本部合宿

2004年 3月7日(日)〜12日(金)の連盟本部合宿の日記です。


三回生  宇都宮 菜々

今回の本部合宿は学生最後ということもあり、とても思い出深いものとなりました。去年は教わっても理解できなかったことも今年は理解できるようになっていて、この一年少しは上達したのだということが実感できてうれしかったです。しかし、まだまだ未熟すぎるほどに未熟なのでこれからも精進していこうと思います。今回の合宿では各学年とも技術的にも精神的にも成長できたのではないかと思います。私達三回生は一緒に過ごす時間をたくさんもったことでより仲良くなれました。四月からは一回生が入ってくる予定なので、気持ちを新たに団結して部をつくっていきたいと思います。最後になりましたが、今回宿泊した浦島屋はとても素晴らしい宿でした。本当に感謝しています。



三回生  細井 直宏

遠い・・・・・・まだか・・・・・・道間違えてるんじゃないか・・・・・・、多度津駅を出て30分後くらいの僕の偽らざる心境でした。一回生の頃に宿泊した懐かし〜い旅館(2001年度本部合宿日記参照)を通り過ぎてまだまだ歩かなくてはいけないことは地図を見て承知していたつもりでしたが、まさかあそこまで道の長さが不正確な地図だとは思いませんでした。徐々に工場などが見え始めた時には本当にやばいと思いました。歩いても歩いてようやく目印の十字道路や洋服屋を発見したときは本当に本当にほっとしました。まあそんな風にして今回の宿舎である「民宿浦島屋」にたどり着いたわけですが、3年目にしてやっとまともな環境を得ることが出来ました。まあ一応例を挙げておきますと、到着してすぐにおいしいお茶とお菓子をごちそうになったり、部屋にテレビが2個あったり、宿舎の食事を「おいしい」と思うことが出来たり、食事の後にアイスを頂いたりなど言い出すとキリがありませんが、本部合宿の宿舎としては最高の場所であるといえると思います。といいますか、ただただ西に向かって「感謝!」というしかありません。おみやげをもっと豪華にすればよ・u毆)かったです。さて、昇段試験はほぼ予定通りに済ましまして、本部合宿に突入したわけですが、さすがに3年目ともなりますと先生方のおっしゃることが昔より少ーしわかってきて、より技の研究がやりやすくなりました。特に一つの技の中でかけ方をいくつか使い分けることを覚えて、また少しだけ実戦で使えるようになった気がしました。また、今年は他大学に所属している外国人の方や、外国の支部の方と一緒に練習する機会がありました。どの方も僕たち以上に技の研究に熱心なように見え、実際に技を少し教えてもらうことも出来てとてもためになりました。ただ、去年まではなかったことですが、体に変な疲れがきたのには閉口しました。トシのせいでしょうか・・・・・・。それはともかくとして、大学生活での最後の合宿となったわけですが、とてもためになり楽しい合宿となった事にとても感謝しております。少林寺拳法を続けていたならばまた本部に来ることもあるでしょうが、そのときはまた浦島屋に宿を取り、今度はタクシーでそこまで行こうと思います。


三回生 牧野 真也

今年は、なかなか楽しい合宿であった。その中でも特筆すべきは、やはり宿舎であろう。

今回、同志社は浦島屋という宿に泊まった。一昨年の経験から、宿舎に対してはあまり期待はしておらず、むしろ警戒していたのだが、浦島屋は予想と全く違って本当に最高であった。飯は美味いし、人も親切。部屋も広いし、蒲団もきちんとそろっている。部屋の空気もきれい。風呂もそこそこ広い。部屋には本やティッシュも完備されており、まさに至れり尽くせりなのであった。飯が冷たくて不味く、主の態度が横柄で、部屋は狭く、空気が汚いために一人一箱のティッシュを使って洟をかみながら、蒲団が足りないために一部の人間は学ランを掛けて寝ていた一昨年のどこかの旅館とは雲泥の差である。
浦島屋の悪い点を強いて挙げるとすれば、本部から遠いということくらいであろうか。しかし、いくら本部に近くてコンビニがそばにあっても、飯が不味くて、部屋が狭くて、空気が汚くて、主の態度が悪かったとしたら話にならない。そんなところに泊まっていたら、一日の疲れを癒すどころか、かえって疲れる結果になってしまうだろう。それを考えたら、浦島屋が多少(?)本部から遠いことなど、全く問題にならない。浦島屋は本当に最高の宿舎であった。皆、リラックスして過ごすことができたのではないだろうか。また、書ききれない様々な面でも本当にお世話になった。ここに記してお礼申し上げたい。ありがとうございました。
さて、練習面では、一昨年とほとんど変わっていなかった。指導する先生が度々代わっていたが、技の種類としてはそれほど変わっていなかった。巻小手の練習では、攻者の体をロックさせ、重心を移動させて崩すという、お決まりのパターンであった。意義は分かるし素晴らしいのだが、何か物足りなかった。練習の意味、つまり何をしたらいいのかを理解している学生が少なく、あまり練習にならないのである。ただ、それなりに参考になる部分は多かったと思う。
また、今回私はマイケルさんというオーストラリア人の拳士と、よく練習をした。というか、マイケル氏から様々なご教示を賜った。マイケル氏はなかなかのナイスガイで、身長も二メートルくらいあった。パワーも本当にすごかった。しかし、柔法などは力技ではなく、きめ細かい崩しを使う優しい技をかける方で、尊敬してしまった。
初日の一番初めに組んだのがきっかけで、その日の道場開放の時間中ずっと練習させていただいた。非常に勉強になった。マイケル氏の宿の食事の時間上、本当は六時半までしか練習できなかったのを、六時四十分まで付き合ってもらった。マイケル氏は六時四十分になったらダッシュで帰っていかれたが、食事には間に合ったのだろうか。次の日も元気に練習されていたところを見ると、たぶん間に合ったのであろう。
また、マイケル氏は本当によく少林寺拳法の勉強をされていた。ディスカッションの時間(なぜ討論と言わないのかは不明)に、私は、どうして少林寺をやるのかという根本的な問いかけをしたところ、氏は的確な答えを返してくれた。オーストラリア人として、少林寺拳法の六つの特徴にあらわれているような少林寺拳法の教えに共鳴したというマイケル氏の話をお聞きして、改めて本当の強さとは何かを考えさせられた。マイケル氏持参の電子和英辞書を介しつつ(笑)、カタコトの英語と日本語でコミュニケーションをとった。こちらも、受験で覚えて、かなり忘れている「仮定法」や「関係代名詞」などを駆使して単語をつなぎ合わせて話した。明らかに語法的には間違っているであろうに、意味が通じていたのが面白かった。
私が京都から来たと言ったら、彼は数日前に京都に行って観光したと言っていた。京都は外国の人が皆知っていて、会話のネタに苦労しなくてすむから便利がいい。実際、マイケル氏も「キヨミズデラ二行ッテキタヨ☆」みたいなことを仰っていたし、私も「Kyoto is great!」と答えて会話が成立した。京都は、外国人との会話のネタにぴったりなのである。
また、合宿最終日に剛法で運用法の練習を行ったとき、無謀にもマイケル氏に挑戦していった学生がいた。ゆっくり刷り込みを行うのが練習の目的のはずだったのだが、その学生はエキサイトしてガンガン攻めていた。マイケル氏も果敢に応戦(?)されていたが、はっきり言って二人ともメチャクチャであった。先ほど、マイケル氏はナイスガイだと述べたがこの時の氏は、ナイスガイというよりキ○ガイであった。と言うのは冗談であるが、やはり運用法はエキサイトしてしまうものだなと感じた次第である。
話はまったく変わるが、一つ気になったのが、JR四国の車掌のワッペンである。JR東海などは、車掌の制服の袖に「train crew」などとかっこよく(?)刺繍されているが、JR四国は、赤いワッペンに漢字で「車掌」である。確かに、とても分かりやすくて最高である。だが、垢抜けていない。その垢抜けていない部分など、我が部にいる香川出身者が象徴しているようで面白かった。
今回は部員それぞれにとって有意義な合宿であったように思う。少林寺拳法の素晴らしさを再認識できた人も多いのではないだろうか。今後も、後輩に少林寺拳法の楽しさを伝えていきたいと思う。


二回生 尾野 哲矢

今年も岡山駅で降りたい衝動を抑えながら、本部合宿に行って参りました。
今年は、三段受験があったため、試験のない去年のようなのほほんとした電車の旅は出来ず、窓から風景を見る代わりに、学科とにらめっこでした。でも、試験のおかげか(?)、緊張感は妙にありました。よくよく考えたら、大学で再び少林寺拳法をやってなかったら、三段
なぞ夢のまた夢だった訳なので、それだけでもやってきて良かったと思うと同時に、また緊張しました(苦笑)。
そんなこんなで宿「浦島屋」に着きました。前日に、友人から「本部まで山一つ越えて行かないといけない以外はいい所」と聞いていたため、予習はバッチリでした。実際は…、確かに山一つ越える環境でしたが、それを差し引いてもいい所でした。本当に。
二日目は昇格孝試でした。試験までは随分時間に余裕があった為、心配な学科をやりつつ、技の復習をしました。そして本番。先ずは大食堂での学科試験。懸念材料だった急所の図示に関しては、腕部分が出た為、事なきを得ました。その後の技術試験、個人的にはすごい不完全燃焼でした。「どうして満足して試験を終えれるように練習してこなかったんだろう」と、すごく後悔しました。
三日目〜最終日、本部合宿本番です。昨年と同じく二段以上の部だったので、メニューは同じようなものでした。昨年とはまた違った形で少しは理解できたのではないかと思います。また、流石に二段以上ともなると、研究熱心な方々が多く、そのような人たちと組んでしっかり練習できたのが良かったです。しかし、このことにより、自分の技術に対する理解度の低さ、研究不足具合も露わになってしまいました。二段、三段ともなると、与えられた事をただこなすだけで無く、自ら探求していく姿勢が必要である事の重要性を改めて考えさせられました。
今回の合宿では、技術以外にも色々考えさせられました。もうすぐ責任ある立場になる事に対しての姿勢とその重大さ。自分はどうして今まで少林寺拳法を続けてきたのか、また、これから続けてどのようになっていきたいか、ということに対しての改めての自問自答。そこから「強くあること」の意味が単純に言葉としてでなく分かりだしてきた気がします。それだけでも合宿に参加した意味が十二分にあったと思います。もし、今回このことが分からなかったら、きっと道衣を畳んでいたことでしょう。
本部合宿、収穫は十二分にありました。今後は、新たな自分になる為の種を、枯らすことなく、大きな実を実らす事ができるように精一杯やっていきたいと思います。また、技術だけでなく、様々なことを伝えていけるようにしていきたいとも思います。

Special Thanks…少林寺拳法を通じて出会った全ての皆様
(↑こう書くと隠居間際みたいだ…(´・ω・`) まだまだこれからですよ)


二回生 杉村 美菜

県境の長い橋を抜けると、四国であった。・・・というわけで、今年も行ってまいりました、多度津での本部合宿に。
さてさて、今回私は昇段試験もない気楽な身分だったので、技術の習得に専念し、今後に生かしていけるだろうと思いました。しかし、合宿前から体調が思わしくなく、合宿中もあまり思い切り動けませんでした。とくに3日目は風邪でダウンしてしまい、宿の布団の中で、「せっかく本部まで来たのに・・・、ああもったいないことをした。」と嘆いていました。まあ体調管理の点ではこのように遺憾を残してしまいましたが、本部で教わった技術については、ヒントを得たり、ハッとさせられたりしました。詳細については省略しますが、本部で練習した技術の配列が系統だてられていたため、幾つかの技に共通する形だとか動きなどを自分の頭の中で今一度整理することができたと思います。つまり、今までただ無秩序に頭の中へ放り込んであったものを整理整頓するいい機会になったと思います。
さて、もうすぐ学年もあがり新入生も入ってきますが、今回の合宿で教わったことは勿論、今までに私が吸収してきたこともできるだけ生かし、今後も頑張っていきたいと思います。 -THE END-


二回生 山内 辰朗

今年も本部日記の季節がやってきました。いや、月日の流れるのは早いもので去年の本部日記を書いてからもう一年です。去年の本部合宿では、宿のお風呂がおかしかったり、諸連絡の前に全員の前で名前を呼ばれてみたりといろいろなことがありましたが、毎日が楽しくて充実した合宿でした。はてさて今年はどうなるのかと楽しみな様で不安なような気分で合宿を迎えました。
今回の本部合宿を迎えるにあたり、ひとつ大変喜ばしいことがありました。それは、急病のため昨年の本部合宿を欠席されたM野先輩が今回は参加されたことです。M野先輩は人の見た感じの印象を言葉にされるのがお上手で、今回の合宿中もエンジン全開でした。(○口×介似の・・・・・・)
さて、今回の合宿についての話をしたいと思います。まず、残念だったのは今回の合宿では少し体調が悪く、万全の状態では練習に臨めなかったことです。移動日から鼻水が止まらずおかしいなとは思っていたのですが、この季節特有の寒暖の差も手伝って、三日目の夜には少し熱が出て最終日には練習を休んでしまいました。他の練習に出ることができた日も、何か熱っぽかったり、鼻水が止まらなかったりして万全の状態の時と比べると練習に集中できていなかったような気がします。毎年誰かが体調を崩すと言われている本部合宿ですが、今回は宿も素晴らしく体調を崩すことは考えにくかったのに自分が体調を崩してしまったことが本当に悔しかったです。来年は万全の体調で臨み今年のような不完全燃焼で合宿が終わらないようにしたいです。
先程少し宿のことについて触れましたが、ここでもっと詳しく今年の宿「浦島屋」について述べたいと思います。とりあえず、天国でした。僕はホテルトヨタには行ったことが無いのでわからないですが、「浦島屋」は最高でした。広い部屋、寝心地の良い布団、栄養満点の食事、広いお風呂、そして何より親切な宿の方々。全てが最高でした。ただ、本部まで行くのに、山を一つ越えなければならないのが・・・・・。その山道は夜お化けが出そうで怖かったことなど・・・。いや、やめましょう。山を越えることは、これ足腰の鍛錬なり。暗い山道を歩くことは、これ度胸の鍛錬なり。そう考えるとやはり今回の「浦島屋」は最高の宿だったと思います。
さて、話を戻しましょう。今回の合宿も、体調が悪かったとはいえかなり得るものがありました。技術的には今年も二段以上の部だったので大体去年と同じカリキュラムに沿って練習しましたが、今年練習してみて新たな発見というものもありましたし、去年できなかったことが少しは出来るようになっていることもありました。そして去年と同じ事をやっているのに練習中我々を飽きさせることなく改めて少林寺拳法の奥深さ、素晴らしさを教えて下さった本部職員、学生指導員の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。やはり一番指摘されたのが僕の場合、力を抜いてリラックスしろということを御指導していただきました。前から注意されていることで、自分でも意識しているつもりなのですが、なかなか直らないのです。しかし諦めず挑戦し続けることを誓います。
また、今回は他大学の拳士との交流も非常に実りあるものだったと思います。去年同様に技の練習のときに他大学の人と組むことは勿論でしたが、今年は京都大学も合宿が一緒で京都府学生連盟の飲み会の席で知り合った拳士と技の練習をしたり色々お話をすることが出来ました。もし京都の学生連盟が活動を起こしていなかったら、このような関係は生まれていなかったと思いますし、改めて京都府の学生でまとまるということの意味・効果についての理解が深まったと思います。これからは僕らの代が中心となって京都の学生連盟を盛り上げていかなければなりませんが、このような関係をより深め、広げるべく、尽力したいと思います。
そしてうちの部の中でも、四泊五日共に生活する中で色々な話をしてコミュニケーションがとれたと思います。合宿のようにまとまった時間が確保しにくいですが、日々先輩・同輩・後輩とコミュニケーションをとりより良い人間関係が築けるよう努めて生きたいと思いました。
ここまでつらつらと書き連ねてきましたが、今年の本部合宿も無事に終了いたしまして何よりでした。またあっと言う間に来年の本部合宿がやってくると思いますが、それまでに努力を重ね、より進化した自分に会えればいいなと思っています。個人的には来年の本部合宿までに、相手に投げられて飛び受身を取りつつ起き上がり、相手に足刀蹴りを返す技をマスターしたいです。それではまた来年お会いしましょう。失礼します。 


一回生 上田 真悠子

今回、私は初めて2004年3月7日〜12日まで本部合宿に参加しました。5泊6日という長さと、先輩方から今までの宿での苦労を聞いていたので、乗り越えられるか本当に不安でした。寒い中、多度津駅から歩いた甲斐あって、宿の方はあたたかく迎えてくれほっとしました。1日目の夕食後は学科の試験勉強を頑張り、次の日の学科試験では、何とか思い出しながら、大きな字で書き続けることができました。技術試験で私はとても緊張しており、試験官の先生から「あなた、ガチガチですね。」と声を掛けられ、やっと緊張をほぐすことができました。試験の後、林と最後までうまくいかなかった義和拳第一系相対を見ていただきにいきました。先生が、私と相対になって、目を見ながら丁寧に、同時受けについて教えて頂いたことは、一生の宝物です。聞きにいくことを最後までためらっていましたが、2人で勇気をだして聞きにいって本当に良かったです。
9日〜12日は級別の練習で本当に沢山のことを教えていただいた中で、私は1つでもいいから自分のものにしようと思っていました。まず基本では「今の自分の突きや蹴り一発で一人の人を倒すことができるか?」という実践について、強く考えさせられました。今のままでは速さもなくどこの急所を攻めているのか、なぜするのかなど目的意識もあやふやで形だけで止まっていることに気付きました。また何回もしつこく聞きにいっていた先生には技以外の心構え(布陣をつくる、残心、相手の目をみて真剣な気持ちで相手に向かい合う)の大切さを学びました。少林寺拳法では相手に“勝つ”のではなく“負けない”ことが大切で、しかも自分の内面は力を抜き、本当に楽な気持ちでいないといけないのです。天地拳第2系相対は初めてで難しかったが、他大学や外国人の人とお互い「ここはもっと腰をかえしたら?」など言い合うのはとても楽しかったです。上膊抜きから押切抜では腰を中心に体全体を使うことの重要さを感じました。
私にとって、開祖のお話はあっという間に時間がすぎていきました。どんなこともただ感じているだけではなく、自分が行動して「個の完成」をしないといけないという精神修養が心にしみました。今、私は少林寺拳法との出会いを大切にし、感謝しています。また、2回生になる前に本部にきて、自分や同回やクラブのことを考える機会が与えられ本当に良かったです。 同じ志を持った人たちと、好きなことに打ち込めることはすばらしいことだと思います。
最終日には無事1級を合格させて頂き、とても感動し嬉しかったです!
まだ本部合宿の太鼓の音が耳に残っています。1級を受ける前は、これを受けたら次は初段を目指すことになるのですごく不安だったのですが、これから次に本部に行くまで、目標をもって日々努力しようと思いました。
最後に、大きな病気もせず合宿を終えることができ、宿のかたに感謝の気持ちでいっぱいです。それに電気毛布もっていってよかったです☆


一回生 大石 陽子

私は今回、本部合宿に参加して本当に良かったと思います。反省する点も多々ありましたが、いろいろな先生に指導していただいたり、他大学の学生と交流したりと、新しい発見や貴重な体験をすることができました。この合宿は、そういったものを通じて改めて自分自身を見つめ直す良い機会になったと思います。合宿に行く前は宿のことなど不安な点がたくさんありましたが、実際行ってみると宿は暖かくて食事も美味しくすごく良い所で、宿の方もとても親切にしてくださいました。もともと体調はあまり良くなかったのですが、快適な宿のおかげもあって悪化することなく無事に過ごすことができ本当に良かったです。
8日の昇級試験の時、私は他の大学の方と一緒に受けました。やはり大学によって構えや当身など違うところが少しあったため、とても戸惑ってしまい練習の成果を発揮することはできず、自分の未熟さを改めて感じさせられました。しかし、とても勉強にもなりました。これからは、どんな相手であっても対応していけるよう、練習に励んでいきたいと思います。本部での練習ではいろいろな先生方に教えていただけ、新たな発見がたくさんあり面白かったです。本部の先生が同志社の二級拳士みんなの基本を褒めてくださったとき、本当に嬉しかったと同時に、普段の練習での先輩方の丁寧なご指導に感謝の気持ちでいっぱいでした。今回合宿に行って、私は改めて同志社大学体育会少林寺拳法部の一員で良かったと感じました。これからも、今のこの気持ちを忘れずに頑張っていこうと思います。


一回生 大上 裕司

「本部合宿」という言葉を聞いて、最初、私は、期待と不安を感じていました。楽しみにしていたことは、本部の先生方に技を聞くことや他の大学の人たちと交流することです。不安に思っていたことは、学科試験や運用法など初めてのことがたくさんある中で、「本部」の先生方の前で緊張せずにできるかどうかでした。
一日目は、青春十八切符で、鈍行に乗って、香川県に向かいました。窓の外に移る景色が見慣れないものに変わりだしていくと、不安と緊張を感じ始めました。五時間後、多度津に到着しました。多度津の町に来たのはもちろん初めてだったのですが、町のところどころに少林寺拳法関係のものを見つけると、親近感を感じ、もう少し歩いていくと、遠くに本部を発見して、いよいよ本部に着いたんだという実感を改めて感じました。旅館「浦島」に着いて、宿の人の温かい出迎えを受けた後は、一年男子全員必死に読本を読んでいました。
二日目は、初めて本部に行きました。本部に行く途中には、羅漢門と名のついた門があり、実物の本部は思ったより大きかったです。昇級試験は午後に行なわれました。試験は午後から始まるということだったので、午前中は錬成道場で技などの確認と学科の復習をしました。道場に着いてしばらくすると、他の大学の方々もいらっしゃり、道場はとてもにぎやかになりました。今まで、合同で練習したことは、立教大学との合同練習や、京都学生大会での技術練習のときだけなので、他大学の練習風景は新鮮でした。午前中はそこそこ体を動かし、読本を読み、他大学の人を観察してすごしました。午後になり、学科試験が始まると、要点などはほとんど覚えていたので、書くことはできたのですが誤字などの見直しをしていて時間ギリギリまでかかってしまいました。実技試験では、やはり不安が的中してしまい、緊張してしまい、学校ではできていたはずの技をミスしてしまったり、運用法では柔法乱捕りでは中段構えの状態で上膊をつかまれてしまったときに、あわててしまい、技がかけられませんでした。剛法乱捕りでは、突きを一発受けてしまうと興奮してしまい、とにかく当てなければいけない、と思い少林寺の突き蹴りができませんでした。さらに反省しなければいけないことは気合が出ていなかったことです。緊張していたとはいえ声が出ていないことのいい訳にはなりません。試験後に担当の先生が全員高得点だと褒めてくださったのですが、自分のできに満足ができず、複雑な気分でした。
三日目は、本部合宿の初日だったのですが体調を崩してしまい、参加することができませんでした。
四日目は、体調もだいぶ回復したおかげで練習に参加することができ、級別試験では大学での練習と一味違った準備体操を行い、基本練習として、天地拳を習いました。先生のお手本はやはり、速く、大きく、正確でした。そのあとに初めて他大学の拳士と組みました。その人は身長も私と同じくらいで、大きかったのですが、構えや動きが小さく、迫力が感じられずもったいないなと思っていたのですが、よく考えると、それはいつも私が先輩に言われていることだと気づきました。第三者の立場で見ると、分かることがたくさんあるんだなと感じました。その後は、上膊抜き、上膊捕、押切抜、逆小手等を習いました。その中で再認識したことは、本当に技は人によって色々なやり方があるんだなということでした。大学によっては、構えが違ったり、注意されているポイントが異なっていたり、教えてくださる先生によって微妙に違っていました。いつも先輩がおっしゃっていた、「人はみんな体格が違うのだから、人ができるやり方をそのまま真似してもできないことがある。大事なのは、いろいろな方法に共通する大事な点をつかむことだ。」いう言葉を実行しようとしましたが、なんとなく分かってきたものもあれば、全く分からないものもあり、まだまだ修業が足りないなと痛感しました。技については一定の収穫があったのですが、その他の点では、この日は自分がいかに他人に頼っていて、自己意識が低いかを思い知らされました。今まで、誰かがやるだろうと期待して、人に命令されて動くことに慣れきっていた自分は最低でした。こんな言葉いくら重ねてみてもうそっぽく見えるかもしれません、しかしそんな頼りきる自分が嫌で変わりたいと思う気持ちは本物です。一日二日で、変わることは難しいです、しかしできるだけ早く、必ず変わってやると思いました。
五日目は、技練習では、袖捕、袖抜、剛法の技をいくつか行ないました。そこで印象に残ったのが、やはり、少林寺拳法は武道であり、実戦を想定して練習する必要があるんだということでした。その後は、全体講話があり、先生の話の中で、「自ら行動を起こさなければ、誰も信じてくれないし、ついてきてくれない」という言葉が、とても印象的であり、その前に変わろうと決意したりもかかわらずミスをしてしまったに僕には痛かったです。先生が、高校に勤務されてから三年間きっちりと仕事をこなしていた姿を見た校長や同僚の先生たちが少林寺拳法部を作ることを認めてくれた、という話を聞いたとき、頑張る姿が人に認められるということはきっと大変に違いないだろうけど、とてもかっこいいものだと思いました。そういうことが、自信につながり、人にも自分にも正直になれるのだと思いました。また、本部職員の方による演武発表では、スピード、気合、正確さ、全てがすばらしく目が釘付けになりました。
最終日には、質疑応答がありました。質疑応答では、今回の合宿では逆小手、送小手を学ぼうと思っていたので、聞きに行きました。先生に教えてもらった技を他校の拳士にかけてみたのですができなかったとき、相手から固めがゆるいなどの指摘を受け、技に対して意見の交換をして、面識の無い人とでも普通に話せることができるのも、組手主体によって「同士相したしみ、相たすけ、相ゆずり」の信条が実践されているからなのだろうと思いました。その後は、終了式が行なわれ、同志社大学の名前が呼ばれた時は、嬉しかったし、ほっとしました。その後、宿に戻り、作務を行い宿のひとにお礼を言って、多度津駅で解散し全日程を終了しました。 今回の合宿全体の感想は、本当に学ぶことが多く、中身の濃い合宿でした。他大学の人や本部の方との交流は楽しく、刺激になりました。また毎日、部員の方々と顔をあわせ、話をすることで、それまで気づかなかったことや想いを知り、それに感動したり、共感したり、情けなくなったり、変わりたいと思ったり、本当に考えさせられることの多い合宿でした。二回生まであと一ヶ月もありません。不安は山ほどあります。しかし少しでも同回生や先輩方と一緒に部を支えていけるような人間になりたいと思います。


一回生 加度 幸拓

大学から少林寺拳法部に入部した僕にとって、今回が初めての本部での合宿、および練習・昇格試験となりました。もちろん少林寺拳法について学びに行ったのですが、同時にそれ以外にも自分の行動やクラブへの取り組み方など、反省や学んだりすることの多い合宿で、充実した六日間をおくることができたと思います。
初日はほぼ移動のみで、昼ごろに尼崎を出発して、夕方頃に本部と僕たちがお世話になった民宿「浦島屋」のある多度津へ到着しました。浦島屋は入り組んだ道の中にあり、裏には墓地まであるので、夏場はなかなかエキサイトできそうなところですが、中は清潔で、ご飯はおいしく量もあり、食後は民宿の優しいおばちゃんがデザートにアイスまで出してくれる素晴らしいところでした。ひとつ欲を言わせてもらえばトイレは水洗、できれば洋式がよかったです。
二日目以降は、本題の昇級試験と練習になるのですが、まず昇級試験ではなかなか思いどおりに行かない内容となりました。普段道場でやっている基本や技術ではなく、特に気合が普段より小さかったというのが大きな失敗でした。正しく技をやることにのみ集中しているだけで、傍から見れば護身術としてではなく、単なる習った形だけの繰り返しのようになっていたと思います。学科試験のほうは特になにもありません。何とか無難にこなすことができたと思います。
さて三日目からの練習では他校との合同での練習、ディスカッション、など様々なことを行いましたが。練習内容は普段先輩方から習っている基本や今まで習った技・単演の復習といった形で進んでゆき、普段言われていることがある程度頭ではわかっていても、いざやってみると注意を受けたりするなどまだまだ練習不足だなと感じました。練習で何より楽しかったのは、自由練習や質疑応答の時間で、時間はほとんどなかったのですが有意義な時間を過ごすことができたと思いました。
本部の練習ではこれまでの自分に何が足りなかったのかを認識させてくれる練習だったと思います。本部に行けば少しは少林寺拳法の何かつかめるはずだとおもっていましたが、合宿が終わってみると逆にやらなければならないことがふえたようにかんじました。
他にも感じることはたくさんあったのですが、それは今後の自分の抱負として今回はここで終了させていただきます。


一回生 畔柳 達彦

多度津駅からひたすら歩いて今回お世話になった浦島屋に着いた。先輩方から様々な伝説を伺っていたのでそれなりの覚悟はしていたが、いい意味で裏切られた。ご飯はおいしいし、部屋は広いし、おばちゃんはとても親切だった。
翌日は昇級試験だった。前日に詰め込んだ学科はなんとかクリアしたが、技術の試験では冷静さを失ってしまい細かいミスを何個かしてしまった。また普段に比べ気合が小さかったことも悔やまれる。しかし試験官の先生からお褒めの言葉を頂いたときは、練習してきてよかった、今度からまた頑張ろうと思った。
次の日からは資格別技術やグループディスカッションなどで他校の拳士と触れ合う機会が多々あり、充実した時間を過ごすことができた。他の大学の技のやり方を教えてもらったり反対に自分が教えたりする中で、自分の技に足りなかったものや体の動きを言葉にして相手に伝えることの難しさを学んだ。海外から参加している拳士とも練習したが、体格も力も劣る相手に技をかける難しさとともに、自分の英語力の凄まじい衰退具合、異文化コミュニケーションにおける雰囲気トーク(オォ、ンフ、イエス、オーケーなどの主にノンバーバルコミュニケーションを補助する英語らしきもの)の有効性を実感できた。また、自主練の時間は様々な先生方に質問して技を教えて頂いた。先生によって技のかけ方が違い、同じように相手を倒すにもいろいろなアプローチの仕方があることが分かった。これらの経験をしっかり消化、吸収してこれからに生かしていきたい。
宿では風呂や部屋で同回生と語り合ったのであるが、今まで自分たちに足りなかったものを考えてそれを共通の認識として持てたと思う。この本部での約一週間は技術的にも精神的にも実り多きものになったのではないかと思う。いや、これから実り多きものにしていかなければならないのだ。瀬戸内海に沈む夕日に顔を染められながら、そんなことを考えた。
最後に釈明を一つ。技の時間、私は決して積極的に女性の方と組みに行ったのではありません。私に関する誇張された情報が出回っております。ご注意ください。


一回生 山段 亮子

今回初めて参加させて頂いた本部合宿が、大きな事故もなく無事に終了できて良かったと思っています。日本各地から様々な大学が集まり、それぞれの階級に分かれて、本部の偉い先生方から少林寺拳法のご指導を受けることは予め合宿前に聞いていました。多くの期待と不安を胸に抱きながらの参加でしたが、本部での練習は想像以上に楽しく、また内容の濃いもので、大変充実した思いで家路に就くことができました。
本部合宿で嬉しかったことの一つに、「同志社は皆上手いね。基本がしっかりできている。普段どんな練習をしているの?」や、「同志社の人ってすごいね。」と先生や他大学の方々に言って頂けたことがあります。私は日常の練習ではいつも、昇級試験にむけてただひたすら技の名前と技の形を覚えて…という状態でしたので、大変驚きました。それはやはり、指導なさる先生や先輩方が的確なアドバイスをして下さったり、やる気に満ちた同回生が周りにいるという恵まれた環境の中で練習できたからだと改めて感じ、大変感謝しています。また本部では、少林寺拳法の技術はもちろんのこと、他大学との交流の中で得た友達、本部の先生の優しい人徳を感じたことなどの得るものや、団体行動での在り方、けじめ、礼儀などの考えるべきことが多々ありました。この様に本部での毎日は発見、感動、反省…といった様々な感情の中で、目まぐるしく時間が過ぎていったような気がします。しかし練習1日目、胃の調子が悪かった為に欠席したことは、私にとって大変残念なことでありました。お宿の方や先輩方、同回生にご迷惑をお掛けしましたこと、本当に申し訳なく思っています。そして、自分の体調管理の杜撰さに対し、大変反省しました。
本部合宿では肉体的にも精神的にも大変貴重な経験が沢山できたと思います。この経験を忘れずに、クラブだけではなく日常生活もしっかりと送っていきたいと思いました。
また本部に行きたいです。


一回生 杉村 雄亮

一回生の杉村雄亮です。僕は高校の時、本部のほうへは訪れたことがありませんでした。なので、今回初めて訪問するということで非常に楽しみでした。多度津に着いた時の感想としましては『京田辺より田舎やん』てな感じでした。でも本部を目の前にすると、写真でしか見ていなかったモノを実際に見るということで感動しました。
本部へ行く第一の目的はやはり昇格考試を受けるということでした。学科がどうなるかと心配でしたが、何とかうまくいきよかったです。また技術のほうは、法形を右前からやってと言われたときはビックリしましたが無難にこなせたのでよしとします。とまあ昇格考試の話題はこのあたりで切り上げ、技術講習の方へ話をもっていきたいと思います。初段のところでは基本的なとこから指導があり、そして技においても基本的なものからの指導でしたので大変勉強になりました。また日本各地からたくさんの拳士があつまり交流ができたこともよかったと思いました。そして自主練の時間においても、高段者の先生方々に見て頂き大変有意義な時間を過ごさせてもらいました。
合宿を通して技術向上はもちろんのことですが、上述のとおり様々な地域の拳士たちと交流をもてたのも素晴らしい経験だったと思われます。いろいろ書きたいこともありますが、このへんで失礼させていただきます。


一回生 武内 健

三月七日から十二日かけて私は、香川県の多度津にある本部に合宿に行ってまいりました。私は、まえまえからこの合宿をとても楽しみにしていました。それは、本部の先生方の素晴らしい技術を目の前で見る事が出来、また講義という形で、少林寺拳法の教えの部分も勉強することが出来ると思ったからです。
技術面での成果を挙げると、合宿に行く前に自分なりに考えた結果、よくわからなかった技の原理やコツが、多くの先生方や拳士に聞く事で自分の技になったと思います。後輩が入ってきても、何とか説明の出来る状態までもっていけたと、自分なりに満足しています。
一個人としての自立の面から考えますと、まだまだいたらない所が多々あり、日々反省してはまた繰り返すといった具合で、全く進歩の跡が見えませんでした。挙げたらきりがありません。しかしながら、この合宿で私は、少林寺拳法をやってきて本当によかったとも思いました。これといった動機が無く始めた部活でしたが、今はこれをしている意味がよく分かりましたし、この部がとても好きです。そうゆう意味で考えると、この合宿とは、技術以前に本当に意味のあったものだと実感しています。この合宿を一つの契機として、遅すぎるかもしれないけど自分の考え方が大きく変わったのです。
この合宿で心に残っているもの。先輩方に怒られたこと、三日目の夜、何か信用のおける人になりたいという言葉。まだまだたくさんありますが、本当に中身の濃い合宿になったと思います。やはり、これもたくさんの同回生がいるからだと思います。ですから、新一回生のためにも新勧をがんばります。みんなも一緒に部を盛り上げていこう。
最後になりましたが、本部の先生方そして先輩方、ご迷惑をおかけしました。また、本当にありがとうございました。あっ、あと、宿のみなさんにも感謝しています。これで終わります。


一回生 寺岡 綾

まずは駅から宿までの道程が地獄だった。すぐに着くのかと思いきや、荷物を背負ったまま延々45分。本気で死ぬかと思った。しかも自分の荷物だけならまだいいが、部の荷物もあった。私などはまだ軽いほうだが、問題は男子だ。よくあんな荷物を持ってあの道程を歩けたと思う。文句一つ言わず、(実際は一言位言っていたかもしれないが、私の耳には届いてこなかった)歩き続ける彼らの背中には本当に感服した。そしてついに宿に到着した。家である。「去年の宿は酷かった」先輩の声が今頃頭の中に響いてきた。「寒いし、乾燥してるし、食事は冷えてるし・・・etc」何はともあれ、私達は男女別に分かれ、肩に圧し掛かっている重みを部屋に置き、一段落する事が出来た。まず私達の目に留まったのは部屋の隅に置いてあるヒーターだった。どうやらこれで凍死は免れそうだ。上着を脱いで続いてハンガーを見つけた。女子の中にはハンガーを持参している人もいたがその必要はなかったようだ。そして私達は洗濯物干しを発見しては喜び、居間にお菓子と飲み物(数種類)が用意されているのを知っては小躍りした。その日は美味しい夕食を頂き、満足しつつ眠りについた。
さて、昇級・昇段試験である。私は技術もいささか不安だったが、それよりも目の前に迫ってくる学科のほうが強敵だった。ぎりぎりまで副読本を読み、試験に挑んだ。とにかくいかにポイントを押さえつつ紙を埋めるかしか私の頭の中にはなかった。そして技術の時間になった。先生は明るい方で、緊張している私たちを和ませてくれた。習っていない技なども出て、少しパニックに陥ったが、乱捕りで復活した。試験での乱捕りは初めてだったので最初は少し戸惑ったが、だんだん慣れてくると私は本性を発揮した。特に柔法乱捕りはとても楽しく、私はあの瞬間、試験であることを忘れていた。試験後、私はスーパーサイヤ人を相手にしていたことが判明した。技術も何とか終了し、帰路についた。
次の日、いよいよ練習が開始された。まずは基本だった。ここで私は基本の大切さを再認識した。普段私たちが練習のとき行っている振り子突き、振り子蹴りは5段になっても6段になってもするものだと知った。むしろ高段者の方程基本を大切にすると聞いた時、「なるほど」と思った。レベルの高い技になればなるほど基本が大切になってくる。基本を疎かにしていれば、その応用など出来るはずもないのだ。そして、級毎に分かれ、技の練習が行われた。他の大学の人といきなり組むのは初めはなんだか恥ずかしかったが、すぐに友達も出来、技を教えあった。高段者の先生に教えていただくのも大変為になったが、同じ級の皆と技を研究するのも興味深いものだった。同じ技でも大学によってやり方が違い、とても勉強になった。本部合宿ならではの練習だと思った。
学年別ディスカッションもとても良かった。開祖の話や技の話、果てはお互いの大学の話にまで発展した。そのときに、「うちの大学で良かった」と思えた私はとても幸せだと思う。普段なら話すことも無かっただろう人たちと話すことが出来、友人も増えた。この縁を大切にし、大会などで出会ったらまた話をしたいと思う。
この本部合宿で私は多くの事を学んだ。基本の大切さや技だけではなく、集団生活をする上での行動の仕方などである。今回反省すべき点も多々あったが、これらの経験を通して自分が少し変われたと思う。良いところは伸ばし、悪いところは改善し、次に進む事が出来れば一番良いが、そう簡単にいかないときもある。しかし周りに仲間はいるのだから一人で悩まず、相談し、お互い助け合い補い合っていきたいと思う。


一回生 仲村 博史

今日は僕、1回生仲村の本山合宿についてのありのままの感想を述べたいとおもいます。
まず最初に思ったことは「めっちゃ疲れた!!!」ちゅーことです。やはり5泊6日は肉体的にも精神的にもこたえ、やはり修行がまだまだ足らないことを痛感しました。
また、行きの電車から学科の事で頭がいっぱいで行きはそんなに距離が遠いことすら感じないほどのプレッシャーとの壮絶な闘いでした。(笑)冗談はさておき、いざ宿に着くと聞いていた内容とは大違いの素晴らしい宿でした。そうとう劣悪な環境を想像していたのですが、宿のおばちゃんも寝る部屋もばっちりよかったです。来年もまた泊まれたらいいなと切実に祈っています。さて、本題の昇級試験のほうですが、実技の方でたぶん周りでみている人にはわからないであろうミスを次々と連発してしまいました。相方のk君に後で怒られるかとヒヤヒヤしました。実際にはk君もきずいてなかったようです。緊張した状態で100%の力を出すのが無理なら99%の力を本番でだせるように体が勝手に動ける位やりこむ必要を再認識しました。3日目から合宿が始まり、本部の職員の先生にご指導をしていただきました。普段、同志社でやる練習とまた異なる練習ができ、いい経験ができました。なぜなら、他の大学の人と組ましてもらい、色々な大学の色々な剛法や柔法のコツを教えてもらったからです。技がかかるという結論に至るまでの過程はいくらでもあることを教えてもらいました。これからは1つの技のかけかたに対して色々なアプローチしていこうと思います。自主練の時間に教えて戴いた高段者の先生の柔法のかけかたも驚く位様々でした。それでも、自分が使えそうな所を吸収し、これからに生かしていきたいと思います。
4日目位からは、練習の時に個人的に仲良くなった友達も何人かでき、がぜん楽しくなってきました。ディスカッションで知り合った人が次の日の練習で声をかけてきてくれたのは凄くうれしかったです。仲良くなるにつれ、自分の大学の暴露話などを教えてもらい、「どこもいっしょか〜」などと妙に納得してしまいました。また、その友達は練習中に僕の動きで悪い部分をガンガン指摘してくれたのもよかったです。同回生どうしでもお互いのいい所も悪い所もいいあっていけるような関係になっていきたいです。とまぁ少林寺拳法をやる上での収穫もたくさんあったのですが、それ以上にクラブをやっていく上での収穫の方があったとおもいます。5日の夜に打ち上げがあり、その夜に1回生の男だけで話あいをして今まではいいづらかった本音を言ったり、聞けたりしてよかったです。このようにかなり収穫があった今回の合宿ですが、唯一心残りがあるとすれば、終始笑いのペースを畑中&加度の二人組にもっていかれていたのが残念です。来年こそはそっちの腕もあげなければ!と反省も多々残る合宿でした。


一回生 橋本 隆亮

三月七日から十二日にかけての本部合宿について、@昇級試験、A研修、B自主練、C生活面、Dメモリアル、Eエピローグ、に分けて、それぞれ書いていきたい。
@今回、一級の試験を受けたわけだが、これについては良かった点と悪かった点両方ある。まず前者についてだが、とりあえず受かった、という点である。ご存知のとおり、試験には学科と技術があるわけだが、学科は一夜漬けではあったものの難なくクリアでき、技術においては試験官の先生に、「今まで見てきた中で、同志社が一番うまかった」というお褒めのお言葉を頂き、男子全員、高得点で合格させてもらうことができた。こうして合格できたのも、偏に、牧野主将をはじめ、多くの先輩方のおかげである。先輩方に対する感謝の念を忘れず、また、褒められたことで天狗にならず、常に貪欲な姿勢で向上していきたいと思う。後者については、技術試験の間、周りの空気に呑まれてしまい、いつものような気合が出せなかった点である。そして、そのことを試験後に先輩に指摘されるまで気付かなかった点である。気合は何よりも増して大事なことであり、常に意識しておかなければならない。
A四日間の研修で様々な大学の拳士と組んでみて、大学によって技のかけ方が大きく違うところに気付いた。それぞれのかけ方に合理性があり、学ぶことが多く、非常に有意義な研修だった。また、他の大学の女性拳士と組んだ際、特に袖系の技のときであるが、技をかけられている最中、胸がドキドキしている自分がそこにいた。自分がいまだに純粋であることを、改めて確認させられるひと時であった。同志社の他の拳士も同様の思いをしていたようである。ただ一人、よこしまな気持ちで組みに行っていた者を除いては。そう、おなじみのK柳である。
B今回の合宿で、個人的に一番楽しく、最も学ぶことが多かったのは、この自主練の時間である。錬成道場には多くの高段者の先生方がおられ、練習時間中、多くの先生に柔法を見てもらった。ここで学んだことは、まず、先ほどと同様、先生によって技のかけ方が異なること、もう一つは、どの柔法においても、かけ方は違っていても相手の体勢を崩すという点では、常に同じ原理に基づいているということである。後者については、これまで先輩方に教えていただいた技のポイントが、全てこの原理に基づいていたということに後で気付き、新鮮さを覚えるとともに、これまでの先輩方の御指摘に対して馬耳東風的な面が少なからずあったことを痛感した。大いに反省するとともに、ここで学習したことを、これからも常に念頭において練習に取り組んでいきたい。
Cさて、生活面について反省すべき点を挙げると、部の一員としての自覚が希薄であることが生活面にあらわれてしまった点である。先輩を起こす時間を誤る、その日のスケジュールを完全に把握していない、こういったことは、結局、誰か他の一回生が聞いてるから大丈夫だろうという、いらぬ安堵感が心のどこかにあるために生じてしまう問題である。来年度から二回生になる以上、認識を改めなければならない。
D続いて、合宿中のサプライズ的な出来事を述べると、まず、宿泊先が予想に反して良かった点、そして、一回生男子の寝床に何故か当週号のFriday並びにバズーカがあった点、以上の二点である。前者についてだが、先輩方のこれまでのお話を伺うと、どうも宿には恵まれなかった、もとい、サバイバル精神を養うには絶好の宿であったとのことである。それゆえ、今回の合宿では、それなりの覚悟を持って臨んだわけであるが、どっこい、寝床は広い、飯は豪勢で、幸いなことに我々の不安は杞憂だったのである。次に、後者についてだが、まず、Fridayを購入した犯人についてはM田説が有力である。というか、本人が自首している。本人は今回の袋とじがどうのこうのと、必死に言い訳をしていたが、要するに心のオアシスが欲しかったのであろう。バズーカについては、その購入者、すなわち犯人を追及することが私の命に関わる事なので、ここでは控えさせていただこう。強いて言うなら、朝起きたらS村の枕元にあったことであろうか。
Eプロローグがないのにエピローグがあるのはいささか変だが、黙認していただきたい。この本部合宿を通して、少林寺拳法の奥深さ、おもしろさに改めて気付かされ、そして、これから新一回生を指導していく上で、今の自分がまだまだ未熟であること、変わらなければならないこと、そういったことを身を以って学習できたという点で、この合宿は非常に意義深いものであったと思う。ここで学んだことを忘れずに、これからも前進していきたい。蛇足になるが、Friday並びにバズーカは、現在、一回生H本のクローゼット内にある。


一回生 畑中 峻

 初めての本部合宿に参加してきました。今までで一番長い合宿だったのですが、無事に帰ってくることができました。その原因としてなにより、泊まった宿が想像以上によかったことがあげられます。同志社大学体育会少林寺拳法部ホームページで過去の本部日記を見て恐れおののいていましたが、安心して生活することができました。ところが、二日目の昇級試験は終始ガチガチに緊張してしまい、特に剛法乱捕りは他の一回生からケンカだったと言われる始末(合宿前に防具フル装備で予行演習までしたのに)。ゴメンね、大上くん。また、三日目からの階級別の練習では、素晴らしい先生方や他大学の人々から得るものが大変多く有意義な合宿でした。来年本部合宿により上達して参加できるようこれからも日々精進したいと思います。


一回生 林 亜裕子

「本部日記」と一言で言っても、それは簡単に書き記すことのできるものではない。私にとっての初めての本部合宿は、長いようで短く、短いようで長く、そして濃かった。
私は本部へ、1級をとるため向かっていたように思う。とにかくそのことで頭がいっぱいだった。私は、1級試験に向けての練習不足を痛いほど感じていて、そしてまた試験に向けての練習は、私にとって辛いものだった。少林寺拳法と、クラブを楽しむ余裕は無かった。一方で私は、最悪の事態を予想して缶詰やら電気毛布やらを買いに走り、着々と合宿に向けての準備は進み、出発の日を迎え、長い道のりを経て、私たちは浦島屋へ到着したのだった。
そんな中迎えた試験当日。自分で言うのもなんだが、筆記試験はなかなかの出来栄えだったように思う。そして実技試験のほうはというと、いつも通りの極度の緊張により、義和拳第1系相対さえも出来なかった。 でも不思議なことに、合宿を終えた今、今回の目的であったはずの1級試験のことが、あまり頭に残っていないことに気付く。もちろん忘れてしまったわけでは無いのだが、その後の本部合宿本番で私は、それ以上のことを感じ、そして考えて、体験したように思う。
今回の合宿中、先輩方から私たち1回生一人一人に伝えられたこと。一人一人への問いかけ。そして、同時に私の中に飛び込んできた、初めて聞く開祖の生の声。「そのうち誰かがやってくれるだろう」という考えが誰にでもある。なかなか勇気が出ない。そんな中で行動する力を、まず自分が持たなきゃいけないと、開祖はおっしゃっていた。まず個の完成、それから誰もが指示能力を持ち、また逆に指示された事を判断して行動ができる人になること。自己主張することを知りながらも、世の中のために役立つ人、人を生かす人、調和を作れる人、人を生かすことを知っている人。またこれを目指すことができるのは少林寺拳法しかないと、自信を持っておっしゃったのが、とても印象的だった。
私が自分一人で悩み考え、そして答えを出したのは、恥ずかしながらも今回が生まれて初めてだったように思う。先輩方からの問いかけに対し、自分自身の気持ちに確信が持てない自分が不甲斐なかった。この合宿はそんな私に、考える時間を与えてくれたし、答えを出す機会をも与えてくれたのだった。「これからも少林寺拳法がしたい」、このたった一つの答えに自分で辿り着けただけで、私には十分だった。そしてそのことが今私の中で、小さな自信となって私を支えている。私は、同志社大学の少林寺拳法部で、今おられる先輩方の下で、同回生の仲間たちと一緒に少林寺拳法をやってこれたこと、本当によかったと思う。同回生の仲間とともにやってきた1年間が、必死で走ってきたこの1年間が、私の中でとても大きなものとなっていた。
同回生の仲間と向き合う機会が増えた。そんな中、合宿の後の同回生との話し合いの中で、こんなことを言われた。「後輩ができると、絶対に焦ってしまうことがあると思う。だから、自分に自信が持てることを一つでもいいから確立すること。それが、技であっても声出しであっても、クラブの仕事であってもいいから。」私は、この合宿で、少しヒントを得た気がするので、あとはそれに一生懸命取り組んでみようと思う。 私が本部合宿において、技術面で感じたこと。それはやはり、基本の突きと蹴りのついてであった。どの先生も、これについてはだいたい同じことをおっしゃっていて、そのすべてが私のために言われているんじゃないかと感じるほど、私にとってはまさに目からうろこだった。剛法、柔法についても何名かの先生に教えていただき、その度に先生方の親切さに驚き、そして嬉しかった。
この合宿で私がこれだけのことを感じ、考えることができたのも、浦島屋の方をはじめ、本部でのお世話をしてくださった人々、先生方、先輩方、同回生の仲間たち、本当に周りの支えがあったからだ。少林寺拳法での出会いを、私は大切にしたいと思う。私はこの合宿を、一生忘れない。


一回生  松田 重彦

このたび3月7日から12日まで5泊6日の行程で少林寺拳法本部へ合宿に行ってきました。僕にとっては本部へ行くのはもちろん初めてであり、また2日目に昇級試験(学科込み)があり、また先輩がたから前年までの宿舎での環境なども聞いていたので合宿までいろいろな期待と不安を抱いていました。そして合宿当日、鈍行に長時間揺られつつ、多度津駅に到着。駅の目の前にホテルがあり「近いんだな〜」と、思っていたのですがその思いとは逆にホテルを通過し、市街地に突入しました。その後しばらく歩き浦島屋に到着しました。純和風で僕の好みに合っており旅館の女将さんもとてもやさしそうな方だったのでひと安心でした。そして合宿2日目、いきなり昇級試験です。学科は何とか乗り切れたのですが、実技の乱捕の際に考え違いをしてしまい、変な乱捕をしてしまい試験官の先生に注意を受けてしまいかなり動揺しましたが何とか無事に試験を終えることができ、最後の諸注意の際に「君たちが今まで見てきた中で一番上手だった。将来有望だよ」と先生におっしゃっていただいたのがとてもうれしく身震いしてしまいました。こうして激動の昇級試験及び合宿2日目は終了となりました。
3日目から5日目にかけては本格的な技術指導及び他校との交流のためのディスカッションそして法話、最後に自主練習といったような流れでした。技術指導においてははじめて組む他校の人にきちんと技がかかるかどうか最初は不安でしたができなくてもみんな自分のところのやり方を教えてくれたり一緒に技のかけ方を考えてくれたりと、とてもやさしくしてくれたので改めて少林寺拳法っていいなと思えた瞬間でした。ディスカッションでもいろいろな地方の人と親しくなれたり、法話では開祖宗道臣先生の法話及び声をきけたり自主練習においても普段かからない技がどうしてかからないかまたどうすればかかるかなどを高段の先生がたに教えていただいたりと、とても充実したまた、貴重な時間となった日々でした。最終日に情けなくも体調を崩してしまい全行程を全うすることができず、とても残念でしたがこの悔しさをばねに部活に望み来年こそは最後まで体調を維持し、本部合宿を全うしたいです。


一回生 吉田 行男

3月7日、出発の日に目にしたのは降りしきる雪でした。心がざわざわして、何か起こるような予感を抱きつつ関西を後にしました。多度津までの5時間強の電車の旅を終え、僕を除く一回生全員にとって初となる本部、その付近に流れる空気を感じながら宿についた僕たちは休む間もなく昇格試験の学科勉強のおいこみに入りました。ふと、あぁ気がつけば帰りの電車に乗りながら「早かったね」なんて言っているだろうなと目を閉じて思っていました。一週間の始まりでした。昇段試験ではひとつ例外としても中々によい動きをすることができ、満足するということは、目標があってそれに向かって頑張っていてはじめて手に入れることができると気付いたのでした。そして本部の空気、それは僕が高校のとき感じたものを思い出させました。ここには人がいる。合掌礼で通じ合う仲間がいる。昇段を含めないで考えると本部での合宿は全部で4日。いくつもの心と人と出会い、技も確実にうまくなり、充実した日々。しかし僕の心は迷走していました。僕は4年も少林寺をしていたのに、心も体もなんて弱いんだ。そう感じていたのです。雪が心に降っていて、それが溶けずに積もっている。正直、逃げ出したい気持ちにかられました。でも、それが少し楽になったのは、みんながいてくれたから。仲間がいることが幸せでした。苦しいことも楽しいこともいい意味で共有できるような、いつかそんな関係をみんなで作れたらよいと思えた時間があったのでした。技がうまくなりました。そしてついに二段になることもできました。でも別の大切なものも得たように思います。それは心。雪を溶かす心。出会いと別れとそして並んで歩く時間。僕は迷走したくない・・、雪解けに向かって。外は晴れて春の近付く電車の中で「早かった、、でも……」そう思っている僕がいました。