本部合宿

2008年 の連盟本部合宿の日記です。


二回生 蘭 直樹

今回の本部合宿は始まる前から憂鬱でした。なぜなら、今年の宿舎は去年の「いろは会館」ではなく一昨年大不評だったという民宿と聞いていたからです。しかし逃げ出すこともできないし、三段受験もあるので腹をくくることにしたのですが…着いた宿舎は見事なプレハブでした。しかも部屋は一・二・三回生合同、ご飯は少ない、空気は悪いと気持ちよく三拍子揃っていて、全く期待を裏切らない設備でした。特に辛かったのは空気の悪さ。まだ花粉は飛んでないはずなのに毎晩花粉症みたいな症状に襲われてました。ここが京都なら即夜逃げしてます。…とまぁ宿舎自体はひいきにも良いとは言えない状態でしたが、そこの女将さんが(?)とても気さくでおもしろい人だったのでその他の悪いところがすべて良く見えてしまう、魔法のような宿舎でした。合宿自体はとてもためになる合
宿で、わからない技があっても本部の先生に聞いたらすぐに教えてくれるという素晴らしい環境でした。今回の合宿で計五回目の本部合宿ですが全く飽きの来ないこの本部にはいつも驚かされています。来年で最後なのが本当に悔やまれます。来年度からいよいよ幹部になりますが、今回の合宿で得たことをできるだけ後輩に伝えていきたいと思います。
以上です。


二回生 一瓢 達也

今回の合宿で得られた最も大きな成果は、科目表の重要性に気付けたことです。
普段特に意識しなければ、昇段の準備ぐらいでしか科目表を開かないと思います。ですが、注意深く観察すれば、科目表は単なる技の羅列ではなく、掲載される技の順序、「復習」欄で課せられる技術に多くの意味が込められたものであることがわかります。何故一番最初に習うのが「流水蹴」であるか、何故同じ二級科目で紛らわしくも「転身蹴(仁王拳)」、「横転身蹴(三合拳)」が課せられるのかなどなど。合宿4日目のミーティングでは時間がなく具体的にはお話できませんでした。しかし心に留めて置くにはあまりに衝撃的な事柄でしたので、ここで晒します。

まず流水蹴についてです。
「流水蹴に剛法の極意がある。」
これは開祖のお言葉です。流水蹴が何故こうまで大事かというと、重心移動、捌き、振身、反身、など剛法で必要となる体の動かし方のすべてが凝縮されているためです。また流水蹴は、腕での受があくまで補助であることを教えるのに最適な材料なんだと思います。
これまで、「いかにもな名前の技を最初に持ってきて、入門者をその気にさせるためじゃないか」などと邪推していましたが、本部合宿で生まれ変わりました。

そして転身蹴、横転身蹴。
これは前者は突、後者は蹴で、攻者の攻撃の方法が異なるところにポイントがあると教わりました。これら二つの技を同時に練習することで、突が決まる間合いでの蹴返し方、蹴が決まる間合いでの蹴返し方が体感できます。
なにも意地悪で紛らわしい技を同じ武階で課しているではないのですね。

打上突での復習欄は、天地拳第一系、二系、打上受、外受となっています。
外受と打上受を混同しがちなこと、天地拳の癖で受けた後鈎突になってしまいがちなことを、科目表が示唆していると考えられませんでしょうか。そう捉えると、味気ない科目表に人間臭さが感じられます。
もうすぐ僕らが主導での後輩の技術指導が始まりますが、こうした理屈っぽいことをたくさん用意しておきたいと思います。
直感的(尻からミサイルなど)に教えてもらったほうがいい人、理屈っぽく教えてもらったほうがいい人、人それぞれです。しかしながら、この上なく直感的な男が同回生にいるので、僕は常に何か理屈はないか探求してみたいと考えております。
いろいろと書きましたが本部合宿全体としては本当に楽しかったです。
では失礼します。ありがとうございました。


二回生 鈴木 恭平

二回目の本部合宿です。自分は一度経験している分、また昇段試験が今回は無いので気持ち的には余裕がありました・・・っていうかもうきれい事は書きません。嘘をつくことになるので、本音で書きたいと思います。この合宿でどうのこうのというより、僕は少林寺拳法が好きになれません。入部したときからずっとそうです。理想と現実が違っていました。やっていることも意味が分からなければ、礼儀とかもうっとおしいし、いちいち先輩、同回から注意されいつもむかついています。話も聞くつもりありません。こんな態度とられたら嫌だと思いますが、そんなの知りません。みんなといても楽しくないです。気の合う同回が一人でもいればよいですが、一人もいません。
役職なんてどうでもいいとおっしゃっていた先輩もおられましたが、僕はずっと会計を希望していました。ほかに希望者はいませんでした。そしてそれを踏まえてずっと一回からお金をまとめてきました。なんで外されるのですか?自分がただの金ずるになったのがほんと悔しいですし、腹立ちます。大会とか行事もめんどくさいです。ずっと辞めたいと思っています。今でもそうです。なぜ辞めないかといえば、自分は責任感もないので責任論を述べるつもりはありません。ただ自分との戦いです。なんだかんだいって、ここまで続けてきましたし、いまさらほかにいくとこないですし、ここで逃げたら嫌なことがあったら、逃げてしまうのではないかと思い、意地で続けています。ただ、自分はこれから幹部になります。やることはやらなければならないし、おさえるとこはおさえなければならないと思います。ただこれからみんなで集まっていろいろ話し合うこともあるでしょう。問題も起きるでしょ
う。ストレスも溜まるでしょう。ほんと限界まできたらキレるかも知れません。その時はその時です。後先のことまったく考えていません。将来の夢もありません・・・。
 なんか本部合宿の話題からそれてしまいましたが、一瞬だけこの合宿において感動がありました。それは、先生に技を聞いてできなかったことができるようになった時です。感動しました。本当です。ただ、一瞬ですけど。でも、もしこのまま続けたら大きな感動を味わえるんじゃないかと思った時、もう少しがんばって続けてみようと思います。こんなこと書いていいのかと思いますが、これが本音です。これで誰かにとやかく言われても知りません。聞くつもりありません。以上です。


二回生 玉井 沙織

今回の本部合宿は、本部職員の方に技を教えていただく機会がたくさんあったため、多くの発見がありました。去年の本部合宿は、初めてでしたので、何もかも新鮮で緊張だけでいっぱいでしたが、今回は楽しく練習することが出来ました。一日目は逆小手を、二日目は送小手を、三日目は押小手と片手送小手を教えていただきました。私は、自分よりも体格のいい、大きな人に技をかけるとき、相手の力を強く感じれば感じるほど、力任せに技をかけようとして、引っ張る癖があります。先輩方に何度も教えていただいたことなのですが、引っ張る癖がなかなか直りませんでした。しかし、今回の合宿で、引っ張るとどうして倒れないかを理解することが出来ました。そして、実際本部の方に技をかけられることによって、よりいっそう理解が深まりました。
 また、とても斬新な練習方法で、柔法や剛法の練習をし、とても楽しく練習することが出来ました。目をつぶって相手の力を感じながら柔法乱捕りを行ったり、一方が突きや蹴りをしてくるのを、相手が予想してかわしたり、今までにしたことのない練習方法で、驚きと楽しみとわくわく感でいっぱいでした。
 今回の本部合宿では、物事を色々な方面から見ることの大切さを学びました。「よこた」に行ったことも、少林寺拳法を通じて、仲間と笑いあって騒ぐ人達の気持ちが少し分かり、少林寺拳法漬けになって、道着とジャージだけの女を捨てた生活も楽しいと思う自分がいたり、一言では少林寺拳法の良さを語ることは出来ません。自分にとって少林寺拳法とは何なのかはまだ分かりませんが、それを探すためにも、様々な方面から少林寺拳法を見ていきたいです。


二回生 辻村 吉隆

2008年3月10日月曜日!新田辺駅バスロータリー前!集合時間は午前七時半!やってきました本部合宿C週の朝です!月日の流れとは早いものです!同志社大学体育会少林寺拳法部に入部させていただいて、三年目を迎えようとしているのですね。さて、自分は今回の合宿で昇格考査もなく、落ち着いて己のペースで合宿が過ごせることを期待していました。昨年同様、やはり同回生A(当時:少拳士弐段)は「やべぇ、オレ学科何もやってねぇ(笑)」でした。同じく同回生N尾(当時:准拳士)なんか髪型に気合いが入っており、「いつもとあんま変わらんって」とのたまう始末でした。そんなこんなで2007年度春季大学少林寺拳法連盟本部合宿C週の幕開けです。
移動は昨年好評であったバスでした。合宿や遠征という行事において移動は楽しみの一つです。二回生のテンションの上がり様は半端ではありません。なぜなら、A以外の者は幸か不幸か、全員試験がありません。皆さんノリノリでした。くだらない話で二時間以上、盛り上がれる人間集団は我が部において、稀じゃないでしょうか。しかしAは置物のように黙っていました。『少林寺拳法 読本』とにらめっこです。僕らのイジりにも全く反応を見せず、ただひたすら勉強(しているふり)をしていました。
12時半過ぎ、宿舎に到着です!それに先立って、昇格考査受験者は連盟本部で途中下車でした。Aの顔は死んでいました。宿舎については他の方々が詳しくコメントされることでしょう。ちなみに読経がなかったところが嬉しかったです。そして慶応義塾大の方々ともご一緒させていただいた宿舎での思い出はこの本部日記では書いても書ききれません。一つの洗面所、二つのトイレ、そして一つになったり、二つになったりのお風呂etc。ちなみに慶応さんの本部合宿の日程は現地集合および現地解散らしいです。さすが全日本学生連盟委員長を輩出する大学はいろいろな意味ですごいと思いました。
さて、宿舎で何もすることがなく暇すぎでしたので、K谷先輩とF越とで宿舎周辺の地理を調べ、その後に連盟本部の練成道場へ行きました。まずは拳士控室で研修生の学連の方々にご挨拶。K谷先輩とF越は流石、学連委員!顔が広かったです。「自分も交流せなあかんっ!」と必死でいろいろな人に挨拶しました。東海大の岡崎、京都女子の仲野、摂南大の宇山、中尾といった面々と再会を果たしました!言わずもがな、A、B、C、D、E週の全てに参加されるいつもの方にも挨拶です。その後、練成道場で他大学(阪大の高橋さん、奈良大の矢野、五十嵐)の方々と軽く技の練習、合宿説明会を終え、昇格考査受験者が宿舎へ戻り、合宿前日の夜は終わりました。
ちなみに合宿説明会で、武大、阪大、そして同志社が鎮魂行を努めさせていただくことに決まりました!
翌朝、合宿初日です。移動は前日の「楽」から「苦」へと相成りました。と、いうのも山ひとつ越えて本部へ行くからです。獣道らしき道もありました。そんなこんなで、作務、鎮魂行、そして資格別技術の始まりです。自分のこの合宿の技術的な目標として、「どの技術にも共通する大切さ」を見つけ出して、それを今シーズンの部活で生かしてやろうと意気込んでいました。本部合宿に参加すればたくさんの先生のたくさんの技術に出会え、感動を覚えますが、しかしその素晴らしさばかりに目を奪われて、その技術の本質を見失うことも十分ありえます。実際、去年の自分がそうでした。とはいえ、まずは先生にたくさんの技を質問しまくりました。膨大な個別的なものからひとつの抽象的なものを導き出す作戦です。当然ながら初日ではつかめるものはありません。ちなみに初日の指導員の先生は肋骨のヒビと戦いながら合宿に参加されました。
二日目です。この本部日記の主人公的存在の指導員の先生の登場です!奈良の井戸家先生です。わが師・吉田楽道先生と旧知の仲でいらっしゃる井戸家先生に挨拶を済ませ、さりげなく自分を売り出しました。今思い返せば、この挨拶が今回の合宿の命運を左右しました。なぜなら、この結果二日目以降の資格別技術指導、とりわけ午後の剛法指導は自分にとって凄惨を極めたからです。毎回のように先生は自分を指名して、他の追従を許さない技術でもって僕をボコボコしました。周りの学生拳士はボコボコにされている僕を見て完璧に笑っていました。
「相手を死に体します(=“相手を虚の状態にする”という意味らしいです)」と「細胞で反応しましょう」という井戸家先生のお言葉は忘れることはできません。しかしながらこのお言葉から合宿の目標を達成できるヒントを得たことは確かです。その時はまだそれに気づくことはあえりませんでした。そして二日目いえばやはり「よこた」でしょう!同志社大学は林学連委員長を輩出したことを皮切り
に学連との関わりが深くなり、「よこた」はそのひとつの象徴と言えるでしょう。昨年同様に自分も参加させていただきました!同志社の「よこた」参加率は年々右肩上がりです♪ちなみに全国(とりわけ関西)の学生拳士のあいだで同志社チアーが着実に広まっていることを「よこた」で確認できました。
三日目。やっぱり僕は井戸家先生に相変わらずボコボコにされていました。もうこの辺までくると他の拳士から「大丈夫?」とか「怪我してない?」という労りの言葉を頂戴しましたが、誰一人として僕の代わりをしてやろうなんて言いませんでした。恐ろしい。さて、この日の思い出は技術以外の場面で姿を見せました。ひとつは三日目の幹部研修において永安先生が自分に向かって「キミ、真剣な顔して話を聞くんやねぇ。話している僕も緊張して気合はいったよ」と一言。これは二日目の昼休みの幹部研修で自分とH名主将が最前列で講義を聞いていたことに対して永安先生からお褒めの言葉を頂戴したのでした。しかもH名主将よりも早く講堂に入室したためそのお言葉に対する自分のシェア率は100パーセント!しかし、調子に乗ってその日の幹部研修も最前列に陣取り、肩に力を入れて講義を聴いていると、永安先生の咄嗟の質問に答えることができず、「わ、分かりません」という醜態をさらしました(笑)もうひとつは晩の道場解放で、某大学の某拳士と一緒に技の練習をしていたことです。その拳士の部活は二回生になった途端に先輩不在のため主将に就任し、ただひたすら後輩の技術指導という日々を過ごしており、まったく自分の練習ができないと言っていました。正直、その拳士の技は上手とは言えませんでした。とても切ない感情が沸きました。そんな姿を見ていると、自分たちが普段当たり前に道場で練習し、すぐそこに教えてくれる人々がいることの素晴らしさを強く感じました。その拳士の練習に僕は時間いっぱい付き合いました。
さて最終日、四日目!まとめの日です!まず、技術に関してです。今回の合宿における収穫を敢えて一言で述べさせていただくなら「調和=自他共に一体の体制になる=自分の思いどおりの他者との関係をつくる=自分が引き込めば他者は引き込まれ、自分が押せば他者が押され、自分が崩せば他者も崩れるというかたち」と言えます。どのような技であれ、自分の思うままに相手を制する(=突き蹴りで相手を崩す、抜き技で抜く、掛け技で制するetc.)ためにはまずは自分が他者と調和しないといけないと思いました…ていうか、これ「人間関係や人が生きていくうえでとても重要なことやん!?」と改めて開眼したのでした。その思想、技術ともに魅力溢れる少林寺拳法を自分なりに納得して感じることができたのが、本合宿最大の収穫かも知れません。次に交流についてです。友だちたくさんできました♪よかったです!…と終わらせてはいけません。はい。技術同様にこうした出会いを生かすも殺すも自分次第であるのです。たとえその時仲良くなったとしても、その仲良くなったことを今度は維持しなければ本当の交流とはいえません。花を枯らさないために毎日水をやり、技術を衰えさせないよう日々稽古に励むのと同じことです。こうしたことがこなせる拳士になりたいものです。本部で知り合った拳士といつ、どこで出会えるか分かりません。だからこそ、そんな時に気軽に声を掛け合える関係を「自ら」築くことが大切なのではないでしょうか。最後に同回生が技術的に上達したこと、技の修練に貪欲になったことが自分にとってとても嬉しかったです。特にF越の熱の入りっぷりは筆舌に尽くしがたいです。こうした同回生と一年間幹部として部活を運営することに少し楽しみな気持ちが沸いてきました!あ、あとAは無事合格していました。
そんな2007年度の本部合宿も終わりに近づいてきました。とても貴重な4泊5日でした。かなり濃い日々でした。移動中の「ふたり○」、某サービスエリアの出店前でのAによる「この店作りおきしてそうやし、買うのやめておこうぜ」発言、S木20万円買っちゃった秘話、N尾がトランプで大フィーバーetc.でした。自分にとって次回の本部合宿が学生生活最後の合宿になりそうです。来年の今頃、自分がどんな本部日記を書いているのか今からとても楽しみです。以上で自分の本部日記を終わらせていただきます。


二回生 中尾 友則

今年も本部合宿の季節が来た。昨年と合宿の流れは変わらないが、収穫は大きかったように思える。技術面はもちろんだが、少林寺拳法に対する考えも自分の中に取り入れられるものもあったように思える。なぜ大学に入ってから少林寺拳法を始めたのか、そしてなぜ、二年間やり通せたかというような問いの答えをつくるきっかけにもなった五日間だった。最初は明確な目的はなくても、やっていくうちに、目的意識が出てきたのではなかろうか。強くなりたい、突き蹴りがうまくなりたいのような外見のかっこ良さに重点をおいた入部当初の自分の考えも、最近変わってきたように思える。護身をやっているのだから、むやみに攻撃を仕掛けてはいけない、あくまで自己防衛の範囲であること、善悪を見極めて、悪いものは悪いと主張できる心の強さを持ち、自分と同様に他人の幸せを考えて行動すること・・・このように人としてどうあるべきか、つまり人間性も身につけることを徐々に気づかせてくれたのだ。技術も学科も、ただ覚えることだけでなく、なぜこうしなければならないのか、なぜこう考えなければならないのか、日ごろからそういった意識をしていかなければならないと思う。本部合宿とだいぶかけ離れたことを述べたが、当たり前のことでも理由があることをこの二年間で学べたと思う。もうすぐ幹部になるので、後輩に問われたときに回答を出せるようにしていきたい。技のかけ方も先生や大学によっても少しずつ異なるが、何が共通しているのかこれから研究していきたい。


二回生 舟越 康二

研修を除くと、二回目となる本部。C週の本部合宿に参加してきました。
 去年、1回生の時に本部合宿に参加したことに加えて、今年は大学参加の本部合宿の前に関西学生少林寺拳法連盟から研修生としてB週の研修に参加していたので本部自体には若干慣れが生じていました。しかし、まず、その慣れを一番最初に打ち砕いたのは宿舎でした。連日、宿舎のおばちゃんとの死闘を食事、風呂に関して繰り広げ非常に緊張感に満ち満ちた生活を送ることができました。最終日にはおばちゃんのあのリピートぶりが聞けなくなると思うと、寂しいやらせいせいするやら複雑な感情が沸き起こったものです。
 さて、合宿全体として、個人的にはアグレッシブに合宿を過ごせたのではないかと思います。前述の慣れのおかげか積極的に前にでることができ、自分自身の心がけひとつで合宿も変わるんだな、と思いました。特に、技術修練に関しては大きく関係したと思います。今年は去年参加することが出来なかった本部合宿最大の醍醐味「道場開放」に参加できたので、疑問に思ったところやもっと深く技術を学びたい場合に、積極的に先生に聞きまくることで多くのことの技術や可能性を見出すことができました。多くの技に関連した原理を体感した時などはそれだけで本部合宿に来た意味があったなぁと、感慨深いものさえ感じました。ただし、合宿時に感動したり、刺激を受けたり、何かを発見したことをそのままにしてしまっては本部合宿に参加した意味が限りなく減少してしまうと思います。合宿時に発見した技法、教えてもらった技術、原理を煮詰めていくのはやはり、大学での練習だと思いますので、合宿時に感じたことをひとつの「きっかけ」にして、これからの練習に励みます。また、自分のこれからの練習方法にも大きなヒントをもらったので試行錯誤しながら実践していきたいと思います。
 そして、最後に合宿二日目の夜に行われたこの本部合宿における最大の交流イベント「よこた」について書かせていただきます。「よこた」は去年一回生だった僕に大きな影響を与えてくださった素晴らしいものだったので、今年も最大限楽しむべく参戦しました。しかし、今回のよこたは非常に有意義であったのも確かですが、周囲にもご迷惑をおかけしてしまいました。これからは最大限楽しみながらも、最大限周囲に配慮できる人間になれるよう修練してまいりたいと思います。
 心技体、すべてにわたって本部は僕に影響を与えてくれました。これらの影響や刺激を今後の自分に反映しつつ自己の向上を図っていきます。