黄!」めっちゃ効きますよ、これ。是非お試しあれ。  おかげで次の日も頭すっきりで、三段試験に臨むことが出来ました。学科試験はかなりドキドキものでした。実技はやはりまだまだで、こんな程度で受かっても三段を名乗るのは恥ずかしいと思えるような出来でしたが、最後の総評で試験官の先生から「今受かっても実力は三段ではなく二段だ。そして四段の試験を受けるときにやっと三段の実力なんだ。だから三段になったとしてもおごらず実力と武階が一致するよう精進するように」とのお言葉を頂きいまはまだまだだが、堂々と三段ですと言えるよう精進していこうと思えるようになりました。  とまぁなんやかんやの三段試験でしたが結果は無事合格し、三段となれました。これは本当に今まで面倒を見てくださったすべての方のおかげで取れたものだと思います。なんとなくで見に行ったこの少林寺拳法部に入部し、様々な先輩、同輩と出会い、指導を受け、話し合い、本当に僕は恵まれていました。  さてさて、話が試験のことばかりになってしまいましたがここから三日目の本当の意味での本部合宿に移ります。  と、その前に宿の紹介を少し。今回は民宿トキワというところで去年のような丸亀ではなく、多度津なので少しは朝余裕があり、救われました。 外観は出稼ぎの労働をしている方が居そうな感じでしたが、中は普通に暖房もあり、快適なものでした。お風呂には若干戸惑いましたが・・・。  宿紹介はこの辺にして今度こそ本部合宿に関してですが、今回のテーマは「養おう判断力、身につけよう行動力」というものだったのですが、考えれば考えるほど奥が深いテーマだと思います。人間の行動の基本のすべてはこの二つの力をもとに行われています。もちろん少林寺拳法を修養する中でもとても大切です。常に自分がしていることが正しいか、また次は何をすべきか、そして見出した答えに沿って行動できる行動力(自発性)を養う。口で言うのは簡単ですが実際にするのはとても難しいです。しかしそれが出来る人こそが少林寺拳士の目指すべき人物像であり、また社会で役に立つ人間だと思います。やはりそういう人間にならねば。最近少し技にばかりとらわれていたので本当にためになりました。  また、本部にいらしていた先生の話の中で特に心に残っているのがいくつかありましてその一つに明確な目標を持って何事にもぶつかれというものがあり目標があればそれに突き進んでいけるが目標が不明確だと自分が進むべき道を見失ってしまったり、どれだけ頑張れば報われるのかが分からず途中で挫折してしまうことがあるので必ず目標(信念)を持ちあきらめず突き進めというものでした。僕自身、最近目標を見失いつつあったので大変胸に響きました。もういちどじっくり自分が何を目標とし、何をしたいかを明確にする必要があると思わされました。  いろいろありましたが本部というのは行くたびに様々なことを考えさせられ、また自分の小ささを思い知らされます。しかしまた自分が行動すべき指針のようなものも示してもらえるいい機会とも思えます。本部で得た指針を元に残り少ない学生生活及び部生活に悔いを残さぬようしていきたいです。  しかし昇段費及びその他もろもろの出費はかなり痛かった。


二回生 阿古江 和葉

 今回は二度目の本部合宿となりました。今年のお宿、ときわ荘は多度津にあり、駅からかなり時間はかかりましたが去年より時間に余裕ができ、去年とれなかった自主練の時間があったのがうれしかったです。
昇段試験ではとても緊張しましたが、今年は全員が同じ先生にみていただいたので少 し安心しました。何とか合格はいただけました。
一緒に練習してくれた同回生、教えていただいた先輩方にとても感謝しています。こ れからも技をもっと確実なものにしていきたいです。
資格別技術の時間では3グループに別れ、他大学の人とも話す事ができ楽しかったです。本部合宿の醍醐味の一つは他大学との交流かな、と思いました。今回得られたものを大切にして、生かしていきたいと思います。


二回生 井本 早香

 二度目の本部合宿は、私に大きな「希望」を抱かせてくれました。まず私が衝撃を受けたのは、本部の先生方の拳法が、私の理想としている拳法像と合致していたことです。「こんなふうになりたい!」と思い描いていた理想像を実際に目にしたことは、今後稽古をさらに積むことへの大きな起爆剤となりました。また宿舎では、部内での交流も深まり、部員同士のつながりが強くなったように感じました。私達はたくさん言葉を交わし合いながら、これからもっともっと高めあっていけるはずです。本部合宿で得た希望を胸に、より一層精進に努めます!
 


二回生 奥谷 晋哉

 今年で二度目となる本部合宿は,様々な視点から少林寺拳法をみることにより,自分の技術や考えの幅を広げる貴重な体験ができました.しかし,自分の技の未熟さを改めて痛感し,もっと数をかける努力が必要であると感じましたので同回生の皆さん,これからもよろしく!!
 次は昇段試験についてですが,学科が去年より大幅に範囲が広いため,去年以上に苦労していました.去年は第四十二代方が明け方まで学科のご指導して下さったお陰で無事合格できました.今年も去年の寺子屋組は相変わらず三時頃まで学科の勉強をしていました.学科・技術審査もなんとか無事(?)に終えることができて,最終日には全員笑顔で合格できました.合格できて本当に何より何ですが,自分は少拳士二段としてはまだまだ未熟ですので,これからも先輩方のご指導の程,宜しくお願い致します.
 合宿の醍醐味である他大学との交流は,ぼちぼちでしたが,本部職員の古嶋先生には四日間,本当にお世話になりました.摩訶不思議,腕を引っ張るとかえって自分の状態が崩れていくのには本当に驚きました.これからは守法したとき,自分の体の気が指先から出るのが感じるくらいなれるよう修練したいと思います.
 今回の次期幹部としての礎を築くのを目的の一つにして挑んだわけですが,トータル的に見てもまだまだそのレベルに達していないと感じました.
 少しでもその穴を埋めるべく,幹部研修会といった形で再び本部へ参りました.そこはまさにそういった向上心の溢れた他大学の同回生が集まっていて,本部合宿に負けず劣らず素晴らしい充実した三日間でした.他大学の次期幹部と交流できて,本当に良かったし,これからの修練の励みになりました.来年から幹部研修会がなくなってしまうという事で,個人的にはすごく残念ですが,この経験を部の運営に活かしたいです.それではこの辺で失礼させて頂きます.


二回生 加藤 美帆子

 二度目の本部合宿は、去年と同様、心身ともに刺激的な一週間でした。
初日は二段の昇段試験でした。学科・実技ともに範囲が広く、特に学科に関してはテスト前までずっと危機感だらけでしたが、なんとか乗りこえる事ができました。実技では、焦りと緊張、また不安感のあまり失敗が多く、自分の技の甘さを実感しました。練習を重ねる事の大切さ、どれだけやっても足りる事はないという事を改めて感じました。また、何ごとにも動じない度胸、また自信が持てるようになる事をこれからの課題にしていきたいと思います。合宿二日目からの練習では、基本的なちょっとした事から剛法柔法の苦手な技まで新しい、ハッするような発見がたくさんありました。代々受け継がれて来た技で同じ方向から考えていたものが、他の方向からの見方もあることに気付かされる、この発見は、本部合宿ならではのもので、いつも刺激と感動を与えられます。本部の先生方のお話や説明はとてもわかりやすく、ひきつけられるものがあり、先生の指導の力にずっと釘付けでした。今回の本部合宿では、これからの目標、課題が明確にできたように思います。これからは学年も上がり指導していく立場になります。いままで学んできた事をきちんと整理して、後輩にしっかり伝えていけるように自分自身成長し、頑張っていきたいと思います。


二回生 久見木 雄大

 2回生の久見木です。 今回は2度目の本部合宿になりました。昨年は腰を痛めていて満足に体を動かせなかったのでとても億劫でした。よって、今年はそんなことにならないように本部合宿までは怪我に注意しながら練習をしていました。そして、万全の体調で合宿に入る事ができたのですが、昇段試験終了後の先生の総評の時に「同志社は閂が誰もできていない。」と言われて私が前に呼ばれて先生の閂をかけられました。お陰で腕を壊してしまい柔法の練習がまともにできなくなってしまいました。
 技術の先生は古嶋先生でした。技術の初日に柔法はコテヌキとギャクゴテしかやらなかったせいか次の日には人が減っていました。私はなぜCグループに残っていたのかというと、腕を壊していたためどっちにしろ満足に練習ができないと思いそのままとどまっていました。声が小さい等、いろいろ言われていた古嶋先生ですが合宿後半からは技術に関していい事を教えてくれたり面白い話をしてくれたりして楽しかったのでぶっちゃげお気に入りの先生でした。自主練の時には、古嶋先生に演武のパターンを見てもらいました。次の大会では先生が提案する演武のパターンを入れてみたいと思っています。また、先生の演武の考え方もその通りだと思ったのでこれからは先生の考え方を常に念頭において演武をしたいと思います。また来年もこの先生に教えてもらいたいと思うような先生を見つけることができて良かったです。
 合宿中に幹部の役職がほぼ正式に決まりました。統制は私だけかと思っていたのですが井本も統制でした。私は井本が嫌いですし、実際に話をしてみても話が続かないのでこいつと仲良くなんて無理だと諦めてました。なので井本が統制と聞いたときは「はぁ? 絶対こいつとやっていけねぇ。」と思いました。しかし、このままでは衝突ばかりで部の運営がうまくいくわけがないのは当然。まずは、井本をはなから嫌うことは止めて、井本の言う事を咀嚼することから始めたいです。そして、少しくらいは井本を理解しようと 思います。


二回生 甲田 歩

 二回目の本部合宿から帰ってきて約一週間が経ちました。このわずか5泊6日の間に自分がなにか成長できたのか。そのわずかな期間で人間が大きく成長するということはないと思います。しかし、合宿のいいところは仲間同士が一日中共に生活するというところだと思います。僕はなによりこの共同生活を送るというところに嬉しさを感じます。これだけ大勢の部員がいて普段の練習や帰り道だけで部員全員と交流を計るというのはなかなか難しいものです。さらにお互いの関係を深いものにし信頼を築くことは、たった一人の人間に対しても本当に難しいし、また長い時間を要することだと思います。そんななかで、朝から晩まで共に過ごし時間を共有できたことでまた少しお互いを知ることができ、少し関係を深めることができたのではないかと思います。本当に少しなんだと思います。しかし、このような機会が積み重なって、長い間、交流をしていくことで深い関係を築くことと、お互いに成長することができるのではないかと思います。2年間部活を続けてきて、今本当に良かったなと思います。これまでに辞めたいとか練習に行きたくないということは何度もありました。が、そこで脱落してしまわなくてよかったと思います。最終日の打ち上げで寺岡先輩もおっしゃっておられましたが「継続すること」は本当に大切ですね。途中であきらめてしまうことはいつでもできるので。これからも何事においても山あり谷ありだと思いますが、少しずつ前進していきたいと思います。本部合宿とはあまり関係なくなってしまいましたが今自分が思うことを書いてみました。が、本当に文章書くの下手だな↓↓とへこみます。


二回生 島本 敏史

 今回の合宿は一日一日がとても早く感じられ、あっと言う間に終わってしまったような気がします。
 しかし、宿に到着してから次の日が来るまでがすごく長かったです。去年の昇級試験のときより筆記の方は簡単じゃないかという勝手な考えを持っていたせいで、その日は冗談抜きで泣きそうになりました。でも、頑張ったおかげで自己採点では満点でした(文章力で減点アリかな…)。実技の方は緊張しすぎて何をしたか…どんな行動をとっていたか全く覚えていませんが、正規練が始まってからこの本部合宿までの3週間弱、自分ではこれでもかというくらい練習して行ったのでパニくることはありませんでした。ま、無事に合格できて良かったです。
 さて合宿の内容は、初段で参加していた人が多かったため3つのグループに分けられました。僕は最初グループ「C」でしたが、他の先生の指導も受けたいということで途中から「B」へ移りました。そこで気が付いたことは、苦手な小手巻返を例に出しますが、倒し方はどの先生も多少違うなと感じましたが倒す場所・「虚」の作るポイントなどはどの先生も同じとこを押えてるなと感じました。これが、拳の三訓の「破」の部分を意味するのかなと思いました。そういった先生方の熱い御指導のおかげで、苦手だった技が多少マシになったような気がします。先生方だけでなく、一緒に参加していた他大学の人からも色々な動き方や技のかけ方などのポイントを教えてもらいました。あと、演武披露においてはビデオに残すことはできませんでしたが後廻し蹴りなどのハイレベルな技が見れてよかったと思います。本当に充実した合宿でした。
 これから幹部になり練習する時間がだいぶ割かれると思いますが、限られた時間を有効に使ってもっともっと少林寺拳法を究めていきたいと思います。


二回生 塚本 麻由子

 人生二回目となる本部合宿に行って来ました。宿は昨年と違い多度津だったのですが、駅からの距離は昨年の倍以上だったと思います…ほんと遠かったです。また宿自体も自分が今まで行ったどの宿よりもインパクトのある宿でした。日曜日だったせいか、電車も昨年より混んでいて、また学科の勉強もほとんどしていなかったので、夜に詰め込みで勉強したため初日でだいぶ疲れてしまいました。
 次の日の昇段試験では、昨夜の頑張りの甲斐あって学科は難なく(?)こなせたのですが、技術の方は緊張したせいかあまりうまくできませんてした…。試験官の先生にも急所がちゃんと攻められていないなど、いろいろ言われました。合格できたのが不思議です。宿に帰ってから十分落ち込んで、明日から頑張ろうと気合い入れ直しました。
 気合入れ直して臨んだ本部での技術の時間は昨年同様、新発見の連続でした。私が最初にいたCグループはちょっと変わった先生だったのですが、柔法ではうまく相手の力を利用し、楽に技をかける方法を、剛法では運用法でのポイントなどを教えてくださって、嫌いだった運用法がちょっと楽しく感じました。自主練の時間にもたくさんの先生方に見ていただけて、本当に良かったです。また今回もいろいろな大学の方と組んだのですが、他大学の方の技のかかりやすさにびっくりしました。あんまり倒れやすいのでわざと倒れてくれてるんじゃないかと疑いたくなりました(実際そうだったのかもしれませんが・・)。あと、やっぱり本部の先生方はかっこよかったです。演武披露ビデオにとりたかったです。
 今回の合宿でも、多くのことを学びました。でも昨年と違い思ったことは、この自分が学んだことを、人にうまく伝えられるようにならないといけないということです。本部の先生方の教え方はわかりやすくて、また楽しかったです。先生方と同じようにとまではいかなくても、少しでもわかりやすく伝えられる様になりたいと感じました。また、自分が二段になったことがまだしっくりこないので、胸を張って自分は二段だといえるようにこれからさらにがんばっていきたいと思います!やっぱり私にとって本部合宿はリフレッシュ合宿でした。


二回生 辻井 智衣

 さて、今年で2回目となります本部合宿へ行ってきました。もちろん往復青春18切符です。去年の記憶がよみがえる中、なぜだか去年にも増して行き帰りの移動がきつかったように思いました。また多度津に着いてからの道のりは果てしないものでした。話には聞かされていたものの、あれは想像以上です。電車の時間などの諸事情もあったのかと思いますが、帰りはやっぱりタクシーでした。そして歩いて歩いて歩いて着いた先は、でかでかと「少林寺拳法」と掲げられた民宿でした。(民宿については皆さん楽しく綴られるかと思いますので、省略させていただきます。)
 今回、私達2回生は本部で二段の昇段試験を受けました。二段を受ける同志社7組を2人の先生で一まとめに請け負ってくださいました。試験中は、どこか変に冷静な自分がいて、逆にものすごくテンパっていたのだと思いますが、空気にのまれてしまい、乗り切れなかった事が心残りです。練習してきたものを、本番で発揮する事は、まだまだこれからも課題となりそうです。けれども、最終日に武内さんから允可状を渡していただいた時は、とても嬉しかったです。一緒に試験を受けた相方さんにも感謝です。
 試験が終わりますと、いよいよ大学合宿の練習が始まります。この期間で得たものは言うまでもなく、たくさんありました。技術に関してはもちろんですが、精神面において得たものが非常に大きかったです。今回私達はあと数ヶ月で幹部になるという立場での合宿となりました。そういった事もあり、先生方も幹部になる拳士達へのメッセージみたいなものを交えつつ、お話してくださいました。その中でも、最終日の反省で軽く述べましたが、今回技術で得たものにプラスして、この本部合宿で感じた「ワクワク感」「もっと知りたいという気持ち」「自分もやりたい」、そういった気持ちを伝えていける人になり、またそういう気持ちを持ってもらえるような指導をしていける先輩になってくださいという事でした。私はこの部に入ってから2年間、たくさんの先生方や先輩方に出会い、そういう気持ちになることが多々ありました。私の目指すところは、そういう先輩に近づけるよう努力を惜しまず、精進することにあると思いました。
そしてこの先、うぬぼれでない自信と勇気と行動力を身につけるためにも、一段一段ゆっくりでも成長していけるように、諦めず、また目標や目的を見つけ、それに向かって、まずは目の前の小さな目標を一つずつクリアしていけるように頑張っていこうと思います。
この合宿で得たもの。それを活かすこと。それこそが来年再び、最後の本部合宿に参加する時までの私の目標です。何はともあれ、本部マジックに魅せられた素晴らしい合宿となったように思います。


二回生 林 尚毅

 同志社大学体育会少林寺拳法部の門を叩いて二年・・・今年も本部合宿に行ってきました。
 そして今年も本部日記を書きます。中学生日記じゃありません、本部日記です。やはり今年も去年と同様一日目は学科試験の勉強に泣きました。勉強中よく分からないことばかり言っていたと思いますが同じ部屋だった一回生、同回生気にしないでね。
 そして二日目は二段昇段試験。やれることはやってきた気合とノリで突っ走ると覚悟を決めていたのですがミスがチラホラ。愛してやまない居捕押小手をスムーズにかけられなかったのはかなりショックでした。気合だしてノリノリでやった規定組演は後で「緊張してたん?めっちゃガチガチやったで?」と言われる始末。
 全体で試験官の先生に柔法乱捕と固めを注意されたのが一番響きました。たしか去年先輩方は褒められたはずなのに・・・しかし嬉しいことも少しだけ・・・去年の剛法乱捕は久見木に完璧に持っていかれたのですが、今年は個人的にはかなり善戦したと思っています。この一年間秘かに久見木の動きを研究していたおかげか次の行動がかなり読めました。どういうわけか普段なかなか使えない八方目も使えガチガチの軍鶏乱捕にならずにすみました。僕もどうやら少しは大人になったようです。そして左の重要さも再確認しました。もともと使いやすかった右よりも、修練によって身につけた左のほうがピンチになった時頼りなり、有効をとってくれました(武道をやっている人にとっては当たり前なことなんですが・・・)。久見木も「林を吹っ飛ばしたし満足」と言っていたので現時点では理想的な乱捕だったのではないでしょうか?
二段昇段にあたりご指導してくださった、先輩方、OBの方、そして林先生。いくら感謝してもし足りない気持ちでいっぱいです。 次の日からは術科をやったのですがここからは少しまじめな話を・・・
 僕はABCと分かれたCグループでした。部の反省でもよく取り上げられたのですが日に日に人が減っていく。。。剛法中心で女の子受けが悪かったのか、地味な練習が多かったからか、先生の声が小さく前で説明する時間が少なかったからか・・・本部に行くとよく達人の先生の技のすごさ、派手さばかりに目が行きがちになってしまいます。しかし地味な事柄を再確認することは大切なはずです。それに声が小さく説明する時間が少なかったのですが聞きに行けば熱心に教えてくださり、つい最近まで大学で拳法をしていたせいもあってか学生の拳法についてよく理解されていたように感じました。胴突きのコンビネーション、スルリと抜ける十字抜きや、痛くない巻落、先生は小柄な方だったのですが勢いのあるするどい蹴り、そしてここでは書けないCグループだけの秘伝(笑)、最終日には天地拳の一?六の一つ一つの意味を教えてくださいました。これが最近次出場する単独演武を考えている僕にとって一番ためになりました。先生が「刃牙」読者であることが発覚したのも衝撃でした(笑)カマキリは想像できませんがこれからは相手を想定してこのように攻撃してきたからこう受けるなどを考えながらやりたいと思います。一人でやっているのに相手が見えるぐらいになってやります。みんな鏡の前でもしかしたらヘヴィー級ボクサーと戦いながら急に鼻血を流す僕の姿が見えるかもしれませんね。まじめな話をしなくては・・・途中で違うグループに行くのはちょっと先生に対して失礼にあたるのではなかったのでしょうか?自分の未熟さを棚にあげてるだけと違うのか?と感じてしまいました。しかしここまで書いてやっぱり高い旅費と時間をかけて自分の求めていることができなかったらやはり仕方ないかという気にもなってきました・・・The answer is blowin' in the wind♪ピーピューピューピー♪
 本部合宿の醍醐味技術披露も最高でした。そして今年はただすごいだけでなく自分の中で気がつくこともありました。とくに演武披露は感じることが多かったです。僕は勿論大学生なので(大学生らしくないという声も多いですが)学生の演武を見ることが多くビデオで研究するのも学生の演武です。本部の演武は学生の演武とは少々異なるものに見えました。力強いが柔らかくよどみというか無駄がない。そしてピンはりつめた緊張感を感じました。「風格のある演武」という文章を思い起させました。(知らない人は検索すれば一発ででまっせ♪)自分はこれを目標にできるのか?ここに書いたらまずいかもしれませんが、ちょっとできそうにありません。基本をふまえて、正確な技と当身、柔らかく無駄のない動きを意識して修練しますが、自分の動きを考えるとちょっと荒々しい演武をしたいです。僕は他大学の応援が響き、自分の演武が始まったら同志社チェアーがうっすら聴こえるようなところで演武をします。しかしこういう達人的な動きに憧れる気持ちは正直あります。
 部のことも書きます。僕も一回生も怒られすぎでした。自分が部の空気を乱している一人だということに気づきました。ここ一年でほんとに腐りました。今年の本部日記を書くにあたり去年のを読みかえして恥ずかしくなりました。これから幹部になるにあたりもっと注意力を養わなくてはならない、礼節をわきまえなくてはならないと痛感しました。一回生もまじめでしっかりしてるなと思っていたのですが見た目だけで中味はまだまだ課題があるのではないでしょうか?僕は面と向かってしっかりした話をするのが苦手だし、激昂すれば意味不明なことばかり言い出すので一言書きます。
 怒られれば素直に聞き、それについて考えてみてください。とりあえず素直に聞きましょう。耳をふさいでしまえば怒られたという事実に腹を立ててそんだけで終わりです。そしてなにが悪かったか分かったら必死こいて改めてください。しかし考えて、考えて色々な人(自分にとって都合のいい人だけでなくて)と相談して納得いかなければ自分が正しいということを証明してやりなさい。そのために必死こいて下さい。これは今回自分にも言い聞かせるつもりで書いてます。僕もはっきり言って人間的に相当しょっぱいです。みなと一緒に成長できればと願ってやみません。
 部において良い発見もありました。実は同回がなかなかたいした人たちだということに今回の合宿で気づきました。友がみな我より偉く見ゆる日に・・・状態です。
 しかし売店で千円もする少年拳士サスケをなんの迷いもなく買うやつがいたり、みんなで金をだしあって「卍からソーエン」のDVDを買うなどの茶目っ気も顕在でした。
 柳沢と林田と加藤が僕の持ってきたドラえもんの漫画の中の「いたわりロボット」の素晴らしさに共鳴してくれたのも嬉しかったです。もちろん24発のミサイルで感動した島本に、読んでいて急に笑い出した奥谷も。来る途中で買ってよかった?。馬鹿な僕の相手をしてくれた辻井、井本ペア。ハンドボールの素晴らしさを理解していた塚本。ずっとCグループにとどまった阿古江。帰りの電車でいつもの神技を見せた甲田。もちろん久見木。みな最高です。
 最後に・・・良い合宿でした。実は最終日3月10日にフェスで東京スカパラダイスオーケストラのライブがあり、合宿の日程を恨んだのですが合宿最終日にはそんなことはすっかり忘れていました。僕にとって大切なのはスカより拳法です。
 あとで新幹線で帰ればなんとかまにあったかもという考えが頭をよぎりましたが関係ありません。帰りの電車で子供と遊んだのも楽しかったことですし。ドロップからトロピカルジュースを作るやり方を教えていただいたり、なんだかよく分からない戦隊物の人形までもらっちゃいました。本部日記なのにこのような内容になってしまいました。来年は誓いを果たして見せます。もう大学生活も残り少なくなってきました。
 ただ拳法カルタが欲しかった。。。「の のらりくらりするのはやめよう」がツボでした。


二回生 林田 泰幸

 ・宿
延々と続く道。そして眼前に現れた建物。
「・・・な、なんだって!?これはプレハブじゃないか!!」
衝撃の民宿トキワとの出会いで幕を開けた、少林寺拳法の発祥の地で過ごす二度目の本部合宿。会報のバックナンバーが机に置いてある、開祖と現総裁の写真が飾ってある、しかしテレビはない。たじろぐ一・二回生。圧倒的な部屋の広さが魅力だが、風呂場の定員は三名!という果てしないギャップがまたたまらない。「この宿で本部合宿を乗り切れるのか・・・」と不安を抱いていたのはきっと僕だけじゃなかったのではないだろうか。しかし、宿にも慣れてくると、トキワの真の良さを知ることとなる。飾りや置物といったものが一切なく、ただただ広いその部屋は、僕らが本部で学んだことを教えあう場として、そして同志社大学の少林寺拳法部という大所帯が寝泊りする場としては最適であったのだった。

・売店
本部のお土産屋は今年凄いことになっていた。商品は「ソーエン」のロゴ入りのシャツ、ニット帽、クリスタルなどなどのソーエングッズ。そして「ワツー」のステッカー、クリアファイル、リストバンドなどのワツーグッズ。そして忘れてはならない、DVDに「少年拳士サスケ」の単行本。・・・少林寺拳法の最もコアな場所がそこ にはあった。DVDとサスケは二回男子一同から部に寄贈させていただきました。皆様是非ともお楽しみください。

・昇段試験
二日目の昇段試験は大切なことを実感させてくれた。それは、今までと少し変わった自分、そしてペアの素晴らしさだった。怠け者で、あがり性の自分が、ここまで自信をもって、落ち着いて、やってきたことを出すことができたことは未だかつてなかったように思う。それは間違いなく、ペアのAさんのおかげだった。彼女の練習熱心さ・真面目さが僕を引っ張って、やるだけやったと思えるほど練習を重ねることができたから、自信をもって自分の拳法ができたのだと思う。Aさん本当にありがとう!!

・本部合宿
三日目からの合宿での練習は、本当に充実していた。それはひとえに我が心の師・古嶋先生のおかげであった。先生の、少林寺拳法に他の様々な武道から良いところをもらってきたような、型にとらわれない自由な拳法、「百聞は一見にしかず」を体現する指導方法、全てが大好きである。先生の尊敬できる先生との出会いを通して、技術的に大切なことと同時に、「学びに行く姿勢」、先生から技を吸収してやろうという「技術に対する貪欲さ」の大切さも、体験を持って教えてもらえたと思う。そして、今回の合宿を通して、自分の目指す拳法の形が少し見えてきた気がするのがとても嬉しかった。

・まとめ!!
「少林寺拳法漬け」になる一週間。その本部合宿での体験一つ一つが、僕に教えてくれた最大の発見、それは、僕が少林寺拳法を大好きであるということです!この気持ちがあれば、この先はいくらでもしんどいことがあっても耐え抜ける、そんな気がします。
林田泰幸、これからもっともっとがんばります!


二回生 柳澤 明

 今回で本部合宿も二回目だったが、多度津の空気は新鮮で、とても刺激的な合宿でした。もっと本部にいたいような、けどやっぱり帰りたいような…そんな感じです。しんどかったけど、それなりに得るものもあったので、今回の本部合宿も前回と同様に成功で終わったと思います。
 まず今回学んだことは、基本の大切さです。突き蹴りの基本ももちろんですが、基本的な技(逆小手や送小手など)の確認もできたし、S字の技全般の復習なども出来たので、来年1回生に教えていくうえで、とても大切な確認が出来たと思います。本部で学んだことを忘れないように何度も練習をして、今ある自分の知識を新しい1回生に全部伝えていけるように頑張っていきたいと思います。
 次に本部合宿で成功した点は、他大学との交流が沢山取れたことです。近所の京都大学の人とも演武をさせてもらえたし、東京大学や法政大学、津田塾大学の人とも仲良くなれたし、いろんな情報の交換ができて非常に参考になりました。他大学の大会への意識の高さにはとても驚かされました。話を聞いていたら自分のやっている練習が本当にちっぽけなものに感じてしまったけれど、仲良くなった他大学の人に負けないように、あと、自分が悔いを残さないように、これからはギアを一つあげて練習に励みたいと思います。
 最後に本部合宿でよかったと思う点、それは1回生と同じ部屋で泊まれたということです。1回生としてはしんどかったんだろうとは思うけど、沢山コミュニケーションもとれたし良かったと思います。バカみたいな話しかしてないけど、これでも少しは距離がちじまったと思う。これから先、部の運営で下の回生には迷惑をかけるかもしれないけど、一緒に頑張っていく自信が少し出来たので本当に嬉しかったです。1回生は、技も生き生きとやっていたし、練習も楽しそうにやっていたので、本当に安心しました。これからは京都の道場でも「やるときはやる。楽しむ時は楽しむ。」ことを忘れないで、拳法を取り組んでくれたら嬉しいと思います。もちろん僕も、メリハリをつけて頑張っていけるように今の1回生に負けないぐらい頑張っていきたいと思います!!
 本部合宿での経験をいかして、これからも練習に励み、同志社大学体育会少林寺拳法部の発展に貢献していきたいと思います。


一回生 柄川 麻里

行って参りました。噂の本部合宿です。5泊6日という一年のうちで最も長いこの合宿。先輩からは「本部の先生の技が感動もの」「昼食前の儀式が笑える」というなんだか楽しそうなものから「精神的に追い詰められる」「世間と隔離される」というあまり穏やかでないものまで色々な前情報をいただいていたので覚悟は十分だったのですが…
まず駅から宿までのあまりの距離に激しく体力を奪われました。先輩の「ロー〇ンを通り過ぎたらもうちょっとだから」という言葉を信じて、行けども行けども続く道を青い看板を求めて歩き続けました。ようやく宿に到着し、視界いっぱいに広がる海を眺めながら他の一回生と共に魂の抜けた笑みを浮かべ「ここは…どこ?」と呟いた時の事は忘れもしません。お風呂の声が筒抜けだったり二階で誰かが歩く度に天井が落ちてきやしないかと心配になったりなかなかスリリングなお宿でしたが、経営者の方がとてもいい人だったので(私達が本部に行っている間部屋干しになっていたタオルを外で乾かしてくださいました)気持ち良く合宿を終える事ができました。ありがとうございました。
肝心の本部ですが、もうすごいなんてもんじゃありませんでした。本部の先生は腕一本、指一本でまるで魔法のように私たちをポイポイ投げ飛ばしていきました。先生からあっと驚くような技のかけ方を教えていただいた時、また女子に大人気だったI井先生の芸術的に美しい飛連蹴や先生方の演武発表を見た時、私は本当に心から少林寺拳法を楽しんでいました。近頃私の中の少林寺拳法が、昇級試験に合格するための、または大会で演武するためのものに変わっていたような気がします。ふとした瞬間「私一体何やってるんだろう」と疑問に感じる事もありました。昇級や昇段、大会で賞を受ける事は拳士として大変な喜びです。ですが、本部で得たあのわくわくした気持ちは、私が忘れてしまっていた「そのものを好きで楽しむ」心を思い出させてくれました。それは今回の合宿での私の大きな収穫だと思います。
 少林寺拳法を始めた頃の新鮮な気持ち、他大学との交流で得た新たな友人、そして一回生の中で芽生え始めた本気の仲間としての連帯感、本当にたくさんのものを私はこの本部合宿から持ち帰る事ができ、とても満足です。ただ一つ心残りがあるとすれば、Myカメラを忘れてしまい開祖像といっしょに写真が撮れなかった事です(もちろん開祖ポーズ)。たとえカメラがあっても時間がなかったかもしれませんが。。とにかく今は本部で学んだ事を自分の心と体に存分に刻み込みます。来年の本部合宿には今より一回りも二回りも成長した私になって開祖と同じ写真におさまることを夢見て…


一回生 遠藤 良輔

 今回は僕にとって初めて本部に行くことになりました。正直どんな場所なのかなーと思っていましたが、思ったより田舎ではないなというのが本音です。コンビニがあってジャンプが買えてよかったです。本部に行くまでの山登りが想定外でしたが、おかげさまで春休みに山を登ろうかなと計画していたものが中止になりました。 練習以外で思い出に残ったのH本君が泊まる部屋の入り口近くにずっと寝ていたことでした。特等席みたいな感じで似合ってました。 昇級試験では学科が不安でしたが、前日に夜遅くまでやったおかげで無事に合格できて良かったです。次からはこんなことがないように準備をしておこうと深く心に刻むことができました。その昇級試験ですが、柔法乱捕りでH本君とやりましたが、二人とも襟をつかんで投げようとするだけで柔道をやったほうが早いような行動を取って決着がつかなったのがショックです。今度やったときは決着をつけたいです。あ、ちなみに剛法乱捕りの方はケンカみたいな感じだったので、こういったことがないように精進していきたいです。
その次の日からは資格別に技の講義をやりました。印象に残ってるのが他大学では技のやり方が違うのだなということです。一つのやり方に拘らずに色々な技のやり方をこれからは吸収していきたいです。あと、本部の先生は笑いを取ろうと必死になっているのがよかったです。自主練習の時間は本部の先生方に本部の先生方にみっちりと教えてもらえる貴重な時間でしたが、今回はもっと積極的に聞けたのではと思えたので来年はこう思わないように技を聞きまくります。
本部合宿は睡眠時間が思ったよりもとれなくて、しんどい時もありましたが、学ぶことがたくさんあってよかったです。これを今後の練習に活かしていきたいです。


一回生 菊谷 啓貴

今回の本部合宿では,剛法では主に運用法を,そして柔法では逆技を中心に練習しました。この剛法,柔法の練習において先生は「『相手をよく見る』ということを念頭に置くように」と一貫して言っておられました。
 相手をよく見るということで,剛法の練習では,攻撃を受けてから相手をよく見て,隙があるところに様々なパターンの反撃をするといった練習をしましたが,一番印象深かったのは八方目の練習でした。それは相手が攻撃してくるよりも先に相手の攻撃を制するといった練習方法でした。僕は「肩が動くのではないか」と思い,先生を相手に,肩をなるべく動かさずに突こうとしたのですが,踏み込む間もなく攻撃を止められてしまいました。見る所は肩ではなく,膝でした。これはかなり実践的な術なのでもっともっと鍛えて運用法で使えるようにしたいと思いました。
 柔法では,相手の「肩」をよく見る練習をしました。柔法は練習した技の数こそ少なかったですが,いわゆる「三角形の頂点に相手の肩を落とす」ことを長い時間をかけてたっぷりと練習しました。肩を送るイメージは分かったのですが,人によってかからなかったりするのでまだまだ研究が必要です。
 また,今回最も感銘を受けた事のひとつに柔法の基本,「鈎手守法」があります。「全く力をいれず,相手の力に逆らわない」と先生は言っておられました。先生の腕を何度か掴ませていただきましたが,掴んだ手に全く力が入らず,そして掴んだだけでも既に倒れそうになり,最終的には鈎手守法だけで倒されました。「引っ張られたら地面から力をもらうかんじ」とも説明されていましたが,あと二年後くらいには理解できるようになっておきたいです。
 本部合宿では先生方のだけではなく,他大学の技の手法に触れることができたのもまた大きな収穫でした。「本部の先生方のようになれる日が来るのかどうか」と考えてしまう今日この頃ですが,同志社流,本部流,他大学流の技を巧くブレンドし,我流に走らずに師の「格」に至ること,これを目標にして修練していきたいと思います。


一回生 幸田 吏央

 一回生幸田吏央、本部日記を書かせて頂きます。今回の本部はまさに禅林の方に始まり禅林の方で終わるという本部合宿だったような気がします。僕の今回の合宿の目標は「禅林の練習方法を盗む」でした。ということで一回生のみんなが先生に技を聞いている間、僕だけずっと禅林の方に練習方法を聞いていました。ですがそのお陰で、禅林の練習方法からいろいろなヒントを学び取ることが出来ました。そのせいで技はあまり聞けませんでしたが、それでも余りあるほどの収穫を得ることが出来ました。これを今度からの練習に積極的に生かして行き、新たな境地を開拓して行こうと思います。
 他にはこの本部合宿では二回生の先輩にかなりの迷惑を掛けながらも一回生全員で少しですが話し合いの場を設けることが出来ました。迷惑を掛けた先輩方、本当にすみませんでした。ですがこの話し合いの場で僕以外の一回生の今現在のクラブに対しての思い入れや心境などがほんの一部ですがわかりました。僕自身、クラブに対する思いがかなり甘いなと日頃から思っていましたが、みんなの考えが僕以上にかなり甘ったるかったのには凄く驚きを隠せませんでしたが。その他には合宿最後の夜にある恒例の飲み会では寺岡先輩と話し込むことが出来ました。これにより僕は凄く勇気付けられました。これらのような意味でもこの合宿は僕にとって凄く有意義でした。
僕たち一回生は四月から二回生になります。今までは先輩が言うことをふんふんと聞いてさえいればある意味なんとかなったかもしれません。ですが二回生になればそういう存在では絶対にいけません。自分で考え、自分で行動を起こせるような存在にならなければなりません。今はそんなことがことが出来ないかもしれませんが、四月までには少しでも出来るようになりたいと思います。そして出来る限り自分が思う理想の先輩へと近づけるように努力したいと思います。そのために今回の合宿で得た物をフル活用していきたいと思います。


一回生 小西 優

 さて、本部合宿も終わり数日が経過しました。貴重な体験を忘れずに、綴っていこうと思います。到着日では荷物の重みで、民宿に着いた時には疲労が溜まり、これから約一週間体がもつかな?・・・とダークになってました。その次の日にあった昇級・昇格試験では筆記試験の不安よりも試験中に熟睡してしまうのではないか!?という恐怖心に襲われてました。七日から始まった練習はいつもの雰囲気と違い、新しい場所で他大学の人達とともに技術を学び、考えながら交流を深めることができました。技術を指導してくださった先生方は、皆が興味を持つように冗談を織り交ぜながらも要点だけを的確に教えて下さり、僕自身の想像力を深めることが出来ました。唯一心残りだったのは自分の存在感をほとんどアピール出来なかったことで・・・・ (別に目立ちたかったわけではないですけど) そんなことは置いときまして、合宿全体を通しての感想ですが、この合宿は部活でやるべきことを見直すあるいは少林寺拳法の本当の雰囲気を知るいい機会でもありました。この一回生最期の締め括りにより、新しい気持ちで二回生を迎えていこうと思います!


一回生 高松 厚美

 今回、初めて本部合宿に参加しました。五泊六日の今回の合宿で、たくさんのことを学びました。
 合宿の目的のうちの一つであった昇級試験。初めて受ける学科の論述試験は特に不安でした。結構勉強を頑張ったにも関わらず、拳の三訓のうち、二つをど忘れして間違えて書いてしまいましたが…。無事合格することができて嬉しかったです。
 資格別の練習は、とても有意義なものでした。本部道場はとても風格のある場所でした。本部道場では主に運歩や基本を習いました。本部の先生方がわかりやすくかみくだいて教えてくださるおかげで、私たちは楽しんで練習することができたように思います。他の大学の人の技のかけ方は色々なものがあって、参考になりました。また、自主練の時間も、とても勉強になりました。特に、送小手と逆小手は、私にとって大きな収穫になったと思います。
 この合宿では、自分を見つめ直すいいきっかけになったと思います。少林寺拳法の面白さを実感し、また、色々な人の考え、本音を聞くことができました。とても内容の濃い六日間でした。


一回生 西島 奈甫

 初めての本部合宿で始めは不安でいっぱいでした。特に初日の昇級試験の技術と学科の試験がきちんと出来るかどうかという心配が一番大きかった。しかし試験が無事終わり本部合宿一日目を体験した後、前まで持っていた不安がいっきに吹き飛びました。それは心配な試験が無事終わった事と本部の練習がとても面白く感じたからです。本部合宿では二級は朝が柔法で昼が剛法でした。私はあまり柔法が得意ではありませんでした。それは今までの私は柔法の原理をきちんと理解していなく、ただたんに形だけをしていたからでした。しかし本部の先生方に教えてもらう技はとても理解しやすくコツをつかめるように教えていただき、技がうまくかかりきれいに技が出来ると大きな感動を覚え、何度も何度も嬉しくて技を練習するのが非常に楽しく感じました。
 他大学の方と練習で組ませてもらい大学によっての技のかけ方の違いがたくさん見ることが出来面白かったです。ディスカッションでは色々な人たちの意見を聞けて色々考えることも出来ました。
 本部合宿は私にたくさんの刺激を与えてくれました。本当に行って良かったと思います。今年はこの本部合宿で学んだことを十分に生かしながら少林寺拳法を頑張って行きたいと思います。


一回生 西山 あかね

 本部合宿は精神的にキツイ、合宿の中で一番睡眠時間が短いと伺っていたので行くまでは期待と不安が入り混じっていたのですが、実際は「楽しい」だらけの合宿でした!
技術に関しては、先生方の技術がとにかくすばらしくて見ていてわくわくしましたし、ご指導によって今までもやもやしてよくわからなかったことがスキッとわかって爽快になったり、練習そのものが楽しかったり、とにかくひたすら楽しかったです。技術のかたちだけでなく、その理や、そもそも少林寺拳法の技術は何なのかということを学べました。
本部のすばらしいところは技術面にとどまりません。さすが人づくりの拳法!本部の方々は皆礼儀正しくさわやかで、強く、そして何か説得力のあるオーラをもってらっしゃいました。そして本部では、見知らぬ人に対しても合掌礼をし、違う大学の人とも同じ少林寺拳法の拳士として仲間意識を持って楽しくしかつ真剣に練習しました。少林寺拳法漬けの日々は当初の予想とはうらはらにとても心地の良いもので、私には本部が理想境に思えました。
昇級試験では初めての学科試験、初めての本部の先生方による試験ということで緊張しましたがとても良い経験になりましたし、その翌日からの級別での練習は楽しくてあっという間に4日間がすぎてしまいました。合宿の最後のほうは、もはや俗世(?)に帰りたくないと思ってしまうほどでした…。この合宿でとても大きかったのは、少林寺拳法を心から楽しいと思えたことです。この気持ちそして学んだことを忘れず、これからも少林寺拳法を続けて行きたいと思います!


一回生 長谷部 琢磨

 今回、初めてとなる本部合宿!!一体どのようなところかと思っていたのですがそこは見事に期待を裏切らず山でした…。多度津へ着くまでの電車の中で外を見ればそこそこ広い道路はありましたが車が圧倒的に少なく、まさに田舎といった感じでした。民宿に着いてからの夜は次の日の学科試験のためみんな勉強していたのですが、途中で主将様が自分の部屋はうるさくて眠れないと言い、なぜか一、二回生の部屋に来てそのまま寝てしまいました。そのため一回生H本はふとんなしで寝てました。二日目の昇級試験は、学科は余裕でできましたが技術の方で普段できていたものを間違えてしまいかなり悔しい思いをしましたが、なんとか乗り切りました。
 さて!!ここからが本番の三日目以降なんですが、前々から先輩方から聞いていたとおり本部の先生方の技術はすばらしく、自主練の時間では聞きまくりに行きました。特に切小手では自分の中では最高ランクの痛みを味わえました。他にも送小手や逆小手なども聞いたのですが技の掛け方が本当に色々あり、改めて柔法の奥深さを感じました。今年は技の練習を中心にしてやっていきたかったので、大変ためになる時間を過ごせたかと思います。午前、午後における資格別練習での時間を半分にしてでも自主練の時間を増やしてほしかったぐらいです。たくさん技を教えて頂いたのはよかったのですが、それを全て吸収しきれたかというとそうではないので、当分は本部で習ったものを復習したいです。
 合宿最終日には本部の方の演武が見れたのですが、二段蹴りの速さがすさまじかったです!いつかあんな蹴りができたらと思いますが自分には柔軟がまず先のようです…。それと昨年は運用法もあったらしいのですが今年はなぜかなくなっており、おまけにビデオ撮影まで禁止でまことに残念でした。それと関西学生連盟のイベントでは、他大学の人と組んで演武をつくるというものでしたが、僕は京大の人と組みあれこれ相談しながらつくってみると、前の大会の演武とあまりかわらないようなもので、発表するどこではなかったです。それでも京大の人と交流できたのでよしとします。
 帰りはあまりに眠くて家まで帰る過程のことをあまり覚えておらず、とにかく爆睡しました。来年は心身ともにもっと成長して合宿に望みたいです。


一回生 春名 卓典

 行ってまいりました、本部合宿。今回初めて本部へ行ったのですが、聞いていた異常にすごいものだと思い知らされてしまいました。本部の指導者の方々の、技の考え方、姿勢、実際の技術には本当に脱帽するのみでした。逆小手ひとつとっても、細かな関節の動き、体重の移動など、たくさんの細かい条件が満たされてかかるわけで、逆小手を既に知っていたような気になっていた自分は何度右ストレートで打ちのめされたことか(もちろん本部の方々から愛の鉄拳をいただいたわけではないです)。最終日の、本部の方の演武発表にも鳥肌がたちました。まだまだ未熟な自分にとっては速すぎて、何をなさっているかわからないくらいでしたが、あの速さでいてあのキレ、ただの力だけでは決して出来ないものがそこにはあるということだけは確信しました。もし入部して当初に本部に行っていたとしても、感動はしたと思いますが、今この少林寺拳法を一年近くやってきた時期に行ったことはとても意味のあるものだったと思います。少しだけでも少林寺拳法の特性を理解している時期に行くことにより、普段は得ることが難しい感覚的な面で多く得るものがありました。この経験をどういかせるかが、これからの自らの成長に関わってくるのかと思うと身が引き締まる思いです。
部活としては、この本山合宿がいい意味できっかけになったとおもいます。今までは、自分は変われたと思い込んでいるだけで、何も変われていなかった、成長できていなかったと思います。少々、いやかなり遅いですが、この合宿で感じたこと、得たものを一つ残さず食べて、自分のなかで消化吸収し、次に生かしていきたいです。 最後に、やはり僕は少林寺拳法が好きです。合宿によって再確認できたこの想いを絶対になくしたくないと思います。


一回生 廣井 和貴

 今回、初めて本部合宿に参加しました。過去に少林寺拳法をしていたとはいうものの、本部には行ったことが一度もありませんでした。まず行きの行程では、学科試験の勉強ばかりしていましたが、須磨・舞子のあたりの海を臨む景色や、瀬戸大橋からの景色にすごく感動しました。多度津に到着して、宿に着き、夜の自由時間は学科試験の勉強を午前2時過ぎまでしていました。その間、ある人が「なぁ、俺ヤバイんやけど」と気が抜けたかのように言っていた一方で、ものすごい目つきで集中して勉強していた姿は、さすがに一流進学校出身の人の集中力は違うなと感心しました。翌日、とうとう試験の日がやってきて、来るべき時は必ずやってくるのだなと覚悟するしかありませんでした。学科審査では、拳禅一如が思い出せず、すごく焦りましたが、結局は書けたのでほっとしました。技術審査では、周りより厳しく、僕らは批判しかされず、ひょっとして落とすのだろうかとさえ思いました。しかしながら、試験が終わったことで、その晩以降はすごく気が楽になりました。次の日から正式な本部合宿が始まり、担当の先生は基礎からやり直してくれました。本部では、特別すごいことをするのかなと思いましたが、新しいことをするのではなく、基礎を見直す形で4日間の練習が進んだので、すごくためになったと思います。たとえば、天地拳の法形だけでも「そうだったのか」という新たな発見が実際にありました。あと、先生の性格上、少し頼りないところがあったので、自分のグループから人がどんどんいなくなったのですが、逆に先生に見てもらえるチャンスが増えたので、それはそれでよかったと思います。4日間同じような練習の繰り返しだったのですが、4日間続けることで、「技(の名前)が違ってもしていることはほぼ同じ」という風につながるものが見えてきました。この本部合宿でもうひとつ大きかったのが、同輩との話し合いでした。普段はこんなことはしないし、できあがった輪に飛び込むのが苦手な僕ですが、何度か発言できてよかったと思います。そんなこんなで時が過ぎ去っていった訳ですが、合宿が終わったあとに、(帰りに)見た黄昏時の瀬戸大橋からの景色は6日間終わったぞという達成感に満ちていたと思います。そんな景色をまた見ることができたらいいなと思います。


一回生 細江 佐代子

 本部合宿を終えての第一の感想は、「この合宿に参加できて本当によかった」ということです。理由は大きく二つあります。
 一つ目は、本部の先生方や他大学の人たちから、技のことや練習方法など様々なことを学び、沢山の刺激を得ることができたからです。資格別の練習では、運歩法から指導を受けました。合宿前にも、もうすぐ後輩が入ってくることを意識して、以前より基本の練習を自主的にやっていましたが、合宿の練習のなかで、突きや蹴りだけでなく、基礎となる運歩がいかに大切であるかがわかりました。単演では今まで運歩に意識を置いていなかったのですが、一動作一動作の運歩を大きく動こうとすると、意外にも普段の適当さが痛感され、同時に意識することが上達するには必要であることを感じました。だからこそ更にこれから基本に励みたいと思いました。また、自主練習の時間では、柔法を中心に先生に教えていただいたのですが、逆小手、送小手、切小手など全ての技において共通して思ったことは、私が今までいかに力んでいたかということ、そして、力を入れなくても本当に相手を崩せてしまうということです。この時間は、先生の技に感動し、同回生と技の研究をし、そして先輩に聞きに行きと夢中になり、あっという間に過ぎてしまいました。、帰るのが惜しいほどでした。こうした刺激を受け、少林寺拳法の面白さを感じ、何か私の中で変化が起こりました。
 二つ目は、この合宿の中で一回生に動きが見え始めたからです。それまでもお互いに一歩踏み込めず、回生としてのまとまりがなかった私たちですが、合宿直前に漂ってた空気は非常に悪い状態でした。そうした中で迎えた本部合宿でしたが、そこでの新鮮な空気と、また単純に少林寺拳法の面白さを感じたことも、淀んだ空気の流れを変える要因だったのかもしれません。しかし、四日目の夜、改めて三回生の先輩から話があり、その後一回生全体で、さらに女子だけでも話し合い、何人かが意見を出しました。全体の話し合いでは、意見がまとまらない状態でしたが、その後の女子だけの話し合いでは、次の日から具体的にどうするかということまで決めました。次の日から実際に何人かが率先してそのことを意識して動いたら、一回生全体の仕事に変化が見られました。まだ足りないところもあったけれど、少し声をかけただけで、周りの人が一緒に考え動いてくれるたということが本当にうれしかったです。そして、少しの自信にも繋がりました。
 本部合宿で、意識をもつことと周りに働きかけることの大切さを実感し、確認し合えたのだから、これから実行に移すことで自分を変えていきたいです。


一回生 堀 光一郎

 本部合宿での一日は、あっという間でしたが、しかし同時に長く感じ、とても充実していました。
 私は昇級試験を受験しなかったため、資格別の練習から参加しました。見習い・三級の拳士は自分を含めて8名でした。そのため、本部の先生に直接指導していただく機会も多く、また先生の技を目の前で何度も見ることができました。先生の動きはとても自然な感じで、自分が目指すべき動きそのものでした。
 人数が少なかったこともあり、他大学の拳士とも仲良く過ごすことができました。合宿に来るまでは、顔も見たことがなかった者同士が、合宿を通して少しずつ仲良くなっていき、「出会い」の素晴らしさを何となく感じました。
 宿は、自分にとってはなかなか良い所でした。ご飯はおいしかったです。
 たくさんの感動を得ることができ、これからも少林寺拳法をやっていきたいと思うことができた合宿でした。今回学んだことをこれから先に活かしていきたいと思います。


一回生 堀本 謙太

 このたびの本部合宿は私にとっては初めてのことであり多くのものを得たと思います。
 正直、初めての学科試験は未知なものであったので一夜漬けでは不安でした。そのため、行きの電車では勉強をせずにはいられなかったのですが、頭の中では実技も気になっていてやりきれないものがありました。
 案の定、学科試験はそれほど納得のいく様な出来ではありませんでしたが、なんとか乗り越えたつもりでした。
そして昇級試験の実技では、やはり緊張していて本部の先生には多く指摘をうけましたが、新たな助言を頂いたと思っています。
 合否はこの時点では未だ分からない状態でしたが、二日目以降は完全に楽しめたと同時に得るもので沢山でした。本部の先生方の演武は感動的でありましたし、なんといっても本部の先生方は教え方が非常に巧みで、表現が私にとってはとても伝わりやすく、多くの疑問点を解消していただいたと思います。
 結果的に学科、実技、ともに合格できた時は、本部ということで嬉しさは倍増しました。本部合宿では、宿でのミーティング、グループディスカッション、講話など普段では得れないような貴重な経験をふめたことが実になりましたし、技術では多くの課題を得、これからの練習により刺激をあたえてくれるもので大変有難いものでした。この本部合宿をきっかけに、これからの練習を実のあるものにしていきたいと思います。


一回生 三浦 佐織

 この度の本部合宿では、学ぶべきことがたくさんありました。期待と不安を膨らませての初日、先ずは泊まる宿を見て驚きました。かっ仮設住宅?いや、しかし宿?の中は小奇麗でしたし、女将さんはとても親切でしたので、快適に過ごせました。いよいよ合宿が始まってからは、驚きの連続でした。私たち一回生は本部道場で練習したのですが、古めかしく、大きな梁や柱が使ってある道場は、その場にいるだけで、気の引き締まる思いでした。練習では、普段やっている基礎がとにかく大切だということを教わりました。まず基礎がきちんとできていないといけないと、改めて思いました。技連では、おくりごて、逆ごてなどをいろいろな方法で学びました。本部の先生に指導してもらい、自分がいつも、いかに力だけで技をかけていたのかを痛感しました。もっと身体の流れ力の働きを感じて技をかけていけるように練習していきたいです。そうして、指一本で相手を放り投げてしまう、恐ろしい、もとい、すばらしい先生方に近づいていけるようにしたいです。


一回生 村上 友規

 一年間の締めくくりである5泊6日と言う今まで最長の合宿に行ってまいりました。先輩からは行く前は「大変な合宿やで」とか「睡眠時間が無い」とか色々不安になるようなことを聞いていて、少々正直鬱な気持ちを持っていました。しかし、帰ってきて総括してみると、これほどまでに有意義で成長させてくれた合宿は無かったように思われます。技術、人道の面で中身の濃い一週間になりました。
   そして、この合宿で深く心に残っていることは四つあります。  @まずは技術の面です。とにかく本部に来たからには本部の先生に技を聞きまくろうと自主練の時間に人ごみを押しのけて本部の先生を捕まえまくりました。送小手だけでも4回、全部で14種類の技と基本を聞いたと思います。そのなかで驚いたことはとにかく本部の先生方のかけて下さる技は柔らかいことです。力より角度が大事と言ったことなど、ここには書ききれないほどの色々な事を大量に学びました。これらを次の合宿まで一年かけて消化していきたいと思います。また、学連紹介の自由演武の時間には黒帯の方と組んでみたいと密かに狙っていたのですが、それが実現して嬉しかったです。京都大のK瀬さん本当にありがとうございました。あと、柳澤さんと宿舎や道場で演武をさせていただいて自分の欠点や自分の実力のなさ、腰をもっと使うことを痛感しました。先輩と演武が出来るなんて貴重な体験なんで本当にいい体験になりました。ありがとうございます!!。
 A次に資格別技術の時間に他大学の拳士と交流が出来たことです。大学によって技のかけ方や基本の突き蹴りまでもが違ってました。Y梨学院の女の子に「その上膊抜違うんちゃう??」と思って指摘してみたのですが、彼女の大学は彼女の大学なりの考え方と理論があり新たな発見が出来ました。また50人ほど居したが、その中でもやはり立教の一回生男子二人が上手く、交流の意味もこめて積極的に組みにいくようにしました。また、技が上手い人の代表として遠藤が二度も呼ばれた事が我が同志社勢としても嬉しかったです。  Bそして、宿舎では一回生の話し合いが持ち上がりました。いきなり話し合いを持ちかけてみんなに無理な事を言ったことはこの場を借りて謝ります。しかし、これから先輩になるに当たってこういった話し合いが出来たことは嬉しかったです。
 C四つ目は飲み会の時間に武内さんと二人でお酒を交わせたことです。相談もさることながら、これからのクラブ生活で自信がもてる話も聞かせていただきました(あまりにも突然で驚く内容もありましたが…)。「がんばれよ!!」と言う一言は様々な方面で自分を前進させてくれるものでありました。これから色々な困難にぶつかると思いますが屈さずに進んで行きます。
   いよいよ僕たちは先輩になります。そして一年後の今頃、後輩に「本部合宿ってどんなんですか??」って聞かれたら間違いなく「本当にためになる合宿やで」と自信を持って言えそうです。では、失礼します。