本部合宿

2005年 3月6日(日)〜11日(金)の連盟本部合宿の日記です。


三回生 尾野 哲矢

 さて、今年も行ってまいりました本部合宿。今年も多度津の地へいざ…、と思いきや、丸亀駅で下車。そう、今年の宿舎は丸亀でした。収容人数の関係から多度津からは弾かれてしまったようでした…。「丸亀競輪」などという私にとっては見慣れた看板(岡山・香川圏では普通にCMしてます)を見ながら一路宿へ。大きなニュースもなく、初日を終えました。
 二日目以降は、例年どおり本部での試験、合宿でした。まず、最初の感想は、仁王門を見た瞬間でした。そう、今年の鏡開きで(やっと)公開された統一マーク「ソーエン」に変わっていました。(厳密には盾ソーエンらしいです)何度もくぐったあの門。そこに掲げられていた盾卍が変わっていた事…。今まで慣れ親しんだ卍もいよいよ変わるという現実からか何だか寂しい気分になりました。「ぶっちゃけ何か似合っていない」と言いつつも、色々考えてました。それはまた後述します。
 さてさて、肝心の合宿ですが、直前に一週間ほど高熱を出して延々と寝込んでいたため、ベストなコンディションではありませんでした。直前に無理やり治して参加したためか案の定二日目に寝込みました…。そのため、Y君の鎮魂行の晴れ舞台を見ることが出来ませんでした、まことに残念です。練習に目を向けてみますと、どうも今回は本部職員主導ではなく、学生指導員の方々がメインでした。それはそれで得るものがあったのですが、指導員が固定の為か、今回のカリキュラムに明確さを感じなかった為か、(おこがましい話ですが)日数も過ぎてくると、何だか物足りなさを感じたりもしました。しかし、禅林学園の皆様が参加されていたこともあり、有意義な時間は過ごせたと思います。(ちなみに、自分の目指す技術が禅林の人たちにはありました)そして、最終日に川島先生から(短い時間ではあったが)指導を受けることができたのも大きかったです。毎年、この本部合宿で自分の技術などに大きな影響を与えてくれる人物に出会えているのですが、今回は間違いなく、禅林の皆様と川島先生だと思います。これですから本部での練習はたまりません(笑)
 そして話は変わりまして、先程の「ソーエン」に関連してになります。言っていい事かは分かりませんが、敢えて思うこと全てを記したいと思います。昨年ごろから、新井会長が「変わる少林寺拳法」と「変わらない少林寺拳法」という事を会報上などでおっしゃられていました。それは「時代によって変わるものは柔軟に変化に対応する、しかし、開祖の残された、教え・技法・教育システムに代表される開祖の志、少林寺拳法の本質は絶対に変えてはならない」ということでした。四月からの統一マーク、ロゴの使用というものは明らかに「変わる少林寺拳法」の代表でしょう。しかし、「少林寺拳法」として行っていくことは何一つ変わらないのです。(一時は受け容れ難い時期もありましたが…)それは、この部に当てはめても同じ事だと思います。「変わる少林寺拳法部」と「変わらない少林寺拳法部」ということを部員全員が考えていかないといけないと思っています。ここ二・三年の間に、この部は目に見える形で変わってきたと思います。それは、時代の流れに合わせたものであり、むしろ変わっていかなければいけないものだったのでしょう。しかしながら、現在、「変わらない」という部分にも悲しいかな「ひずみ」があるように感じます。「変わらない」でいないといけない部分が「変わる」ということは、全く異質のものへ変化してしまうということです。言うなれば、「少林寺拳法」が「小林寺挙法」になっているのと同じ事です。この部にも、少林寺拳法の本質、四十年以上続いた中で諸先輩方が残され、伝え続けてきた「志」というものがあります。そのことを我々幹部だけでなく、部員全員が忘れることなく邁進していかないといけないのです。でないと、この「少林寺拳法部」は全く別物になってしまうでしょう。そうならないためにも、今一度、全員が考えていかないといけないと思います。大会の為に演舞(敢えてこう書きます)ばっかり練習するのが少林寺拳法ではありません。試験の為だけに技を練習するだけというのも違います。「何でこんな訳わからん事があるんだ」と思うだけなのが体育会ではありません。全ての事象には必ずそうである理由があります。そのことを捉え違えることなく、正しい道に進んでいってもらいたいと思っていますし、また、何よりも自分自身が一番気をつけて残りを過ごしていきたいと思っています。
 この本部合宿の日記のアップが、恐らくHP管理人としての最後の仕事になると思いますので、今まで提出してもらっていた「日記」の意味について書き残したいと思います。この「練習日記」は、ただ単に外部の人に見てもらったり、コンテンツの頻繁な更新のためだけのものではないのです。「日記」という形で、日々の練習で感じた事を書き残し、形として残すことで、読み返した際に初心に返ることができ、また次から頑張っていこう、というものに少しでもなって貰えれば、と思い更新を続けました。

長々としてしまいましたが、本部合宿を通じて改めて考えた事全てを記しました。

(提出の確認作業で分かったことですが、正直Y氏となんか内容がかぶってしまいました…)


三回生 山内 辰朗

 今年も連盟本部合宿が終わり、本部日記の季節がやってきました。3年連続3回目の、そしてこれが最後の執筆になると思いますので、ここは一つ例年以上に気合を入れて書きたいと思います。
 今年は、例年通りの個人的な技術面・メンタル面の反省のほかに、主将という役職から見たクラブ全体の本部合宿の反省も述べてみたいと思います。
 ではまず個人の反省をしたいと思います。今回は何よりも合宿2日目の夜から熱を出してしまい、3日目の練習を欠席してしまったことが一番残念でした。疲れがたまっていたとはいえ、自己管理の甘さを痛感する結果となりました。ただ3日目を除いては、練習に元気に参加でき、例年同様得るものの多い合宿となりました。今年は私の参加した2段以上の部に、例年以上の数の禅林学園の方が参加しておられ、積極的に組みに行くことで自分に足りないものを得ることができたと思います。禅林学園の方々は、とにかく技・動きが「柔らかい」のです。拳法の質が全く違いました。少しでも「柔らかさ」を盗む為に最後には演武まで組ませていただきました。自分よりも実力が上の方と組むことで、集中せざるを得ない状況に追い込まれ、即席にもかかわらずかなり密度の濃い演武であった様に思います。井本さん、この場を借りてですが本当にありがとうございました。ただ、今回はあまり本部職員の方に指導していただけなかったのが、非常に残念でした。毎年他大学の学生を押しのけて、本部職員の方にカリスマ的ともいえる指導を受けることが私の本部合宿の楽しみの一つであったように思います。あと、今年は例年ほど練習カリキュラムに一貫性がなかったことが、また残念でもありました。
 次にメンタル面(技術以外の側面)での反省に移りたいと思います。今回の合宿は、自分自身としては様々なことに積極的に取り組めたのではないかと思います。まずは、自ら立候補して2日目の練習の鎮魂行の主座をやらせていただいたことです。途中、永安指導員にご指導を受けるという一幕もありましたが、何とか無事に大役をつとめ上げることができました。(S村君、K柳君協力ありがとうございました!)あとは最終日に恥ずかしながら、参加拳士全員の前で禅林学園の井本さんと演武を発表させていただきました。こうして、なかなか経験できないような大きな場数を自ら名乗り出て踏むことができたことは、今後の私の人生において大きな糧となることは間違いありません。ただ、体調を崩した関係もありまして合宿の醍醐味である「部員間でのコミュニケーション」が今回の合宿ではあまり達成できなかったことが、私としましては非常に心残りであります。部全体としては、かなりコミュニケーションが取れていたようだったので問題ないですが、今度の春合宿がこの少林寺拳法部での最後の合宿になると思うので、その時には今回の分まで皆で親睦を深めたいと思います。
 さて、ここまで自分の事についてツラツラと書き連ねてきましたが、ここからは今回の本部合宿を通してクラブ全体について僕が感じたことを書いていきたいと思います。
 今回の本部合宿に至るまでの練習、そして本部合宿を通じてクラブ全体、というよりも後輩達全般に感じたことは、「本気」をあまり感じないなぁ、ということでした。このことについては、合宿中に話をしましたし(特に班別ミィーティングの時、不幸にも僕と同じ班だった人々)、皆僕の言いたいことは理解してくれたと思いますし、今更再び掘り返してこのような場で議論の対象とすることではないのかもしれません。しかし、今僕がクラブに、そして後輩達に最も伝えたくて、分かってほしいのがこのような事なので、活字にすることに挑戦します。 自分に甘える事は、世の中で一番簡単なことだと思います。自分にとって楽な方、楽な方にただ流されていくだけで良いわけですから。そして、性悪説とはまた違うとは思いますが、僕は人間はどんなに精神的に強い人でも、基本的には楽なほうに流されてしまう弱い生き物であるのかなと思います。僕も例にもれず、弱い生き物だと思います。最近では、エントリーシートは締め切りギリギリまでやる気になりませんし(就活中!)、散らかり放題の部屋の片付けは、先送りになり続けて早数ヶ月です。でも、その避けられない弱さを克服する術を、私達は無意識のうちにあみ出し、実行していると思います。その術とは、クラブに所属して皆で集まって活動することによって、一人一人が持つ弱さを克服することなのではないかと思うのです。僕自身に置き換えて考えてみると、練習において筋トレするのでも皆でやった方がより自分を追い込めると思いますし、疲れた気持ちで道場にやってきても、先に来て頑張っている仲間の姿を見ると、「負けていられるか!」という気持ちになり、疲れを忘れて練習に没頭できる(帰りの電車の中で疲れは倍増してやってきますが・・・)等等、何より一人で何かをやるよりも、皆で取り組んだほうが楽しいですし、前述したことも間違いではないと思います。「お互いを高めあっていける関係」こそが、我々の目指すべき関係であると思います。何か分からないけど、何かを求めて皆このクラブに集まってきていると思うし(勧誘に負けて入部した人も多いと思いますが・・・まぁそういうことにしてください)、サークルなどに比べてきついことも多く、バイトのようにお金が入ってくるどころか逆にお金が飛んでいくことの多いこのクラブの活動の中で、自分の弱さを克服し自己の向上につなげることができなければ意味がないと思うし、クラブはただの雑魚の集団になってしまいます。開祖宗道臣先生はよく「雑魚はいらん!」とおっしゃっていたそうです。開祖は人づくりを目的として、少林寺拳法を創始されたのであり、我々は拳法の技術の修練を通じて自分の弱さを克服し、そのような志を持った者同士切磋琢磨することにより更なる高みを目指さなくてはならないはずです。
 そうしたお互いが切磋琢磨できるようなクラブであるためには、まず個人個人が高い自覚を持っていなければいけません。せっかく互いを高めあえるような環境が整っていても、そこにいる一人一人の意識が低ければ、クラブはただの馴れ合い仲良しクラブになってしまうと思います。個人を磨くごとが組織の向上につながり、組織を発展させるために尽力することが個人の成長につながることが理想でありますし、実際おのずとそのようになるのではないでしょうか。
 また、組織に関しても個人的なことにしても常に自己否定を重ね、現状に満足しないように努めることも大切だと思います。「自分は本当に自分にできる精一杯の力で目の前のことに取り組めているだろうか?」「今自分はきちんと物事の本質を見失わずに目の前のことに取り組めているだろうか?」このような自己否定を繰り返すことにより自分の目指すべきもの本質を常に追いかけ続けることは大切であり、これを怠ってしまうとどうしても楽な方向へ流されやすくなるのではないかと思います。
 これまで、少し自分でも堅苦しすぎるかなと思えるような文章を書いてきましたが、こんなことばかりを肩肘張って考えてばかりいたら、きっと人生は楽しくないでしょう。適当にやりつつ、物事の本質は見失わず、といったバランス感覚が必要でしょう。
 しかし、意味不明な文章となりました。最後のほうだけ読んだらまさかこれが本部日記だとは誰も気付かないでしょう。ではでは、そろそろ締めに入りたいと思います。
 とりあえず、自分なりのポリシーを持ってクラブ活動に取り組んでほしいと思います。特にないやっ、という人も「とりあえず目の前のことに全力で取り組む!」でも何でもいいと思いますし。そうするうちに、きっと何か今まで見えなかったことが見えてくると思います。
  あと幹部だけでなく、部員全員がこういうことを考えていないとクラブは駄目になるのかなぁと思います。今回の本部合宿を通じて部員全員のクラブに対する意識というのはあがったという確信が僕にはあります。これからも、皆がクラブに熱い情熱を注ぎ続け、本部合宿が一つのきっかけとなって、クラブについて真剣に語る機会が増えてほしいと思います。長くなりましたが、これで僕の本部日記の全てを終了します。


二回生 上田 真悠子

 今回の本部合宿では、何といっても二段受験が大きな山だった。学科・実技ともに範囲が広く、直前まで不安とあせりでいっぱいだった。実際の試験では、ミスもしたが、落ち着いて練習してきたことを発揮できたと思う。資格別技術では去年の本部合宿で共に汗を流した全国の仲間と再会でき、とても嬉しかった。一年ぶりだが、自分でもびっくりするほど顔を覚えていて話に花が咲いた。また今回のテーマは「法形から学ぶ」というものだったが「崩し、落とし、外し」などの理を理解しながらの練習はこれから後輩に教える上でも大切な点だと感じた。一つの技でも先生によってもやり方が違い、意識するポイントも4〜5通りあった。しかし最終的には同じ技なのだ。できなかったらまた意識し直して反復することによって、「
こっちのやり方の方が私にはしっくりくるなぁ」という風に自分のなかで考えることができ、去年とは一味違った理解の仕方ができたのではないか。        
 そして先日(3月21日〜24日)に再び本部へ幹部研修会に行った。正直行く前は、1ヶ月の間に2回も本部に行くなんてっ!と信じられなかったが、とても有意義な時間を過ごさせて頂いた。技術は基本・剛法・柔法・演武・運用法にわかれていて、指導法などの講義もあった。本部の先生方の指導にぐいぐい引き込まれ、時間があっという間にすぎていったという感じだ。また教えて頂いたことをみんなに伝えたい。これから新入生が入ってきて、この少林寺拳法の楽しさ、この伝統のあるクラブのすばらしさを後輩に伝えていかなければならない。まだまだ心身共に未熟だが、初心を忘れずに、自分も仲間も信じて頑張り続けていきたい。


二回生 大石 陽子

 今年の本部合宿で、私は二段の昇段試験を受けました。一応無事に合格することができ、本当にとても嬉しかったです。でも正直、不安な気持ちもいっぱいです。実は、私はこの本部合宿で二段試験を受けるかどうかをずっと悩んできました。なぜなら、二回生になってから、少林寺拳法をやっていて面白いと感じることが本当に少なくなり、どうして自分がクラブを続けているのか疑問に感じ続けてきたからです。そんな気持ちで練習していたため、基本の動きも技も全く進歩することなく、一年間過ごしてきました。実力を伴わないのに、段位が上っていくことへの不安感は、初段となったときにも強く感じました。去年の七月に初段試験を受け、黒帯を巻くことが出来たとき、心から嬉しかったのですが、やはりこの時も自分が黒帯を巻いて本当に良いのか、とても悩みました。この時に、初段に見合う動きが出来るように努力をし始めていたら良かったのですが、やる気のなくなった私は、そういう気持ちにもなれませんでした。

 私は強くなりたくて少林寺拳法を始めましたが、実際まだまだ強くなく、実践で使うことは全く出来ないと思います。普段のクラブでは、大会のための演武練や試験のための技練に追われ、正直自分が今何のために少林寺拳法をやっているのかわからなくなってしまったのだと思います。だから、今回も本当に二段試験を受けたくありませんでした。しかし、二段になってしまった以上、またこれから幹部になっていく以上は、気持ちを新たに、頑張らなければならないと思っています。今まで学んできた技を、自分なりに使える技へと変えていき、本当にいろんな意味で強くなりたいです。いつか、二段になって本当に良かったと感じることができるようになりたいです。今年の本部合宿ではいろんなことを気づくことができたような気がします。行って本当に良かったです。


二回生 大上 裕司

 二回目の本部合宿を終え、ふりかえってみると今回の合宿は、僕にとって「発見と原点回帰」というイメージでした。初日はとにかく学科の勉強ばかりしていました。その日は異常な緊迫感の中、黙々と全員が学科をしてました。結果は余裕(?)で合格でした。三日目からの練習では、普段やらない練習でかなり刺激になり、また、基本の動きに対しても何が足りないか知るいい機会になりました。また、部員間で話をすることでこれからの事を考える上で刺激になり、また、自分を見つめるいい機会になりました。ただ、残念だったのは、宿が遠かった事と食事が少なかったのではないかという点です。しかし、おかみさんはじめ、宿の方一同の親切な対応に、よし丁の皆さんに感謝の気持ちを感じずにいられません。では、語り尽くせぬ思いは胸にとどめ、ここに筆を置かせていただきます。


二回生 加度 幸拓

 五泊六日の部内最長行事である本部合宿。たかぶる気持ちを胸に、参加する二度目の本部合宿。ふふふ、本部の役員も他大学の拳士も、一級に昇級できた去年の合宿からの私の一年間の成長をみるがいい!!そんな野望を抱き、迎えた合宿初日の私のスケジュールは・・・主将・副将監視下のもと、朝4時までの猛勉強でした。・・・あれ?成長してない?自分。
 そんなわけで、移動だけで終了するはずだった初日から、疲労のピークを迎えて始まった今年の本部合宿。宿は丸亀市内にある「よし丁」というところで、食事も設備も満足できました。よし丁の皆さん六日間お世話していただきありがとうございました。さて、初日は宿についた後はひたすら勉強で、朝の4時までやってました。勉強自体はしんどかったし、途中からは眠くなるわで疲労は溜まっていたのですが、嫌な気持ちはまったく有りません。というのも、山内さんと尾野さんが、私が勉強をしている時間と同じだけ、つまり朝の4時まで勉強をみてくださったのが非常にうれしかったかったからです。山内さん、尾野さん、付き合っていただき申し訳ありませんでした、そしてありがとうございました。
 そのおかげで、二日目の二段昇段試験の学科試験は何とかクリアすることが出来ました。学科試験は無事終了し、続く技術審査、失敗もしましたが、今の自分の出来る限りをつくしました。しかし、結果は正直褒められたものでは有りません。何とか合格は出来ましたが、自分の未熟さを痛感する良い機会となりました。そういえば、去年昇級試験を受けた時は、見てくださった先生に褒められてましたっけ、それを思うと「過去の成果で未来を生きることはできない。人は一生何かを生み出し続けなければならない」という言葉を思い出しました。まったくその通り、今の自分に当てはまる言葉じゃないですかね。頑張らねば。
 三日目から、いよいよ本部での技術指導や講義が始まりました。本部での練習のいいところは、三十数校の大学が参加し、技術指導をしてくださる先生がたくさんいること、嫌でもこれまで自分の知らなかった技術や知識が頭に入っていきます。六日目までの練習で多くのことを学ぶことが出来ました。少林寺拳法の楽しさや魅力を再確認しましたし、他にも今年の本部合宿では様々なことを勉強することが出来ました。自分の成長につながった良い合宿だったと感じています。


二回生 畔柳 達彦

 今年も本部合宿に行ってきた。昨年と最も異なるのは降り立った駅が丸亀だという点である。この丸亀、かなりの曲者である。というのは本部のある多度津まで電車を使うため起床時間がやたら早くなるのである。さらに市ではあるが、駅周辺は昼間でも安眠には最適の静かさであり、コンビニまでの距離も遠く利便性に難があるように感じた。来年までに丸亀が目覚しい発展を遂げることを切に願うしだいである。
 さて今年も合宿は昇格考試からはじまった。難関は学科試験(個人的に)である。しかし前日に睡魔と闘いながらの勉強の甲斐あって、なんとか乗り切った。実技試験も試験官の先生は厳しい方であったが、やはりなんとか乗り切った。翌日からは資格別の練習である。今回は原理原則をふまえた練習ということで基本的な技の練習、あるいは1つの技をひたすら練習といった感じであった。さらに初段の人数が非常に多く、剛法の時などは動けば人に当たるという感じで満足に練習できたというわけではなかった。また今回も資格別討議があったが、昨年の本部日記で某先輩がご指摘なさっていた通り、名称がディスカッションから変更されていたのがおもしろかった。この討議で同じグループになった6人のうち4人が同じ宿で、必然的にヤドトークになったのであるが、やはり出てくる言葉は「朝が早い」であった。
宿では最終日前日の飲み会などで、普段なかなか喋れない人たちとゆっくり話すことができ、有意義なものとなった。これからも積極的にコミュニケーションをとってよい人間関係を築いていきたいと思う。昨年同様今回も本部合宿では今後に生かすべき事項が様々見つかった。これからの練習でそれらを吸収し、自分のものにして最終的に部に還元することができればと思う。


二回生 杉村 雄亮

 今回で本部に行くのは二回目でしたが、やはり何もない土地であるなと感じました。というのも丸亀市内に宿泊しているはずなのに、コンビニを探すのに苦労するという・・・・・市内ですよ?!
 とまぁ、多度津周辺が田舎であるという議論はさておき、この合宿を一言で表すならば‘出会い’という言葉が適切である思います。昇格考試を共に受けた人、共に練習に励んだ人、禅林の方々等等たくさんの人達に巡り会いました。特に少林寺拳法を考える上で禅林の方々との出会いは私にとって大きかったと思います。何がそんなに大きかったか?それを言葉で表すのは非常に困難なのですが、何か閃きを与えてくれたような気がします。中にはF井さんのように、少林寺拳法を超越してF井体術(禅林の方々曰く)と呼ばれるモノの使い手もいました。でも、そんな超人と練習するのも良い経験です。また下手くそな私に愛想を尽かす事なく、丁寧にいろいろな事を教えてくれた人もいました。K林さん、H原さん、来年、最終日に演武をやりましょう!その為に、この一年レベルアップに励みます!禅林の方々以外にも、昇格考試を共に受けたF西さん。即席のコンビでしたが、共に合格できて良かったです。
 まだまだ書き足りない感じもしますが、去年のO上君みたいになっても仕方がないのでまとめに入りたいと思います。この合宿での出会いに限らず、これまでも、またこれからの出会いも大切に生きていきたいと思います。ではでは、また会える日まで・・・・。


二回生 武内 健

 とうとうこの季節がやってまいりました。一年間の総決算・・そうです、本部合宿です。
思い起こせば一年前。一年間少林寺拳法を修行し、少し天狗になっていた私は、本部と言ってものような軽い気持ちであの門をくぐりました。しかし、そこで待っていたものは、職員や先生方の技術の素晴らしさはもとより、全国各地から集まった拳士の少林寺拳法にかける熱い気持ちでした。彼等の姿に、私は大いに刺激を受けたことを今でも記憶しています。また、一つ屋根の下で同回生と共に長く共同生活を送ることで、皆の考えていることを知り、自分を改める必要があるなぁと実感したものでした。合宿最終日に、次にこの門をくぐるときは、かならず成長した自分で帰ってくるぞと密かに決意をし、多度津を後にしました。
 今年の合宿を今振り返ってみると、私は成長できていたと実感しています。技術の面は聞かないで欲しいのですが…まぁ何とかやっていけるなと思いました。二回目の本部を先輩として向かえたわけですが、この点はまだまだ馴れません(笑)。人に物を教えれる立場に到達しておらず、毎日が四苦八苦の連続です。その点も、同回生と共に力を合わしてやっていけたらと思います。今年は、早いものでとうとう幹部となってしまいます。早すぎる…(笑)。
 あせらず地道に修行に専念し、私も理想郷建設に邁進します!! 
 最後になりましたが、本部の職員や各地道院の先生方に深く感謝申し上げます。また、宿の皆さんに対しても感謝の気持ちで一杯です。しかし、風呂がもぉ少し熱い方がよかったです。


二回生 寺岡 綾

私にとって、本部合宿は去年のリベンジであった。自分がどうあるべきか、どう動くか、常に考えていなければ実際にその場で動く事は出来ない。考え、そして行動する。それが私の今の目標の一つである。

そんな思いで臨んだ今年の本部合宿の宿は楽園「浦島屋」ではなく、どこそれ?「よし丁」であった。始め浦島屋でないと聞いた二回生女子は騒然として「よし丁」の情報を集め始めた。ホームページを覗いてみたり、友人から話を聞いたり。結果得た情報と言えば、「納豆が出るらしい」であった。納豆?いや、嫌いではないが…、普通じゃん。何だその情報。かくしてよし丁に着いた我々はその事実にぶち当たった。
「納豆だ…!!」

しかも賞味期限が切れ…。………。いや、元々腐ってる食べ物だから大事はないだろう。そういう事にしておいた。しかし、食事自体は私好みだったので、かなり満足だった。

また、我々二回生女子はあるやんごとなき事情により某S大の方々と部屋を共にする事になった。そして私はまた衝撃を受けたのである。

「超華やか!!」

彼女達は可愛らしい私服で現れ、荷物を下ろすなりお菓子を広げ、女の子雑誌を読み始めた。私達はと言えば、夕食の準備が終わるのを待つ間、ジャージ姿で布団をクッション代わりにし、誰もが疲れた顔をしてダレていた。いや、そう感じたのは私だけなのかもしれない。しかし私は彼女達にそこはかとない女の子らしさを感じ取ったのだった。頑張れ私。

さて、昇級・昇段試験も無事に終了し、いよいよ練習が始まった。本部に行く為にはまず電車に乗らなければならなかったので、朝は5時半起きとなかなか早かった。ので、1日1日過ぎていく度に鎮魂行で沈没する者の数が増えていった。「寝ている奴は引きずり出」されるような事は無かったので一安心。
技術練習はとても楽しく、資格別になっていたので初心に立ち返って取り組む事が出来た。他大学の方から学ぶ事も多く、また互いに教えあったりもした。因みに一番驚いたのは殆どの大学が片胸落をS字で行っていた事である。こんな事で驚いた自分にもお笑いだが、やはりずっと同じ仲間内で行っていては決まりきったものになってしまうのだろうと痛感した。毎日色々な先生方から指導を受け、納得・感動のしっぱなしだった。これを後輩に伝えていくのだと思うと、不安もあり楽しみでもあった。

最終日前日の飲み会では普段あまり話をしない後輩とも交流を持てたので、非常に楽しく、有意義なものとなった。お酒は飲み過ぎないように。(リベンジその1完了)因みに夕食の直後の胃にお菓子を収めるのは至難の技であり、元気っ娘I本が次々とドーナツを制覇してゆく姿には、呆れを通り越して感心すらしていた。
最終日には本堂に並んで座った途端、誰もが魂を彼岸の彼方へと飛ばしていた。勿論、前日の夜から朝にかけて無謀にも寝ずに私と話をしていたS村は、これ以上無い位に死んでいた。私は逆に眠いを通り越してハイテンションになっていたので1人起きていた。勿論帰りの電車は完全に沈没していたが。

こうして終わった4泊5日は私にとって非常に苦しく、また良い経験となった。感じた事は多々あるが、それをどう生かすかはそれこそこれからの自分がどう動くかにかかってくる。支えてくれた皆に感謝し、来年も是非この合宿に参加したいと思う。


二回生 仲村 博史

今回3月6日から11日まで2度目となる本部合宿に参加しました。何も分からなかった1回生の時と違い、それなりの覚悟をしていったつもりで参加したのですが、やはりきつかったというのが本音でした。その主な原因はなんといっても宿でした!まさか電車を使って移動するはめになってしまうとは・・・。なんせ朝は5時半に起きるはめになってしまい、(と言ってもそんな時間に起きている2回生は当然のように皆無でした(笑))それから電車を使って移動し、8時45分の鎮魂行に間に合うように到着する生活を何日も続けたので身も心もボロボロで帰って来ました。しかし、今回の合宿で得たものも多く、1回生の時と同様にとても充実したものでした。技術面では二段の試験監督をして頂いた先生にボロボロに言われてへこんでしまいましたが、今からふりかえると自分自身に足りないものを指摘され、次の課題を示してもらえたかなと感謝しています。そして、やはり一番関心させられたのは本部の先生の技術レベルの高さでした。当然といえば、当然なのですが、やはり、剛法ひとつとっても色々気づかされる部分がとても多く、ただ話しを聞いていた1回生の時と違い色々と考えされられました。ただ、初段のクラスの人数がやたらに多くあまり先生に見ていただく機会がすくなかったのが残念な所です。ただその中でも限られた時間や状況の中で」上達する為にどうしたらいいかを考えることの重要性を強く感じました。練習方法としても今まで見たことも聞いたこともない、しかしやっていてすごく楽しい練習も行いました。またディスカッションでは他大学の人たちと少林寺拳法について話合うだけではなく、さりげに他のクラブの練習方法などもこっそり教えて頂き、使えるものは使っていこうと思います。最後に2回目の本部合宿で強く感じたのは1年間などあっという間だということです。自分のクラブでの少林寺拳法をできる期間は半分、もしくはそれ以上過ぎてしまっているという事を最近強く思います。だからこそ残された時間の中で精一杯練習に取り組みたいと考えています。


二回生 橋本 隆亮

 今年も多度津へ行ってまいりました。今年は昨年以上に費用がかかる合宿なので、その分、昨年以上に楽しみ、昨年以上のものを学び、昨年以上の思い出を作って帰ってこようと意気込んでいました。が、実際のところどうだったのでしょう。初日から最終日まで一日一日如実に語るのもありですが、それだと読者が飽きてしまい途中で読むのをやめてしまうので、エピソードごとに普通に書きます。
 今回の宿泊先は丸亀市内にあり、駅からもさほど遠くなく出だしは順調にみえました。しかし、丸亀から多度津まで毎日電車で通い、さらに多度津駅から本部までの距離が結構あったため、意外に移動のための拘束時間が長かったような気がします。そのため、毎朝5時半に起き、晩は夕食の関係で早々と本部を出ました。午後練のあとの自主練の時間があまりなかったのが少々残念でした。宿は割烹店ということもあって、雅な雰囲気をかもし出していました。ご飯は中々美味しかったのですが、ご飯茶碗が小さすぎたため1回生はいつも以上に先輩の茶碗に目を配り忙しそうに御代わりをつぎにいっていました。1回生の体力面を考えればもう一回りサイズが大きければなぁと思いました。また、そんな1回生を気遣ってか御代わり
を自粛する2回生もいました(そんな気がしました)。1,2回生の男子は一つの大部屋に泊まり、偏りなく大勢でしゃべることができました。が、やはり16人もいれば、夜通し話していたいやつもいれば直ぐに寝たいやつもおりまして、全員が同じ部屋となるとそのへんの兼ね合いが難しいなぁと感じました。まぁ中にはみんながしゃべっているあいだ、いつの間にか一人で勝手に布団を敷いて寝ているやつもおりましたが。T内とは言いませんが。
 宿の女将はとてもはつらつとした方で、山内さんをやたらと「主将様」と呼んでいた(叫んでいた?)ような気がします。主将という単語がお好きだったのでしょう。夜中に買出しに行こうと思い、女将に最寄りのコンビニを聞いた際には身振り手振り熱く興奮気味に教えて下さいました。が、あまりにマシンガントークもとい流暢なしゃべりっぷりだったため、結局どこに何があるのかが理解できず、女将にお礼を言いつつも自分たちで暗い街中を彷徨いながら、延々と数十分歩いて探したものです。街中は飲食業が少ないわりに金融業が多かったのが印象的でした。丸亀、されど丸亀です。
 さて、本部についてですが、練習初日の前日に昇段考試がありました。学科は不安を抱えながらも何とか埋めることができ、技術は緊張しながらも何とかこなすことができました。これも厳しく丁寧にご指導して下さりました林先生をはじめ諸先輩方のおかげです。ありがとうございました。今回の試験、技術練習で改めて実感したことは、「基本を大切に」ということです。どこかの大学で黒帯にこの6文字を刺繍していた拳士がおりまして、初めのうちは、四字熟語ならともかく文を入れるのはナンセンスだろう、って言うか平仮名入ってるし、と思っていましたが、刺繍のセンスはともかくとして、基本を大切にすることは修行をする上でもっとも大事なことなのだと痛感しました。胴突き胴蹴りを一つとっても、しっかり中段を
攻撃できているか、前足蹄で蹴れているか。流水で引き身や入り身がしっかりできているか。腕十字固で相手の右腕を、右足ではなくて左足で固定するのはどうしてか。組手主体が単なる馴れ合いで終わっていないか。こういったことは、まだ白帯だったころ、すなわち大学に入って少林寺拳法を習い始めたころに教わったはずです。にもかかわらず、技術試験ではこういった点を厳しく指摘されました。今回二段を取ったわけですが、二段科目は非常に多くてややこしく、正直技の形を覚えるので精一杯でした。おそらく三段科目を練習する際も同じように苦しむでしょう。しかし、今回の試験を通して、高段者になって技が難しくなればなるほど基本に立ち返る機会が多くなるような気がしました。なぜなら、技の数よりも「基本」や
「理」の数の方が圧倒的に少なく、すべての技はこれらの「基本」や「理」に基づいているからです。難しい技やカッコいい技に憧れを抱いて積極的に学ぼうとする姿勢は大事かもしれませんが、そういった技を上手くやるにはどういった基本の動きを意識すればいいのか、どうして(どうやったら)相手は倒れるのか(=「理」は何なのか)といったことも常に念頭において取り組む必要があると思います。来月から新入生を教えていく立場としてなおさらです。
 今回の合宿は、数量でいえば昨年以上のものが得られなかったような気がします。練習時間をかんがみれば仕方ないかもしれません。しかし、大切なことは学べました。技術のことは然ることながら、部に対する考え方や部員とのつながりなども(紙面では割愛しましたが)。回生を問わずいろんな部員といろんな話ができて、思い出に残る楽しい合宿でした。費用のもとは取れたような気がします。


二回生 畑中 峻

今年も行ってきました、本部合宿。出発前にはとても気になる宿ですが今回は良かった方ではないでしょうか(もう少し食事の量が多ければさらに良かったのですが・・・)。さて、今年の本部合宿では昇段試験の学科に大変苦戦してしまいました。いつもそうなのですが準備をついつい先延ばしにしてしまい結局最後に慌ててしまうという僕の悪い癖に苦しめられ初日は結局真夜中まで起きるコトに・・・。なんとか昇段考試をクリアできてホッとしてます。その日以外もなんだかんだで結局合宿中にしっかりと睡眠をとれたコトはなかったのですが重い病気にかかることもなく無事全日程を終える事ができました。そのため本部合宿では様々な指導員の方々や拳士たちと心身の向上に励めたと思います。来年また行きたいと思わせてくれるような、そんないい合宿でした。


二回生 林 亜裕子

 私にとって二回目の本部合宿。今回も、本当に色々なことを感じ考え、よく泣いてよく笑った一週間でした。
 私は、本部で二段の試験を受けること自体、なかなか受け入れることができませんでした。考えられませんでした。私はもう少しで幹部となるこの時期に、部活をやる意味を見失っていました。嫌だ、嫌だ、と思いながら部活に向かう日々。少林寺拳法が楽しいかと、なぜここまでやってきたのかと、考え続けました。何も考えずに、辛くてもただ突っ走ってきた私は、やっとここに来て考え直し始めたのです。同輩に相談し、先輩に背中を押してもらって、とりあえず二段を受けようと、部活のことはそれから考えようと、そう決めて合宿まで練習したのです。
 合宿は学科試験の勉強に必死なうちに始まりました。今回お世話になったよし丁は、元気なおばさんが印象的な、いいお宿でした。お米の炊き具合が、最高でした。
 二日目。学科も実技も勉強不足、練習不足で、自信の無いまま始まり、終わったのはもう夜の8時でした。乗り越えたという喜びと同時に私は、部活をどうするのか、これからのことを考えなければなりませんでした。今から思えば、私にとってそれからが合宿本番だったように思います。悩みながら、先の見えない中での練習は、本当に長く、辛いものでした。
 ある先生との出会いは、そんな私に少しの希望を与えてくれました。少林寺拳法を楽しむヒントを、与えてくださったような気がします。「きれいに整えられた盆栽より、山のてっぺんに立つ大木になってほしい」という先生の言葉。私なりに受け止めて、進んでいこうと思いました。本部の方々による演武発表にも、大きな刺激を受けました。 
 今回の合宿で私にとって大きな収穫の一つは、先輩、同輩、そして後輩と、話が出来たことです。話してやっとわかること、たくさんあると思います。
 私は、今も相変わらず弱音を吐いてばかりです。デモ演にむけて一回生女子と団演をしているのですが、私の力不足で迷惑をかけてばかりです。でも、私なりに少しずつ、いけるところまで進んでいけたらと思います。こんな私ですが、よろしくお願いします。


二回生 松田 重彦

 この度3月の6日から11日まで5泊6日の行程で本部合宿に行ってきました。今年は去年と同じ浦島屋ではなく「よし丁」という民宿でした。丸亀の地にあるため電車に乗って移動しなければならないという点がありましたが、それを除いては料理の味も部屋も素晴らしい民宿でありました。「よし丁」さん、ありがとうございました。

さて、合宿の内容ですが、今回の合宿では多くのものを得ました。やはり合宿という特殊な環境下ではほかに誘惑がないという点からも普段の生活よりも少林寺拳法につい考える時間が必然的に多くなり普段以上に考えさせられることになります。まず技に関してですが今まで私は柔法はいかに理法を理解し基本を忠実にきれいにかけるかを目標としていましたが、本部での修行により確かに上記も本当に大事ではあるが、大前提として少林寺拳法は護身術であるので実戦で使えなければあまり意味がないということを改めて教わり基本を守った上で如何に実戦で使えるか、今まで如何に実戦を想定して本気で攻撃していたか考えると私は表面的な部分にしか目が行ってなかったのです。今後いかに実戦で理法を活用した上で自分の身を守れるかを基本とのバランスを考えつつ修練していこうと思います。          

また部員とも話す時間が多くなりコミュニケーションが普段以上に取れるものです。様々な人と話し普段話せないようなことも話せ、いろいろな考え方や思いを少しでも理解でき、また私の思いもぶちまけることも出来たと思います。私は今回残念ながら初日に体調を崩してしまい皆に心配をかけてしまい万全な状態で合宿を過ごす事は出来かったのですが、それでも部員皆の心遣いにより無事に全日程をこなすことが出来ました。本当にうれしかったです。自己確立〔体調管理〕と自他共楽〔気遣い〕の大切さ、大事さ感じた合宿ともなりました。やはり寝食を共にし、共に苦労し、共に語る事により得られるものは計り知れません。そういう意味でも合宿は行く前は否定的に考える部分もありましたが、終わってみれば短く感じ楽しかったと思えたこの合宿は私にとって将来も忘れられない思い出のひとつとなっているでしょうし、そうありたいです。以上で私の本部日記を終わりたいと思います。


一回生 阿古江 和葉

 三月六日から十一日までの今回の合宿は、私にとってはみんなに置いていかれない様、ついていくのがやっとでした。
分刻みでびっしりつまったスケジュールの中、風邪引きさんが続出し、大変だったと思います。しかし、学べたことはとても多く、忙しくも有意義な時間をすごせたと思います。他大学の人たちとの練習の中で一番印象的だったのは、防具をつけての剛法の練習でした。自分と同じ級で、年も背格好も同じくらいの女の子がこんなにも重い突き蹴りができるのかと、感心すると同時に自分の技術の低さを感じました。柔法でも大学によってやりかたが違ったりして、お互いの大学のかけかたを教えあうのも楽しく、勉強になりました。片胸落と合掌抜などは本当に全く別物でした・・。一番の目的だった一級合格も全員達成でき、ある意味実技よりも心配していた学科試験もなんとか無事に乗り切ることができました。本当にうれしかったです。そして、同回生や先輩方と五日間もずっと一緒にいるのは初めてのことでした。自分やみんなの部活動に対する思いや考え方、意義について改めて考えることができました。今回私は自分のミスのせいでみんなに迷惑をかけ、自分の意識と責任能力の低さを感じました。自分の至らない点を反省し、技術だけでなく人間的にも成長しなければならないと思いました。つらかったことも楽しかったことも含めて、忘れられない合宿となりました。今回学んだことをこれからしっかり活かしていきたいと思います。


一回生 井本 早香

 本部合宿では、香川県から持ち帰れないほどのたくさんの刺激と発見がありました。開祖の石像や本部道場、本殿、噂の禅林学園など、本部で目にするもの全てに私の目は釘付けになりました。しかし私が最も心を引き付けられたのは、本部の先生方のお話、そして巧みな技術です!先生方のお話は私達の身近な問題を取りあげた、わかりやすいものばかりでした。私自身が周囲のことについてじっくりと考えてみる、貴重な機会を与えて下さったように感じています。技術の方では、驚きと感激の嵐でした。先生方の動作は、突き一つをとってもとにかく早く!重く!!美しく!!!私の理想の突きがそこにありました。さらに柔法では、先生の人指し指を握るように言われて握った途端、私は肩口からブンブン振り回され、何度も床に手をつかされました。「指一本で人間を自在に操れるなんてっ!!」と、私は身震いするほど感激しました。本部合宿で得た感動は数え切れませんが、それら全ては、今後も私が少林寺拳法をもりもり頑張っていくための強力なエネルギーになるはずです。それでは!早速練習に励みたいと思いますので、これにて失礼致します。ありがとうございました!!


一回生 奥谷 晋哉

初めての本部合宿は自分にとって大変実りのあるものであった.今まで気が付かなかった自分に足らないものを発見し,これからの修練の励みになった.
四日間の資格別技術,最終日の質疑応答では,まず学連の方と組ませて頂いて,鍵手守法の甘さと構えた時の癖を指摘された.そして先生方にご指導で,全く力の要らない技の掛け方や相対練での注意点を学んだ.また新しい練習方法も沢山教わった.
資格別講義や全体講義,学年別講義では,先生方の過去の話や考えを聞き,これからの大学少林寺拳法部の在り方を明確に示して頂いた.
資格別討議では,他大学との意見交換により少林寺拳法を客観的に捉え,少林寺拳法を通して他のスポーツとの接点を知ることが出来た.
三日目の演武披露では本部の方々の目にも留まらぬ早技に唯唯脱帽するしかなかった.しかし,剛法,柔法,運用法,演武,すべて得るものがあり,とても充実した時間であった.
そして何よりも,先輩方や同回生の皆の部に対する想いを感じられたことが一番の収穫であった.しかし自分は,まだその域には達していないと感じた.自分はまだ流されている所があり,意味のない時間を過ごしているように感じる.自分の為にも,そして部の為にも,妥協することなく,自分の限られた人生を100%満足出来るように送りたい.


一回生 加藤 美帆子

 初めての本部合宿は私にとって心身ともに刺激的なものでありました。この合宿での目標は『他大学の人や先生方の技術を吸収して帰る』事だったのですが、他大学との技の違いにとまどい、また技について相手に説明したり教えたりすることが簡単な事ではなくて、その事にずっと気を取られていました。少しは成長した所もあったと思うけれど、もっとたくさん人の技を吸収できたのではないか…と後悔しています。しかし他の大学や先生方の技の違いによって、それまでは深く考えなかった、一つ一つの技の目的や実践的なものが改めて発見できて、その面では良かったなと思います。
精神面では多くの事を学びました。夜の先輩とのディスカッションや話し合いによって、これからの目標ができたような気がします。とても良い体験をさせてもらいました。この合宿は、自分と深く向き合う機会がたくさんあり、また仲間の大切さを改めて感じたものでした。こんな貴重な経験ができるのも、この同志社大学少林寺拳法部に所属し、尊敬する先輩方、助け合える同輩が側にいるおかげだと思います。この気持ちを忘れずにこれからも頑張っていきたいです!まだ思う事はありますが、自分の胸のうちにとどめてそれをちゃんと行動にうつしていきたいと思っています。五日間お疲れ様でした!失礼します!


一回生 久見木 雄大

 私は、今回の本部合宿は春合宿のような練習を想像していました。本部合宿の少し前に床屋に行き、髪の毛をバッサリ切りました。合宿前に気合を入れるために坊主頭になるヒクソン・グレーシーのまねをしました。これで気合はじゅうぶん。

 まず初日。昇級試験の学科試験を受ける時に必要になるかもしれない少林寺拳法カードを忘れて怒られました。この時点でもう昇級試験の実技は肩に力が入って普段どおりにできないことが容易に想像できました。昇級試験の実技で、この技はうまくやって試験監督に見せつけようと思っていた技がありました。当然、その技は何回も練習しました。しかし本番になってその技をかけている時に限って頭の中が真っ白になり手首をとった状態で3秒ほど止まってしまいました。手首をとったらあとは固めるだけなのになぜか止まってしまいました。とてもショックでした。本番で練習通りにできなのは練習不足だと言われますが果たして本当にそうなのでしょうか?本番で練習通りにできないのは他にもいろんな要素があると思いますが。

 最後に、合宿中の練習が今までの練習の中で一番楽しかったです。


一回生 甲田 歩

 本部合宿で出会った先生方からは、いままで知らなかったことを基本から教えていただいたり、先生方の技術を目の前で見せていただいたり、またその技術を直接体験させていただいたり…普段経験できないことをたくさん経験させていただきました(僕的には、「腕後捻上げをやってみろ」と言われやってみると逆に転ばされたことと、移動基本で直蹴・廻蹴・足刀蹴を三連で行うという練習法が斬新でした!)。また各先生方の講話では先生が大学生の頃の少林寺拳法部の話やその他にもいろいろな逸話を聴かせていただいて楽しかったです。また他大学生との練習では初めての人と一緒に組む難しさを改めて感じました。また夏以来の合宿で、同回生や先輩方と一緒に寝泊りし、また打ち上げなんかもあってよりいっそうお互いを知ることができたと思います。合宿のあちこちで普段以上に部員同士が協力しないといけない場面があり、その中で自分の至らない点がボロボロあって反省する点もありました。本部合宿で学んだこと・反省点をこの先に生かしていかなければならないと思います。


一回生 島本 敏史

 先輩方から本部合宿は体力的にはきつくないが、精神的に疲れると聞いて内心、不安と緊張であまり期待はしていませんでした。それなりの覚悟を決めていったおかげで、長い6日間を無事に過ごすことができました。
 この6日間は思った以上に充実した、中身の濃い日々になりました。とりあえず僕としては、辛いこと以上に楽しいことがたくさんあったので非常に満足しています。

 まず昇級試験から始まりました。学科においては、自分としては完璧に近い文章を書けたので落とされることはないだろうと思っていたのですが、落ちたら、みんなの前でその大学名を呼ばれるということを聞いていたので決して安心することはできませんでした。技術のおいては、集中していたのであまり記憶に残ってないのですが、パートナーのk拳士の顔が今までにないくらい怖かったということだけは鮮明に覚えています。その顔を見て、山内主将が驚くくらいの変貌ぶりでした。
 次の日から本当の合宿がスタートしたわけですが、鎮魂行・講義の時間が長くて正座・安座がきつく、途中から集中して話を聞くことができない状態になっていました。こういうところも修行しなければいけないのだなと痛感しました。しかし、資格別技術は非常に楽しく、毎晩ノートに書いておかないと忘れてしまうくらいたくさんのことを吸収することができました。何回も言われていることですが、やはり基本練習は本当に大切なのだと知らされました。また、他大学の人と仲良くなることができ、共に技をかけあい、教えあって技術の向上ができたというのは何よりうれしいことでした。そして、優しく・良きムードの中で指導してくださった先生たちに感謝です!!
 この合宿で一番印象に残っていることはディスカッションです。6人1グループで決められたテーマについて話し合い、そのグループで出た意見をまとめた上でみんなの前で発表するという役をしました。こんな緊張感は久々で自分たちの意見をまとめて伝えることがほとんどできませんでした。しかし、こういう機会はこれからどんどん増えていくので早くこういう場に慣れないといけないと思いました。みんなの前で平常心で自分の考えを伝え・指導している先生や先輩がすごくうらやましく思えました。
 合宿が終わって思ったことは、少林寺拳法を始めてよかったなということです。少林寺拳法は人づくりのための「行」であるという言葉は本当なのだなと身にしみて感じました。これからも肉体の修行のみならず、精神の修行もやっていきたいと思います。僕としては、この合宿で高校で野球をやっていたとき破ることができなかった己の殻を破ることができたと思います。これからも、上に目標をおいてコツコツ取り組んで行きたいです。


一回生 高田 智佳子

 重たくて大きなスーツケースに引きずられながら始まった私の本部合宿は、まずは学科試験の勉強から始まりました。
 思い起こせば、あの夏合宿の一日目…。次々と同回生がニコニコしながら茶帯を手に帰ってくる中、私は半泣きになりながら、道訓と延々とにらめっこを繰り広げ、見るに見かねた心優しい同回生たちがお茶をいれてなだめくれたりし…あの時の事がたまに夢に出てきて忘れられませんでした。今回の試験がある意味私にとってのリベンジでした。お陰で割と涼しい顔で合格を果たすことが出来ました。実技試験では、優しくて可愛らしい感じの国富先生に「同志社の皆さんは道衣の着こなしが美しい、特に女性が。そして通じて基本がきれいだ」などのお褒めの言葉を頂き、とても好調なスタートでした。本当の本部合宿はまだ始まっていないのに、昇級試験だけで相当疲れてしまいました。
 しかし、本部での練習は、同じ技であるのに大学によってさまざまなやり方があるという事実に直面し、先生方の柔軟であり、かつ完璧な技を目の当たりにするなど、とても刺激的で得るものが多く、大変勉強になりました。久留米の女の子の強烈な蹴りに飛ばされそうになったり、先生の強烈な十字小手で肩が外れかけたりしたのも…よい経験です!笑
約一週間の合宿は、確かにヘトヘトになるくらい大変でした。毎日、朝も早くから急な山を登り、床に座りすぎて膝が笑い出しました。まだまだ足りないくらいでしたが、毎晩遅くまでいろんなことを話し合いました。お互いのこと、クラブのこと…。時には全員が一緒になって反省し、沈み込みました。そして、何日も共に寝泊りしていると、みんなが家族のようになってくるのを体感しました。こうして長い本部合宿が、あっという間に終わってしまいました。

 これまで、私にとって「少林寺拳法」とは、ただ「真誠館だけの世界」でした。
 なぜなら、まったくの初心者であった私にとって 少林寺拳法=クラブ活動 であり、そこには特別な礼儀があって、「結手」をし、「合掌礼」をし、「技」を先輩に習うという、ただ異空間上の特別なものとしか見ていなかった為だと思います。
私が今回本部合宿で得たもの、それは私の少林寺拳法の技が少しながらも向上したという事も然る事ながら、「少林寺拳法」に対してのビジョンを新たに出来た事ではないだろうかと思います。本部はとても立派な建物で、指導員の方々、少林寺拳法を修行しに外国から単身で渡って来られた方や、全国から多く参加している他大学の人たちがいて…その誰も彼もが、胸に同じマークのついた同じ道衣を着て、共に一生懸命になって練習し、廊下ですれ違えば当たり前のように合掌礼をしていました。「少林寺拳法」は、ただ一つの小さな道場だけの世界ではなかったのです。ただその事を気づき、私は改めて「少林寺拳法」に対して誇りを感じました。
そう感動して帰った後の私でさえ、恐らく少林寺拳法について何も分かっていないのでしょう。世界中で愛されている「少林寺拳法」は、どんなに奥が深いのでしょうか。そして、自分にとっての「少林寺拳法」とは何なのでしょうか…何やら難しい余韻が残る、楽しい合宿でした。


一回生 塚本 麻由子

 私は本部合宿の直前に体調を崩してしまい、まともに練習できず、昇級試験が本当に心配でした。また、宿のことなど先輩のお話を聞いていてとにかくいろいろ不安でした。でも、無事試験にも合格できたし、宿もお風呂は大変でしたがいい感じで良かったです。練習では他大学の人と組めたり、いろいろな先生に見ていただけて、すごく刺激になりました。大学毎で少しずつやり方や注意する点が違って、新しい発見がたくさんありました。先生の指導も面白くてわかりやすく、練習中はとても楽しかったです。発表があると聞いて嫌でしかたなかった資格別討議も、発表したいと思えるほど白熱したいいものになったと思います。普段あんなふうに少林寺拳法について語り合う機会はないので新鮮でした。とにかく本部での毎日は刺激になることが多く、少林寺拳法を自分なりに見つめ直すいい機会になったと思います。また精神的にも、ミーティングや先輩方とお話しをしたことでいろいろと考えるきっかけになったと思います。そんなわけで私にとって本部合宿はリフレッシュ合宿でした!!ヘコむこともありましたが、それよりも得るものの方が多かったと思います。この気持ちを
忘れずにこれからも頑張って行きたいと思います。


一回生 辻井 智衣

 五泊六日の本部合宿。出発まではその五泊六日とゆう長さに大きな不安を抱えていましたが、向こうに着いたらとにかく目の前にある予定をこなしていくことで精一杯でした。
 昇級試験の日は、少々学科に不安を抱えながらも、初の本部に心はわくわくしていました。技術試験は、正直緊張しました!未熟さゆえ、うまく出来ず悔しさが残った点もたくさんありました。けれども担当の先生が、「基本がしっかりしていますね。」と言ってくださったのが、素直に嬉しかったです。基本を大切に、上達を目指したいと思います。
私達二級拳士は本部道場での練習がほとんどでした。そこは色々な意味で大変味わい深い場所でした。そして技練では、基本の形だけでなく、先生方や他大学のやり方など色々と試してみる事ができ、その技の特徴などに目を向け意識して行う事ができました。
 そして討議も大変貴重な時間となりました。同志社から二名の拳士が代表に指名され発表していたのが、何気に誇らしかったです。
 また、宿ではミーティング後に、小さなグループに分かれて話をする時間が設けられた日がありました。先輩方や同輩とが交じって話ができ、大変貴重な時間になったと思います。しかし、せっかくの場だったのにも関わらず、私はあまり話す事ができませんでした。その後、色々考える事がありましたが、とにかく残りの合宿の日程で少しでも自分を変えられたら、これからのクラブに対する意識や行動も少し変わる気がしたので、自分なりに頑張ったつもりです。
 来る前はあんなに長いなぁ〜と思っていた合宿も、あっという間でした。この合宿中、単純に少林寺拳法っていいなぁ〜って思える瞬間が、幾度かありました。そういった事からも、今回合宿に参加して良かったなぁ〜と思っています。また技術面では、とにかくいつもと違う練習方法などにふれる事ができましたし、また技の意味などを考える事も、少しばかりできた気がします。精神面では、自分の考えや思いをうまく言葉にして伝える事の難しさや、それ以前に自分の考えをきちんと持ち、その上で人の意見に耳を傾ける事の重要性を、改めて考えさせられました。
 この合宿で得たものをどのように役立てるかは本当に自分次第だと思います。これからが勝負です!一心に精進していきたいと思います。


一回生 埜本 慶太郎

 今回の合宿では少林寺拳法の本部へ行けるということで、とても楽しみでした。実際に本部を見て、ここから少林寺拳法が始まったんだと思うとなんだかすごいという気持ちでいっぱいでした。 まずは昇級試験がありました。今回は筆記試験もするということでずいぶんと勉強しました。そのかいあって、無難にクリアできました。技術試験は、相変わらず緊張して思い通りにいきませんでしたが、剛法、柔法の乱捕りも行い、今までの集大成という感じがしました。何よりも乱捕りで積極的に攻めていけたことが自分の成長の証なのではないでしょうか。 次の日からは、資格別の技術練習、講義がありました。技術では、細かいところの指導を多くしていただき、今まで曖昧だったところを見直すことができました。真新しい練習もたくさんしました。講義では、先生方が少林寺拳法にまつわる体験などを語っていただき、楽しくもあり深く考えさせられるような思いでいました。ふと少林寺拳法の歴史に触れられたような気がしました。 そして何よりも、少林寺拳法を通して多くの人と出会うことができました。他大学の拳士と教え会い、意見を交換しました。そして少林寺拳法に関わる人たちがたくさんいること、様々な意見を持ち人生を歩んでこられたことが分かりました。 この合宿では、技術的な向上や発見も大きな収穫なのですが、それ以上のものを学べた気がしました。人間としての成長もしたのではないでしょうか。この短くも劇的な期間によって、自分の価値観や人生感に多くの影響を受けた気がしました。 合宿期間中にお世話になった方々、ここまで自分を成長させてくれた先生や先輩方全てに感謝してます。


一回生 早川 美穂

 今回、初めて本部合宿に参加させていただきました。昨年の事を先輩方から聴いて最初は不安で一杯でしたが、終わってみると非常にあっけなかったように思います。が、中身はとても充実していました。では、初日から最終日までの流れに沿って、簡単に書かせていただきます。電車での移動ですが、本州から四国に渡る時の車窓からの眺めが非常に綺麗でした。それを見ている間だけは翌日の学科のことを忘れていられました。宿に到着してからは、食事の準備、風呂、学科の勉強と何かと忙しかったです。二日目、初めて目にする本部はなかなかに素晴らしいものでした。昇級試験は、担当していただいた先生が最高でした。先生のおかげで不安の大半が解消されました。しかし、合宿に対する不安は解消されたものの、ミーティングで注意を受けたことで今後の部活(における自分)に対する不安が生まれました。三日目以降、移動は苦痛でしたが(特に戻るとき)またしても先生が最高で、とても楽しかったです。他大学の方とも仲良くなることができてよかったです。ミーティングでは先輩方とお話させていただいて、自分自身を見つめ直すことができました。部活に対する意識も変わりました。新たに生まれた不安も、少し解消されました。最終日は生憎の曇りで、車窓からの景色はあまり綺麗に見えませんでした。それだけが少し残念でしたが、今回の合宿は短い間に喜んだり、悲しんだり、悩んだり、楽しんだりして、本当に盛りだくさんでした。この合宿で得たことを無駄にしないように、これからももっともっと頑張っていきたいです!ありがとうございました。


一回生 林 尚毅

 少林寺拳法の発祥の地は・・・・・香川県である。
 結局トリビア見逃したんですが、行ってきました少林寺拳法発祥の地、多度津!!
 とにかく思い出に残ったのは、学科試験の特訓でした。一回生で僕と他二名「三回生の部屋での特訓」に選ばれたのですが、かなりきつかったです。しかし三人のうち一人が「なんだこの文章はう○こか?」と怒られてるのを聞いて安心したり、もう一人が黙々とやってるのを見たり面白かったです。そんなゆかいでハードな特訓は四時まで続きました。三回生の方々も愚かな僕たちの面倒をふざけながらも厳しく、体調まで気遣いながら四時まで面倒見てくださったのには敬服するばかりです。僕も三回生になったら後輩に特訓してやろうと思ったのですが、順調に行けば昇段試験があることにあとで気づきました。
 グループディスカッションも思い出深いです。他大学の人たちと無駄に盛り上がり笑いの絶えないディスカッションになりました。わけのわからないまま僕が前に立って成果を発表することになり、あせりながらも人前で「少林寺拳法の技術を上達させるにはどうしたら良いか」のテーマで語りきりました。あとから「以外に頭よかってんな」と言われてすっかりのぼせあがりました。少なくとももうひとつのグループの代表者には勝ってるはずです。
 本部の感想を一言で言えば「いいところ」です。先輩たちも前々から「いいところ」とおっしゃってたのですが失礼ながら今までのこともありあまり信用してませんでした。絶対えげつないことをやると覚悟してたのですがまったく違いました。指導してくださった先生方は本当に拳法の楽しみ方を知っており、また拳法に関する知識も深く実戦的で教え上手でした。本当によい雰囲気での練習でした。おかげで他大学の人とも交流することができました。(余談ですが他大学にも僕みたいなポジションの奴はいるものなのですね。かなり勇気づけられました。)おぼろげながらも「開祖がめざしたものとはつまりはこういうことなのではないのかな」と感じることができました。
しかし悲しいこともありました。やめていく二人の最後の練習でもあったということです。思い入れが深い二人だったのでショックでした。一人は古参、一人は演舞ペアでした。本当にいい奴らで面白く僕なんかあらゆる点で最後まで二人の足元にも及びませんでした。「出会いがあれば別れがある」なんて言葉では済まされないくらい悲しかったです。
他にも色んな事がありました・・・主将と電車の席で並んで瀬戸内海を眺めながら熱く語り合ったこと、主将にガツンと言われたこと、本部の先生のお話、田中先生、卍からソーエンへ・・・、立ち食いそば、天使の青汁、橋幸夫コンサート、猿、味噌汁が遅かった、僕だけ賞味期限切れの納豆、林違い。
 次に本部に行くときは必ず技術、心共に成長させて行きます。ここに誓います。


一回生 林田 泰幸

 女将「ここが男の方16人部屋になります。」
 衝撃の事実。一回生林田泰幸の本部合宿はそこから始まった気がします。先輩と相部屋、最高の響きでした。本当のところ、最初は部屋にいたときは息苦しい雰囲気があたりに立ち込め、「よし丁」での五泊を無事耐え抜けるかどうか、不安を感じていました。しかし初日の夕飯を頂いた後の昇級昇段の学科勉強を二回生の方と同じ部屋で真剣に、時に笑いながらしていったとき、この部屋割りの意味を感じ取ることができました。宿の方には感謝しています。味噌汁がはやく出来ていなくて毎日やきもきしたり、風呂は時間との戦いだったり(負けてしまい、お叱りをうけましたが)、突然鼻血を出したり、困難・トラブルの連続でしたが、そのおかげで一歩成長できたかと思います。
 練習や話し合いを通した他大学との交流、共同生活やディスカッションを通した先輩や同回生との交流、本当に人と触れ合った合宿でもありました。つらくもありましたが、よく笑いもしました。本部での練習、一回生は運よく、少林寺拳法のメッカの中のメッカといわれる旧道場でさせていただけることになったのですが、二階の床は真ん中をから、前は前に、後ろは後ろに傾いており、自然と重心を意識させられる構造となっており、その重要性にきづかされました。本当にそれを意図してつくられたのかは不明ですが、さすがメッカだと納得しました。技術、主に柔法の練習ではとにかく学ぶことが一つ一つ原理に基づいており、今までやってきた技の本質がほんの少し見えてきて、技もどんどんかかるようになり、少林寺の技の楽しみというものが感じられました。また実際の少林寺拳法の活かし方、それを可能にする練習法というのも考えさせられることとなりました。この本部合宿は、何故自分が少林寺拳法をするのか、自分はこういう経験を通じて何を得るのかといった本質をみる、そのための合宿だったのだなぁと思います。
 合宿の終わり、帰りの新快速の中、僕とS本とK田は少林寺拳法のことをうるさく語りあって、技を軽く手先で掛け合い戯れておりました。お疲れの会社員の方など、迷惑と感じていたかなと、今では少し反省しています。


一回生 柳澤 明

今回の本部合宿は、今まで経験してきた合宿の中で一番よいものに出来たと思っています。今まで私が経験してきた合宿というのは、ダラダラとただ過ごすだけで得るものはあまりなかったように思います。しかし今回は、まだ不十分ではありますが、少しでも「成長した」と言うことが出来るので、やり遂げた感があります。本当にすばらしい合宿でした。
 今回の本部合宿では、私は技を本部で盗んでくるのはもちろんですが、コミュニケーション、特に1回生の間でコミュニケーションをとる、というのが目標でした。これまで1年間近く練習してきたのですが、先輩たちとの縦のつながりはもちろんですが、1回生同士のつながりもまだまだだったと思います。だからミスも沢山してしまいました。同じことを考えている1回生も沢山いたのではないかと思います。しかし、同じことを考えているということを今までは気がついていなかったのだと思います。それに気がつけたのがこの合宿の一番の成長点です。コミュニケーションをとる前から同じことを考えていてくれていた、それが私にはすごく嬉しかったし、頑張ろうという気力を生んでくれました。次は指導していく立場になっ
てしまうけれど、頑張っていきたいと思えることが出来ました。
 朝は早くてしんどかったし、味噌汁はぱっぱと作ってくれない旅館だったから疲れは倍増だったけれど、みんなと一緒だったので楽しむことも出来たので本当によい本部合宿でした。技もそこそこには盗むことができました。完璧です。本当にみんなありがとうございました。